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踊る羊と回る猫  作者: 椎名 園学
パストゥール編
19/114

バタフライナイト

やりますねぇ↑。やりますやります

夏休みですが私はモチベがクソ低いです。なぜなら夏休みだからです


「あと10分ほどで着く」

そう言うもライネンはただ下を向いている。恐怖では無い。言葉として表すなら「絶望」がいちばん近いかもしれない。別に会話したり仲良かったりした訳じゃないがさっきまで一緒の馬車に乗っていた人達が一瞬にして全員帰らぬ人になってしまったのだから。

それに伴いやってくる過去のトラウマ。赤髪の教徒。


だがコルクが黙っている理由はそれとは違う。なぜならコルクは知っているのだ。向かっている場所がどんな場所か

急いで向かうは古ぼけた古城。今からおよそよ50年前ある1人の大物政治家が現代の制度を変えるために群衆を集い国家転覆を図ったとされる場所。資料によると男女問わず幅広い年齢の人が協力し大物政治家含め集まった人数は12015名であったという。だがそれに対し城に派遣されたのは護衛隊隊長アミドリ=ドルガンたった1人。午後6時から群衆が城の中での立て篭りを初めたが2時間もしないうちにその城は開門された。12014人の死体が城中の至る所に転がり大物政治家は取り押さえられ王国会議により死刑が確定した。たったそれだけの場所である

嫌な感じを抱えながらも2人は走る。だが突然先頭を走っていたアミドリの足がピタリと止まったのだ。

静かに息を整えながらコルクが聞く

「どうかしました?」

「敵だ」そう言った次の瞬間。頭上から軽く100個を超える大量のナイフが降ってきた。

「バリア」コルクの掛け声に合わせ3人を囲む青色のバリアが現れナイフを防ぐ

「あっぶなかったぁ」

バリアを解除し周囲を見渡す。

「やりますねぇ」

ゴソゴソと草が揺れ中から1人の男が現れた。赤と青が交互に反転する道化の衣装に黒いマント。鼻に着けた赤いポンポンから分かる通りどう見てもピエロだ

「初めまして…と言っても今圧倒的に私有利なのですよ。」

ピエロはそう気味悪く笑うとポケットに手を入れ再び鋭利なナイフをアミドリ向け投げつけた。

弾丸程度の速度なら避けれる身からすれば人間の投げたナイフなど怖いものでは無い。スラリと交わし、ナイフはそのまま誰もいないところを突き進む。

「さすがにあなたが避けることぐらい分かっています。ならなぜ投げたと思いますか?こういうことですよ」

虚を進んでいたナイフが突然方向をクルリと変え移動する。変えた方向の先にいるのはアミドリでは無く、ライネンだった

「ヴァン」

弾は勢いよく放たれナイフを破壊する。

「私の異能は触れたことのあるナイフを破壊されるまで自由に操ることです。ところであなた分かっていますか?さっきものすごい数のナイフが上から降ってきたことを。それら全て1度触ったことがあるとしたら」

ピエロは「クックック」といやらしく笑いまたポケットからナイフを取り出し投げる。

「おじさ…アミドリさんここは僕も…」

「いやいい。ここは俺がやる。古城はすぐそこにあるからお前らは先に行ってろ。すぐに追いかける」

ナイフを撃ち抜きながらそう言う。

「分かりました。ここはお願いします。アミド…おじさん。あっ違う逆だ」

コルクは笑いながらライネンを見つめ共に頷くと2人は走り古城へ向かった。それを見届けながらアミドリはそっとタバコを口に運ぶ

「もう出てきていいぞ。バレバレだ。」

「おやおやバレてましたか」

ピエロが出てきた草むらからぞろぞろと十数人の男達が現れる。皆ナイフや銃を構えニヤニヤ笑っていた

「これだけだと思わないでくださいね。もうすぐ援軍も来ます。あなたが強いのは承知ですがこんな大勢に勝てますかね?所詮強き者も数には勝てぬのですよ」

少し遠くにはもう援軍の姿が見える。軽く100人は超えているだろう。

「葬式屋も大変だ」

カタっとアタッシュケースを開けると中から出のはトゲトゲの着いたドデカい鉄球。それをグルグルと回し空に大きな円を描くと戦いが始まった


「デウスは本当に危険だ、もしかしたら死んでしまうかもしれない。本当にいいんだね?」

「赤髪の教徒さんのことは私も見たから。少しでもいいから私も頑張りたい」

コルクの魔法により出した馬に乗り2人は古城に着いた。ところどころの窓が割れツタがまとわりついている景色からはおびただしいものを感じる

立派に構える門はぼろつき出入り可能なほどの隙間が空いていた。


簡単に入ると正面に大かなガラスが見えた。ガラスには人を連想させる様に色が着けられており、照らす日差しがそれを床に投影させ聖母のような姿が床に映し出されている。

だがそれ以外の窓は破れガラスが散らばり盗みに入られたようにあたりは荒れていた

そんな中1つ手入れの入ったピアノが美しい音楽を奏でていた。クラシックベースの旋律は心は豊かにさせ気持ちに落ち着きを持たせる…はずだか今はそんな風にはならない、いやなれない。なぜなら演奏者が知っている人物だったからだ

