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踊る羊と回る猫  作者: 椎名 園学
銃撲滅編
108/114

花魁

スラリスラリと続けて交わされる。反射神経が以上発達している…というより、まるで未来を見ているかのような。目を凝らして見てみるとパルパが振りかぶるより前に体を動かし避けている


いつもより大きく構えて花魁の胸元を狙う。避けられながらも攻撃を続けたのは距離を詰めるためだ。やつの体は目と鼻の先、そして花魁は攻撃をする気配が一切見当たらない。月興遊月においてここでの最適解は晩夏、かかる時間を差し引いても避けられることは無いだろうし、防ごうとしても晩夏の火力の前では負けるだろう。微かに息を吸い、放つ

「晩夏」

暑く重い一撃が繰り出される。だがそこに花魁はいなかった、当たる直前に跳んだ花魁はヒラヒラと日本着物を揺らしながら空中に、想像していた景色がそのままに起きたので予定通り本命の技を放った

「桜月」

副将の攻撃はもちろん届かないが、本丸の斬撃は一直線に花魁の首を狙う。人体の急所のなかで最も脆いその場所へ斬撃は瞬く間に飛び込んだ………が、あたる瀬戸際のところで頭を下げ、避けきった

「惜しいね。エルミ=パルパ」

まだ空中を舞い落ちている花魁の背からはまた黒、白の猫が。けれど先程とは違い2種類の猫が数百匹、どんどんとパルパに向かっていった

「月興遊月 桜月」

斬撃をメインとして何匹もの猫を殺す。だが焼け石に水水のようで対処しきれずしまいに猫はパルパに体当たり突き飛ばした

背中から田んぼにどっぷり使ったせいで後ろ側は泥まみれ。服にも着いたせいか重く感じ、さらに技の連発

のしかかるのでナイフは構えるものの息は切れていた

「アタイの異能は未来予知。あんたの未来は見えてんの」

「じゃあ今から俺が何すると思う?」

「あんたはナイフをあたいに向け飛ばしたあとあたいに突っ込んできて、攻撃の間合いに入ったら投げたナイフを盗む(スティール)して攻撃しようとしているよ。「晩夏」でね」

考えと全く同じことを言われたじろいでしまう。花魁スマイルであざとく笑うとパルパは己の首を絞め始めた

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