表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/11

プロローグ

初めまして、誤字脱字あれば教えていただけると幸いです。


こちらの小説で登場したお菓子を、YouTubeで料理動画として投稿します。

そちらも見て頂けると、有難い限りです・・・!

初投稿予定日➡3/6

https://www.youtube.com/channel/UCGP1WqHQ0x4BFyJVSJSIRiw

 バタークリームのいい匂いがする。ハンドミキサーでぐるぐると回しながら、香りも楽しめる。これもあってお菓子作りは楽しいんだよね。


 でも、何だか違う臭いが漂ってきているような気がする。

 いい匂いではない、確実に悪い方。人間に害のあるような臭い。鼻を刺すような。

 これは何かが燃えてる?


 隣のガスコンロを見ても、そもそも火はついていない。なら、ストーブか?後ろを振り返っても何の変化もない。他に火の元なんてあったっけな・・・?

 家の火元なんて、基本的にキッチンぐらいしかない。

 考えている間にも臭いはどんどん強くなっていく。


 もしかして、ご近所さんの家で火事でも起きてる?

 換気扇から煙が入り込んできているのだったら納得だ。

 考えると背筋が凍る。だとしたらここにいるのも危ない。急いで確認しよう。


 ハンドミキサーの電源を切ろうと手元を見た。

 原因はこれだった。黒い煙が一筋を描きながら漂っている。周りばかり見てて気が付かなかった。これだと、分かってしまえばあとは単純に電源を切ればいい。私はレバーを「OFF」に持ってくる。

 止まりはしたが、煙が増えてくる。本当にやばい気がする。もしかすると、中で火がついてるのかもしれない。熱くなったミキサーを流しに放り込む。


 水を流そうとした。

 衝撃が私を襲う。壁に跳ね飛ばされ、けたたましい音の中、目の前が煙で覆われる。


 爆発したんだ。体の節々が痛い。煙で姿を見ることが出来ないが、血があちこちから出ている感覚がある。

 このまま、私死ぬんだろうな。そう悟った。体は動かないし、息苦しい。

 煙で酸素はまともに吸えていないだろう。


 まあ、好きなお菓子作りで死ねたのなら、それは本望かな。


 でも、ちょっと待って。

 この爆発がニュースに載った時のことを考えてみる。

 ハンドミキサーが原因で爆発したんだよね。

「死因:ハンドミキサーの過剰使用による事故」と言われるのだけは、絶対に嫌。せめて不慮の事故として、扱って欲しいね。

 ダイニングメッセージでも、残せないかと最後の力を振り絞って腕を伸ばそうとしてみる。全く動かなかった。そもそも、感覚が麻痺し始めていて、動いているのかわからなかった。

 もう無理だ。意識が朦朧とし始める。


 煙の中で、私はそっと目を閉じた。


更新頻度について

小説➡2日に1話

動画➡2週間に1本

を目安していただければと思います。


よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