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踊る羊と回る猫  作者: 椎名 園学
パストゥール編
10/114

フルッティ

サクッとキャラ紹介!

エルミ=パルパ

好きな物 ライネン 嫌いな物 めんどくさいやつ全部

性格 猫のような性格 趣味 特になし

特技 皮が繋がったままリンゴを剥ける

(パルパは好きでも嫌いでもなかったけど書く時言いたいことそのまま言ってくれて楽なので最近好きです)


「ったく疲れた」

「ドン」と音を立て扉を閉め椅子に座る。座ると急に体がどっと重くなり強い疲労感が襲ってきた。

「ただ教会の集会に行くだけのつもりだったんだけどな…気づいたら戦って(教会で)…戦って(アミドリと)…戦って(爺さんと)………戦ってばっかじゃねぇか」

誰へのツッコミか。不意に腹が鳴った

「そういやなんも食べてなかったな」

行先はキッチン。食べ物の入っている棚を漁る。

リンゴ、卵、パン、色々食べ物が出てくるがなんか違う。

「やっぱりいつものライネンが作ってくれたものを食べたい」

俺は階段を上り寝室の扉を開けた。なかではライネンが何かメモを書いているようだった

「ただいま」

「あっおかえりパルパちゃん」

そのまま無言でライネンにハグし心を癒す。

流れるがままベットにダイブした

「だいぶ疲れてるね。」

「んー。疲れた」

そのまま体を伸ばす。久しぶりにグッと伸ばすとそのまま寝そうになるほど気持ち良く寝そうになったが、せっかくライネンと昨日の夜ぶり(久しぶり)に会えたわけだし頑張って目を擦り起きる

「パルパちゃんが帰ってくるの遅かったから心配してたんだよ」

ライネンが俺の隣に寝転がり俺は体を近づける。そっと俺の体を抱きしめた

「ごめんな。色々あって」

「何があったの?」

「うーん。疲れたから後で話す」

俺もライネンの背中を抱きしめ互いに暖を取るとライネンは嬉しそうな笑顔を見せた



「それでどこから回る?」

「…お菓子屋さん」

「だろうと思ったよ」

直ぐにあいつを探したかったがフルッティがそう言うなら仕方ない。

ため息混じりに気を落とし近くのお菓子屋さんへと歩き始めた

「(お菓子を買ってあげるとは言ったものの1番最初にか…こういうのってご褒美とかそんな感じじゃないのかな…まっフルッティらしいと言えばらしいな)」


「ここでいいか?」

指さしたドーナツ屋は国一番と名高いドーナツ屋「マルマル」

窓からはモクモクと甘いドーナツの匂いが香り立ち、列に並ぶ人達は匂いのせいか皆笑顔で話をしながら列に並んでいる。

「…うん」

いつもの通りの静かな返事を返すがかれこれ十数年付き合ってきた私には分かる。

一件ただ立っているように見えるが、よく見ると体がふらんふらん揺れていたり、いつもはクールな無表情だが今は若干頬っぺが上がっていたりなど楽しみにしてることが(まったく、可愛いヤツめ)

「ところでドーナツ食べたあとの事なんだけど」

フルッティは若干ダンスを踊り始めていた体「ギクリ!」と固める

「次に行く予定の場所がここからちょっと離れた…」

「……帰ろ」

「ん?」

「……食べたら眠くなるから。一旦お家帰ろう」

「はいはい、そう言わず」

「……ホゲー……」

頭を小刻みに震わせどこにも行きたくないんだろうが私としたら何が事件が怒る前にデウスを捕まえたいんだ…

謎に「ホゲー」と口を開けたままほんのちょっぴり肩を落とす。その時だった

「キャーーー」

近くから女性の悲鳴が聞こえてくる

「行くよ」

「……うん……ドーナッツ泣……」

列を離れ急いで悲鳴の聞こえた方に向かう。途中チラチラとフルッティはドーナツ屋を見返していたがそんな場合じゃない。50メートルほど走り広めの路地裏をクネクネ曲がると女性が銃を突きつけられていた。

