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踊る羊と回る猫  作者: 椎名 園学
王国編
29/114

裁判開始

あの古城バローニャ=イワルブンタらしい

「ええ、それでは第83回王国議会を初めて行きます」

「それでは被告人前へ」

その言葉と共に堅い手錠をはめられた俺は前へ出る。分厚いメガネに白い白髪を生やした裁判長はギラりとパルパを見つめた

「被告人エルミ=パルパはバローニャ=イワルブンタ城で牧師パストゥール=デウスに対し暴行を加え容疑があります。この犯行は人々の幸福を祈る立場である牧師を計画的に殺害しようとした極めて悪質な犯行であります。死刑を要求します」

検察官はそう言い切ると会場から拍手が湧いたのを俺は聞き逃さなかった

「ちげえ。あれはあいつが魔法を消そうとしから行っただけで計画なんかじゃ…」

「鎮まりたまえ」

裁判長はそうしわがれた声で言うとパルパの口は縫い付けられたかのように動かなくなった。裁判長は続ける

「では弁護人意見を」

「はい」

綺麗なセンター分けが似合うイケメン弁護士。手元にある分厚い資料をペラペラめくる姿は安心そのものである

「裁判長!私からの反論はありません。検察の意見に従います」

「それでは皆様代表の方ご規律を願います」

5つの集団からそれぞれ1人立っていく。

その集団を抑える机にはそれぞれ「王」「護衛隊」「零」「市民会」「貴族」とプレートが貼ってあった

「被告人の罪に死刑が相応しいと思う人は挙手を願います」

4つの手が上がる、

「王」からは国王代理の秘書がそっと手を挙げ

「市民会」からは太ったおじさんが手を挙げる

「貴族会」からは紳士のような服装の人が手を挙げる

そして

「護衛隊」からはアミドリ=ドルガンが手を挙げた

「賛成。4名。反対1名。よって今回の裁判は被告人エルミ=パルパに対し死刑を課すことをここに宣言する。緊急性が高いため裁判終わり次第速やかな執行を求めます」

そう裁判長が言うと会場はワッと湧き拍手で溢れかえる。検察、弁護士、観客、皆くすくす笑い拍手を辞めない。

そうこの今回の裁判は形式だけを重視したただの出来レース出会ったと

俺はそっと拳を握った

裁判長は罪を決定するのではなく裁判を円滑に進めるのが役割です

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