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踊る羊と回る猫  作者: 椎名 園学
パストゥール編
13/114

教徒

マレナ=パール

好きな物フルッティ、タバコ 趣味 散歩

意外な特技 早口言葉 性格 なんやかんや優しい

(パールがいると上手いこと色々中和してくれるからほんとに楽。)

まーた風邪ひいた。頭がアイタタタイムズ

残念風邪は治りました

「1115…1116…1117…1118」

巨大な石を背中に抱えながら掛け声に合わせ腕立てをしている少女がいた。小さい体に似合わず目つきは悪く「可愛いのか?」と居酒屋で隣の見ず知らずのあんちゃんに絡まれようもんならすぐに首を振るだろう。…パルパだ

「1201…1202…1203」

「よぉし。そんくらいでええぞ」

孫にでも貰ったのか似合っていない可愛いサングラス。湯気を立てる紅茶に新聞を眺める爺さん。あの後パルパはボコボコに負け罰ゲーム的なトレーニングをさせられているとこだ。

「なあ爺さんこれ本当に意味あんのか?」

「あぁもちろんじゃ。地道なことこそが1番ためになるんじゃよ」

ぽたぽた垂れる汗をタオルで拭きながら俺は冷えた紅茶を飲む

「異能の特訓した方がいいんじゃないか「異能は全てをひっくり返す」んだろ?」

そう聞くと爺さんはそっと新聞を閉じ近づいてきた

「確かに異能は強力じゃがそんな一朝一夕の稽古で上達するほど簡単な力でもないのじゃ。次の再戦はそう遠くないのじゃろ?」

俺はそっと返事をする。次の戦うのはいつかは分からないがそう遠くないことが分かる。いや考えてみると今の俺にはやるべきことが多すぎるな。

デウスとの再戦、赤髪教徒の無事の確認、コルクの行方(これはそこまで大事じゃない)、ボブリッチのパン屋の繁盛(これは死ぬほどどうでもいい)、それと…ライネ…

俺はハッと顔を上げる…まずい、忘れていた…ライネンがいない。どうやってなったかは分からないがドロドロに解けたライネンの中身はデウスだった。いつから変わっていたのか定かでは無いが、だとしたら本物はどこに…

「爺さん、悪ぃやらなきゃいけねぇこと思い出し…」

「待て」

急いで支度をしライネンを探そうとしていた俺を止める。

「急がねぇとライネンが…」

「お前さん今その状態で何が出来る」

「けど、今じゃねぇと…」

ライネンを探そうとするも爺さんは止める。爺さんはそっと俺に椅子を差し出した

「落ち着くのじゃ」

焦りは消えないままだが俺はそっと椅子に座る。心臓の鼓動が早まるのを感じるが何故かさっきまで聞こえなかった小鳥たちの声が聞こえて来た。

「守秘義務的なやつで詳しいことは言えんのじゃが、今わしの仲間がそのライネンという女の子の保護しに行っとる。お前さんが急がんくともじきに保護されるじゃろう」

「どういうことだ?」

「お前さんがここを出てからずっとつけとったんじゃよ。それで溶けたのを見て急いで本体を探しているということじゃ」

「まずなんで俺をつけてたんだ?」

あの時質問された時は俺の事を元々誘拐するつもりはなかったかのようなことを言っていたはずだが…

「お前さんが再び教会に行った時おかしなことをしないよう見張るためじゃ」

やっぱりあの二人は俺の事をそこまで信用していなかったらしいな。

「その事は言っていいのか?」

「あぁ。戦っとったとこを見るにお前さんがデウスと手を組む危険性は無くなったからの」

なるほど俺がデウスと手を組むことをこいつらは恐れていたのか。やはりそれだけ警戒されるほどデウスは脅威なのか…それとも過去の俺はそれほど恐ろしいのか

「じゃからお前さんが今やらねばならんことは己を強くすることなんじゃ」

「でも、」

「安心せい。零は強い。だから大丈夫じゃ」

俺の不安をかき消すように爺さんは言う。

「分かった。」

本当のことを言えば信じていない。だが今俺が行ってもきっと変わらないのだろう。俺は腕を構え爺さんを睨む

「だからその分稽古頼むぜ」

それならこんなことが二度と起きないよう少しでも強くなるべきだ

「あぁ。任せい」

言葉の瞬間、瞬時に爺さんへと飛びかかる。パルパはいつもより動きにキレがあった気がした


「さぁ邪魔者はいなくなったわけです」

パルパがいなくなった教会。祈りをやめると同時に黄金の手は消滅し光が消える。デウスは赤髪教徒を睨み近づいた

「少し前からあなたのことを疑っていましたがやはりあなたが黒でしたか」

距離が縮まり震える赤髪教徒の首を片手で持ち上げる。

「さっどこまでしようとしていたのか教えて頂きますよ」

デウスの禿げた頭より高く赤髪教徒の体を持ち上げると勢いよくその体を投げた。

心も体も成熟仕切っていない赤髪の体は思い切り地面に当たると耳を塞ぎたくなるような鈍い音が教会を走った

「出来れば異能を使わないであなたの口から聞きたいです。さぁお願いしますね」

「様…デウス様は…」

赤髪教徒は震える小さな声で話し出す

「ん?よく聞こえませんよ」

「デウス様はこんな人じゃなかった…です。誰よりも早く教会来るほど謙虚で優しく何よりも平和を愛し、全ての人に幸福が行き届くよう毎日毎日汗を流して色んな場所に足を運んで祈っていた…私はそんなデウス様が好きでした。」

