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踊る羊と回る猫  作者: 椎名 園学
銃撲滅編
102/114

ペスト医師

棘はグサリとエピンの肩を貫通して壁にまで突き刺さった。貫通箇所から流れる血は滴るように根元まで流れて行った。まるで植物の茎に水を与えるているように

「まいたと思ったんだけどなぁ…」

「あぁ、確実に巻かれたたよ。ただ私の異能は強いからねぇ」

更なる茎が次々エピンを襲う。けれど不意打ちでは無い今度のは一つ一つ銃で撃ち落とされ、刺さっている茎もへし折り肩から外した

「ラルク=オボタス=V=エピン君。そろそろ異能を見せてくれても良いのではないか?」

私の知る限り零時代も知事になってからもラルク=オボタス=V=エピンという男はなかなか異能を見せない。調べた公式記録や人伝ににいて回ったが一向に出ず彼だけは謎の存在であった。記録だけを見れば特に秀でたところはないしマレナ=パールのように頭が切れるから零に入ったという訳でもないようだ。

ただそれだけを知りたく、私は工場に入った時からずっと彼を見ていた、けれどやはりと言うべきか彼は全く異能を見せないし一緒に同行するパルパに異能の関係した話すらしない本来ならパートナーとしてして異能の確認は真っ先に行うべきであるがそれすらも拒む。私は彼の異能をますます知りたくなった

だからわざわざ不意打ちで攻撃したのだ

異能を使わなければ不味くなるほどピンチに追い込むために

だがエピンは面白そうに笑っただけで特に異能らしい物は何もしてこない

「野郎…」

パルパがナイフを抜きペスト医師を睨む。だがエピンはそれを辞めさせペスト医師に銃口を向けた

「お前にはちときつい相手かもしんねぇ。おらがやる」

銃弾は放たれる。ただの真っ直ぐではなくありえないカーブの軌跡でグルグルグルグル周り医師の仮面に向かう、だがその間にも茎はエピンを進む

弾丸には劣るもののなかなかの速さを持つ茎はエピンの喉元すぐそこまで向かっていた。

弾丸が仮面に当たると共に茎はエピンの腕を貫通し固定する。すると

「へっ!」

阿呆に笑って己の腕を切り落とした

「酔いどれ黄金郷」

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