「やっと来たな零」

銃を突きつけていた男は人質の女を解放し銃を捨てる。人質は涙しその場を離れると男はポキポキ指を鳴らした

「フルッティとパールだな」

男は2人の顔を確かめ1歩後ろに下がり手を開いて2人に向ける。その瞬間男の手のひらから滝のような水が出始め2人目掛けて勢いつけ放たれた。

咄嗟に屋根に飛び乗り安全を確保する。

目的を失った水は止まることが出来ず急速で家に激突し何件かの壁を突き破った

「凄い威力だね。あれ食らったらやばいんじゃない」

「…お姉ちゃんはね…」

「聞こえてるぞー。どうする?フルッティが殺る?」

「……めんどくさい…」

「あードーナツ2つ買ってあげようと思ってたんだけどな」

チラッとフルッティに視線を送る。もうそこにはフルッティはいなかった

「こういう時だけ早いんだから。じゃ私はタバコでも吸おっかな」

最近のお気に入り「メルボロ」に火をつけ、吸い煙を吐く。やっぱり私はタバコ吸ってる時が一番幸せだ


軽やかに地面に着地し男の元へと向かう。

「20代の女な1人とは舐められたもんだな」

男はまた左手の手を開きフルッティへ向ける。右手でグッと押え力を入れ始めた

「……頻繁に撃てないんだ…」

「うるせぇ」

聞いた瞬間男は顔を赤らめさらに強く左手を握る

「頻繁に撃てなくても1発強ぇからいいんだよ。お前だってさっき逃げるしかできなかったろ」

「…その異能の何が強いの?」

「うるせぇ!!クソ陰キャがぁ」

がっと体が煮えたぎり燃えるように体が熱い。

怒りに任せ俺は気がつくと銃の引き金を引いていた

「ヴァン」そう1つの音が空間を制する。

、が男は撃った時の反動で体が後ろに倒れる。

弾丸は不律儀に飛び跳ね適当な壁に打ち込まれた

「なんで、なんでこうなる」

男は下を向き頭をかく。

「くっそ。なんで俺ばっかり…くそ、俺は選ばれた人間なんだ…そうなんだ」

ボリボリボリボリ頭をかくとフルッティの足音が消えていることに気づいた

「影薄女…」

顔を上げると目の前にはフルッティが立っていた

「ひっ、ひゃ…」

至近距離100センチメートル。刹那その距離からフルッティが細い腕の拳がくりだした

辺りに風が吹き付け草木が揺れる。同時に男は後ろに吹き飛ばされ壁に打ち付けられた。

壁はひび割れ破片がこぼれる。男は何とか足に力を込め立ち上がろうとするも足が震え体制が崩れる。それを笑うかのようにフルッティは華麗に近づいている

「…最後に言い残すことある?」

「…う、うだぁ!」

手を振りかざトドメを刺そうとした時、1匹のカラスがフルッティ目掛け飛行した

「……カラス」

華麗に交し男に近寄ると今度は数十匹の群れが一斉に襲いかかる

男は地面に手を当て力を込める。地面に吹き出した水は男の体を空中に押上た。

10メートルほど高く上がると、1羽のカラスが男の服を噛み、そのまま連れ去った

「あぶねぇとこだったぜ」

男はカラスに話しかける。するとカラスは話し出した

「まったくすぐやられちゃうんだから。私が援護しながら二人でって言ったでしょ?」

「うるせぇ。お前が隠れるの遅すぎるんだよ。それよりあいつやっぱりやばいぞ。」

「知ってるよ。相手は零。私の本体もいつ殺されるかわからないし」

「確かカラスを操作してる時はカラスの視点しか見えなくなるんだろ?」

「そうよ。だからもしかしたら今本体の前にあいつらがいるかもしれないのよ」

「早く逃げるぞ」

カラスは大きく羽ばたきスピードをあげたその時

「へっ?」

