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踊る羊と回る猫  作者: 椎名 園学
銃撲滅編
106/114

Grateful

「ようやく見つけたよ。あいつが異能とかないから地道に探して面倒なんだよ」

キセルから出る煙は周囲をほんのりとけむらす。けれどパルパはそんなことには目もくれない。目の前に立つこの女は今までと違う、あるものを持っていた

「オッドアイ…」

右は青く左は桜色に色付いたその瞳は愉快にパルパを見ていた

「じゃあ行っておいで、坊や」

花魁の着物の裏からひょっこりと顔を出す2人の子供。ビクビクと震えながらも花魁にそう言われると気味の満面の笑顔を浮かべパルパに飛びかかる

「お兄ちゃん。大好きー!!」

あまりのあどけなさに攻撃できずただされるがままに体に抱きつかれると、目をニコっと光らせ口を開くと、爆発した

「パルパ!!!」

めーみゅん(ぼくはしぬよ。)ぺーぺふぅ(だからもらうね)

助けに行きたいがエピンにも敵は襲ってくる。ぬいぐるみはそう言うとパタリと倒れ、それとどうじ幼児が必死にエピンの元に走り出した。用事のテクテクバシりといえど速い。弾丸を数発打ち込むが全て命中せず残弾が残りひとつになると力を込め頭上に向け引き金を引いた

「ウ…ウン。ウンウンウユウン」

幼児はエピンの右足を狙い飛びついてくる。振りかぶり容赦なく幼児を蹴とばす。

「ヤッタ。ゲベハゼ…ゲゲゲゲ」

少し先まで飛ばされた幼児はエピンを見て気味悪くニマニマほほ笑みかける。その口先にはエピンの右足を噛んでいた

「すげぇな…5分の1と言えど足を持ってかれちゃあまじぃ。おいペスト医師。お前も手伝ってくれよ」

「いえいえ、お構いなく。まだ死にたくありませんので。ちなみに戦場で最も生存率をあげる武器が何かご存知ですか?」

「さぁな」

再び走ってくる幼児を狙い引き金を引くも一向に当たらない

「これですよ」

ペスト医師はどこから取りだしたか白旗を持っていた

「こりゃ一本取られたね」

「おやおや、私も取られたようです」

球を全て使い果たし足を食い破られた5分の1のエピンは何も出来ない。腕で攻撃仕様にも相手の背格好的に超近距離でなくては届かない。がエピンは笑っていた

「ぺぺべペ…プス………」

幼児は反対の足目掛けて飛びかかる……が空中、幼児の

頭部を銃弾が撃ち抜いた

「お前はまだ重力を知らない加速度に生きろ」

「gratefulです」

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