再び赤髪教徒は涙を流す。その涙は、悲しみかそれとも哀しみか

「けどあなたは変わってしまいました。あの男と出会ってから。ランドル=ドアウと出会って洗脳されてしまってか……ら………変……わっ……て…………」

涙が止まり目が黒くなり立ち上がる。ゆらゆらフラフラ体は揺れ黄金の手が出ているデウスの元へ歩いた。

「私は幸福がある道を進んでいる、それだけだ。ただ残念です。言った通りあなた自身の口から聞きたかったですよ。まぁいいです。それでは教えてください。まずあなたはエルミ=パルパに何を頼みましたか?」

「はい。私はエルミ=パルパにデウス様の魔法消滅計画を防いで欲しいと依頼しました」

「ふむ。それで今どうなっていますか?」

「パルパは偶然にも護衛隊、零に接触しています。詳しい内容はわかっていません」

「(零…あの時私の邪魔をしたアイツらと接触していたのか、やはり念の為エルミ=パルパは殺しておいた方が良さそうだな)そういえばなんであなたがそのようなことを知っているのでますか?」

「それは私がエルミ=パルパを…」

「いや、静かに」

デウスは祈りをやめキョロキョロ辺りを見渡す

「零がこちらに向かって来ていますね。あなたには後から指示を出します。とりあえず今は逃げますよ。信者の皆様大至急避難を!!!」

皆大慌てで支度をしだす。数十秒経たずして誰もいなくなった。パールが教会に着いたのは皆が去ってからほんの数分の事だった


「逃げられたね…」

反省の色見せずパールは大きく煙を吐き出す。

「爺さんにでも習って気配を消す訓練したほうがいいんじゃないか?」

いつから居たのか…いやずっと居たのか、男もまた大きく煙を吐き出す。その煙はモクモクというよりゆらゆら消えていった。いつも通りのボロボロの服に謎のアタッシュケース。光の消えた目に渋い顔。アミドリだ

「さっきまで拷問してたのによくそんなすぐに切り替えて気配消せながら行けるね」

「プロだからな」と低い声で呟きタバコの火を消す。

「アミドリにGOサインがあれば1人で終わった話じゃないの?」

「だろうな。出ることは無いと思うが」

アミドリは立場上緊急時を除いて誰か他の人が来るまで戦闘許可が降りない。それは命に危険があった時以外基本的に自発的な攻撃が出来ないと言うこと。パルパが戦っていようと、デウスが怪しい洗脳をしていようと、ただただ観察することしか許されていないのだ

「不便じゃないの?」

「もう慣れてる。王は俺を失いたくないんだろう」

(この許可制がなければ行方不明のライネンやパルパのこともどうにかできただろうに)

そんなことを思いながらマレナはタバコを捨てる

「それじゃまずはライネンの行方だね。気配感知で何とかなりそう?」

「多分この教会の中だな。気配からして地下室だろう」

「それじゃテキパキ探しますか」

鳴ってない指をポキポキしてして教会に足を踏み入れる。中に入りる1人の男が待ち受けていた

「お目にかかれて光栄です」

「君誰?」

パールの問いに対し気味悪く笑いながら男はキャソックを脱ぐ。キャソックの下には純白スーツが着られていた。

「我が名はダッグス=ペセナレス。マル・デ・アホ教を信仰していながら手から炎を出す異能を持つものです。」

「そんなペラペラ自分の情報を喋っていいのかい?」

「ええ。あとそれと申し訳無いのですがパールさん、少し下がっていて頂けますか?お隣のアミドリ様と少し前戦いたくて」

ペセナレスと名乗った男はパールに邪魔とでも言いたげなジェスチャーで手を払う。そしてアミドリの方を向き一礼した。アミドリは何も言わずただタバコを吸い続ける

「お初にお目に書かれて光栄です。アミドリ様。実は私今はマル・デ・アホ教を信仰しておりますが以前は…」

その時溶けぐちゃぐちゃになった壁が男の腹部を襲う。強固な壁は硬く男は反対の壁まで吹き飛ばされた

「アミドリ知り合い?」

アミドリは静かに首を横に振る

「出来ればお話を遮らないで頂きたいのですが。」

崩れたレンガをはらいながら男は立ち上がる

すると手から炎を出しパールを襲った。

だが当たる前に溶けた壁がパールを守るシールドとなり炎を防ぐ

「どうする?アミドリやる?」

無言のまま頷くとアミドリは男へと歩みを進める

「アミドリ様本人から来て下さるなんて光栄です。さっき話なのですが今はマル・デ……」


「お疲れ様。にしても速いねぇ、今の私じゃ見えないよ。フルッティならギリ見えるのかな」

(本人は今のと言っておりますがきっとあと10年若くてもパールじゃ見えなかったでしょう)

「探し物は地下室だ。行くぞ」

「はいはい」

喫煙者2人地下室への階段を探す。何度か戦いに使われボロボロになった教会では離れたペセナレスの首が転がっていた…





デウス書いてると頭痛くなってくる。この際スっと殺〇そうかな笑

いい毎日には、アミドリさんがいる(CM風)

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