カラスは突如噛んでいた男の服を離し男とカラスそのまま勢いよく路地に再び墜落した辺りには土煙や割れた瓦が乱れる。

するとその時屋根の上から何かが目の前に落ちて来た。砂埃が正体を隠しよく見えないが目をこらす。

俺はそれの正体に気づくと立てなくなった足を恨むも、体を引きづり後ろへ逃げるが突然体が止まる。俺が落ちたこの路地は…行き止まりであった

「お…お助けぇ……」

徐々に視界が良くなり姿が見える

「………」

目の前には……フルッティがいた

「ぎゃぁぁ!!」

視界が真っ暗になった



「これで2人確保だね」

いつものタバコを吹かし男二人を縄で拘束する

「こいつ殺してないよね?」

「…多分…」

口をぱっくり開け泡を吹いている男を指しフルッティを見る

「なんかこいつのズボン濡れてるけど知らない?」

「……チビってた…」

男は殺されると思った瞬間尿を漏らし泡を拭きながら気を失ったのだ

「よぉし。ならここからは尋問だね。隊に戻ってらすぐよっか」

「…お姉ちゃん……」

「ん?」

「…ドーナツ…」

「あ、」

男二人を引きづりながら走り急いでドーナツ屋へ向かう。相変わらず列は長く、気持ちさっきより人が増えた気がする

「まぁ、気長に待つかな」

「申し訳ございませんー。本日ドーナツ売り切れになりますー」

あまりのことにフルッティは塊髪を逆立てる。

列の人の中には泣き出すものドーナツに転生しようとするもの、ドーナツの穴とは何か哲学を始めるものさえ現れその場にいる大勢のものが乱れ、場は混沌とした


時間は流れ1時間ほどが経過する

ようやく周りに人は消え残されたのは固まったままのフルッティだけとなった

「あ、あのぉー。フルッティ?」

固まった頬を「コンコン」とノックのように叩くがフルッティの意識が戻ることは無い

「ごめんー。隊に戻ったら私かドーナツ作ってあげるからさぁ。いやなんならドーナツに合いそうなミルクも買ってくるから。」

それでもフルッティは固まり続ける…

「あの。さっき列並んでた方ですよね」

ドーナツ屋の帽子に可愛らしいエプロンを着た女がパールを見つめ何か箱を渡す

「なんですか?これ」

箱を開けると中にはいくつかのドーナツが入っていた

「悲鳴が聞こえた時何かあったと思って店を出て見ていたんです。そしたらあなた達が急いでどこかへ言ってあとカラスが暴れたりそこの固まってる方が空を飛んでいたりと。もしかしたら何か事件を解決してくれたのかなって」

「いえいえ、私たちはただ見に行っただけですよ」

(申し訳ないが零は情報を極力出さない方針なんだ。一般人に活動を知られる訳には行かない、このドーナツも受け取らないべきか…)

「…くんくん……美味しそう…」

いつの間に固まりが解けたのかフルッティはドーナツを指さして「食べていいの?」と聞いてくる

「はい!皆さんでお召し上がりください!」

フルッティは喜びニコニコでむしゃりとドーナツにかぶりついた。


「……お姉ちゃん見て見て…メガネ」

左右の手にドーナツを持ち目に輪をあてる

「すごいねぇ」

「……でしょ……」

いつもはあまり見せない笑顔を今日はいっぱい見ることが出来たし、よしとするかな

縄を持ち隊へと向かうを男の叫び声は町全体に響いたとさ


言い忘れてた、ボブリッチがパン屋を開く時昔の家を売って新しく建てた専門的な店兼家に引っ越してます

豆知識

カラス操っていたやつの正体は銃突きつけられていた女の人です。実は2人ともグルだったんですね~

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