「お久しぶり…と形式上は言いますがライネンさんコルクどちらもそこまで日が経ってないでしょう」

おしとやかに鍵盤に蓋をするとずっと立ち上がり歩き始める

「本当にあなたは我々を裏切るのですか?」

「前話した通りだよ。僕は僕が正しいと思う道を進む」

「そうですか。残念です」

跪き深深と祈りを捧げるデウス。すぐさまコルクは指を鉄砲の形にしてデウスの頭目掛け引き金を引いた

指鉄砲(ゆびでっぽう)

青々としたエネルギーの塊が指に溜まり始めデウス目掛け勢いよくつき放たれた

デウスは吹き飛ばされ壁に埋もれる

「パデスの異能は祈らないと起きない。なら先手必勝」

間を開けず何発も何発もデウスにエネルギー弾をぶつけ続けしまいに壁が砕ける。どさどさレンガが降ってきて辺りには煙が舞い上がった

「コルクさんもう大丈夫なんじゃ…」

「いやまだだ。こんなんじゃパデスは死なない」

「失礼ですね。私だって人間ですから普通何発も食らった死にますよ」

姿は見えないが声は聞こえる。

「やっぱり」

ダンダンダンダン

何発も指鉄砲を放ち次第に砂煙が晴れる

そこにはバリアに囲まれながら祈っていたデウスがいた

「59…いや52と言ったところか」

後ろにある祈られた黄金の手はグッと力を強めると、異変が起こった

ガタガタと揺れるピアノや戸棚。散らばった本なども浮き上がり、一斉にコルクの元へ降ってきた

「バリア……ア?(おかしいバリアが出ない…)」

「残念バリアは消した」

多くのものが降り注ぐ中、咄嗟に隣の部屋へ避ける。

扉を内側から抑えるもガタガタと物が当たる衝撃が響いてくる。

「ちょっと抑えてて」

ライネンと代わりコルクが少し離れる。すると呼吸を整え壁目掛け指鉄砲を放ち穴を開けた

「ビューティバタフライ」

体の周りから現れた真っ赤な蝶が数匹ヒラヒラと舞い空いた穴を通ってさっきの部屋へと飛んでいく

「よし。伏せて!」

理由も聞かずすっと頭を下げる。次の瞬間ドアが「ガン!」と開き膨大な風が流れ込み飛ばされる。それと同時に隣の部屋から大音量の爆発音が鳴った

「一旦外に出よう」

古城の中心に位置する中庭を指さしてそう言う。

窓が割れているので入るのは簡単だった

中庭は360°古城の高い壁面に囲まれていて攻撃されてもすぐ分かる。そう思ったのだろう

「コルクさん…」

ふと呼ばれ見てみてると足がガクガク震えている。

確かにそうか一般人が初めて人が死ぬところを目撃したすぐに戦闘だからな。そりゃ震えるか

「大丈夫。僕が何とかす……ヴがっ」

言葉を言い切る前に喉が痛む。いや苦しいのは首か

目の前にいたライネンはドロドロと溶け始め僕の首を掴んでいる。

「…パデス」

「私は彼と親友だ。だからその連れ子である君ももちろん好いている。だから本当は殺したくは無いのだよ」

言葉と反対に首を絞める力が強くなっていく

「分かったんだ。独り立ちして数ヶ月、人の温かさに触れ時には異能を持った人に助けて貰った。だから僕はもうそのおかしな過激な思想は嫌いだ」

「そうか、なら彼の思想通り死んでくれ」

いっそう力が強くなる。霞んだ声を振り絞りコルクは言った

「ライト…ニング」

ピカピカコルクの体が光り出す。すると雷が落ちた

空に雲は無い綺麗な快晴。だが雷は落ちた

雷はコルクに当たり触れているデウスにも感電する

驚き手を離すとコルクは「ゴホゴホ」と呼吸を荒らげながら

「ガーデン」

と言うとむくむくと植えられた植物が成長しデウスの足に絡まり出す。

すぐさま離れ指を構えるとデウス向け先程より幾分大きな指鉄砲を喰らわした


「まったく面倒な異能だ…」

体に傷やちぎれた植物を纏わせゆらゆらと立ち上がる

「存在したことのある魔法を自在に操る」

「それが僕の異能バタフライナイト」

コルクが笑った

「ならやはりここは拳あるのみ!」

デウスの後ろに鎮座してい黄金の手のひらが動き拳を握る。コルクの方へそのまま突っ込んだ

「バリア…あ、そうだった」

「ドン」と音と共に弾き飛ばされさっきの部屋に投げ飛ばされる。中にはライネンがいた

「痛ったたぁ」

「コルクさんどこいってたんですか?」

「おじさんが来るまで待った方がいいかもな」

当たりを見渡し新たな扉見つける。中に入るとそこには死体があった

「きゃあ!」

可愛くライネンが驚くのを無視し死体を漁る。ポケットからは銃がでてきた。

「50年も前のやつだからな使えるか…」

引き金を引くとヴァンと飛び出て壁にめり込んだ

「おぉ出た。けど、」

リボルバー式の銃のため残りの弾数が分かる。4発だ

「お前ら無事か」

声を振り返り姿を確認する。入ってきた扉から現れたのはアミドリだった。

それを見て1歩後ろに下がるとコルクはアミドリの心臓目掛け引き金を引いた


2時間で12014人は1人あたり0.59秒だそうです。怖っ

コルクめっちゃ戦闘民族じゃない?

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