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踊る羊と回る猫  作者: 椎名 園学
銃撲滅編
109/114

火達磨

どんどん手の力は強まっていき空気が入らなくなってきている

「桜…月」

斬撃を飛ばし攻撃を試みるも全て交わされる。

「このまま少ししたら気絶するから安心して握り続けな」

「桜……月」

呼吸ができていないこともあり斬撃の飛距離も大きさもすべてが一目でわかるほどひどいものになっている。何度も何度も続けるのでイラついたのか花魁はナイフの射程範囲内にもかかわらずパルパ近づき自らの手でパルパの首を絞め上げた

「無駄ってわかんないのかい。何べんもしつこく。全部わかってるって言ってんだろ。あんたの狙いがあたいを手の届く範囲に入れたがってることも全部わかってんだよ」

「あぁ。だって⋯お前の異能⋯は未来予知だもんな」

「そうだったねぇ。これからのこともあるし教えてやるよ。あたいの異能は未来予知じゃなくて「心が読める」異能だよ」

扇子で口元を隠しいやらしく笑う。表情一つ変えないパルパがどれほど失意しているのか見てやろうと目を開いてパルパの頭を覗く


思ッタ通リデ良カッタ


想定の正反対パルパはむしろ安堵していた

「強がったって無駄なことお」

何も言わずパルパは黙って後ろを指さす。指先の向こうでは辺り一面が火の海になっていた

「ど、どういうことだい。あんたは盗む(スティール)とナイフの四種類しかないはず」


アァ、俺ハナ


思考を読み取ると酸素不足でパルパの意識は途切れ体から力が抜ける。気絶したパルパを乱暴にしたに投げつける周り田園景色がゆがみ始めていた

「あたいの洗脳が破られる⋯。このガキが⋯いうあやこいつにそんな力ありやしない⋯まさか」

「そのまさかだやい」

現実と催眠の境界線があいまいになっている向こうから飛び出してくるのは5分間の弱体化を終えたばかりのエピンだ

「天道火達磨 恋衣」

体に灼熱をまとわせたエピンは手のひらを広げ後ろへ引く全身の大火が手のひらに移りきったところでいっきに正面へ突きはなつ。その灼熱は絶景な田園風景ごと花魁を飲み込んだ

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