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1年 第1学期 4週目

お読みくださり有難うございます。

 

今天(Jīntiān)演講的(yǎnjiǎngde)心得(xīndé)300字(sānbǎizì),星期三(xīngqísān)要交(yào jiāo)【今日の講演会の感想文300文字,水曜日には提出です】」


 外部から講師を招いての講演会や授業中に老師(Lǎoshī)が、時たま見せる映画や短編ドラマ等……これにはもれなくレポート提出が待っている。いわば宿題みたいな感じかな。これまた文字数が老師(Lǎoshī)によって変わるんだけどね。


 あと曜日が人によって言い方が変わる。3パターンあるのよ。


 日本だと月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日、日曜日だよね。

 まず中国語の教科書で使われる。「星期(Xīngqí)」って言い方。

 月曜日始まりで、星期一(xīngqí yī)星期二(xīngqí'èr)星期三(xīngqísān)星期四(xīngqísì)星期五(xīngqíwǔ)星期六(xīngqíliù)、日曜日だけ星期天(xīngqítiān)もしくは星期日(xīngqírì)

 もう1つは、「(Zhōu)」って言い方。

 これも同じく月曜日始まりで、周一(zhōuyī)周二(zhōu'èr)周三(zhōusān)周四(zhōu sì)周五(zhōu wǔ)周六(zhōu liù)、日曜日は周日(zhōu rì)

 3つ目が、「礼拝(Lǐbài)」って言い方、これは話し言葉でよく使われていて、臺灣ではこの言い方を使う人が多いから臺灣に行く際はこちらを覚えよう。

 こちらも月曜日始まりで、礼拝一(Lǐbàiyī)礼拝二(Lǐbàièr)礼拝三(Lǐbàisān)礼拝四(Lǐbàisì)礼拝五(Lǐbàiwǔ)礼拝六(Lǐbàiliù)、日曜日は礼拝天(Lǐbàitiān)もしくは礼拝日(Lǐbàirì)

 月曜から一、二、三って数えて、日曜日だけ「天」か「日」って覚えればいい簡単でしょ?

 まぁ私はメモに月曜提出って書いてるけどね。慌てても絶対に間違えない方を書いている方が安心するのと、私にしか分からない暗号みたいで楽しんでいる。


 時間帯も

 朝→早上(zǎoshàng) 午前→上午(shàngwǔ) 正午→中午(zhōng wǔ) 午後→下午(xià wǔ) 夜→晩上(wǎnshàng)って言い方をするし


 生年月日をいう時も

 2011年9月1日の場合、2011年を二千百十一年って日本みたいに話すのではなくて、大きな桁から数字をバラバラに読むの2、0、1、1年ってね。書くのは同じだけど、ただ臺灣では西暦より民國何年って言い方をする方が一般的かな。2011年なら民國100年だよ。



 寮の自身の机、私は椅子に凭れて天井を見上げていた。


「文字数足りない」


 300字なんて少ないって思うでしょ?私も最初は思ったんだけどねぇ~

 話を中国語で聞いていても私のメモは日本語でとってる。思ったことをそのまま書いているので、読み返してみたら分からなかった単語も書き込んでいるという……自分のメモなのに感想と不明点を分けるところから始まった。その後日本語で感想をパソコンに打ち込んで、約1200字くらい書いたんだけど。それを頑張って中国語に訳して……頑張って200字だったのだ。後100字足りない――


 翻訳サイト使えって?1つ1つの単語の意味を検索するならいいんだけど、文章全体となると全く違う内容になったりするのでお勧めしない。あとそれに頼ると自分の為にならないから頑張るしかないのだ。


 感想だけだったので日本語だと20分弱、中国語に訳すのに2時間かかって文字数足りないのだ。泣けてくるよ……

 私が使っているのは日本から持ってきたパソコンなんだけど、言語設定でキーボードを中国語に変えたはいいが、ここで問題が発生した。中国語をパソコンで打つときピンインだけじゃなくて、その字が何声なのかまで打ちこまなければならない。しかも全く同じ音でも前後の文字で変わったりするトラップ付きだ。漢字が分かっても何声かが分からないという問題もある。私は早々に中国語で打つのをやめた。これでは時間がいくつあっても足りないからだ。レポート以外にもしなくてはいけないことが沢山あるしね。


 どうしたかって言うと、臺灣が使っている繁体字、日本でも大昔は同じものを使用していた。漢字は繁体字から簡略化されたいったものだからねぇ~


「日本語で打てるかも!」


 私は早速試した。

 例えば、「私とあなた」って打つ場合、われ→我 わ→和 なんじ→你 で「我和你(Wǒ hé nǐ)」って打てる。

 この要領で、音読みで打っては探す。出てこなければ他のそれっぽい読み方で打つ、最終的にはIMEパッドを開いてマウスで書く。これを繰り返していく、どうしてもその漢字が出てこないときは、翻訳サイトとかネットで「〇〇の中国語言い方」って検索して探す。時間はかかるけれど、何声かを考えたりその漢字のピンインを考えている時間に比べれば、より短時間で済むのだ。おかげで私のパソコンの変換機能は、「かぜ」と打つと「風邪」ではなく「可是(Kěshì)」が先に出てくるようになってしまった。


 例えば、あなた→()でも通じるけど、女の人には「()」、目上の人は「(Nín)」だったり、漢字に直すと少し違いがあったりする。()のままでももちろん間違えではないけれど、人によっては違うと言われるので、出来る限り使い分けるのがベストだろう。


 そんなこんなで頑張って絞り出したが、220字これ以上は出てくる気配がない。


「どうして漢字一文字で2つ3つの意味合い集約できるの~」


 漢字の意味の奥深さに感心しつつ私は、恨みがましくパソコンの文字カウントを睨んだいた。


和音(Héyīn)在讀書嗎(zàidúshūma)?【和音~勉強中?】」

我在寫(Wǒzàixiě)心得(xīndé),旦字數(dànzìshǔ )不夠(bùgòu)【今日の感想文かいてるんだけど、字数が足りなくて】」


 私のパソコンを覗き込んだのは、同じ寮に住む内の一人で、この女子寮のまとめ役をしている。私が唸っていたので、様子を見に来てくれたらしい。寮内で1年生は今のところ私だけで、他は学校は違えどみんな先輩である。


要寫(Yào xiě)多少(duōshǎo)?【どれくらい書くの】」

老師(Lǎoshī)(shuō)300字(sānbǎi zì)【教授が300文字って】」

妳是(Nǎi shì)外個人(wàigèrén),我覺得(wǒjuédé )老師(Lǎoshī)不會(bù huì)要求(yāoqiú)那麼多(nàmeduō)不安的話(Bùāndìhuà)日文和(rìwénhé )中文(zhōngwén)兩個都(liǎnggèdōu)交吧(jiāo ba)!【教授は外国人にそこまで要求しないと思うよ。不安なら日本語と中国語両方提出すればいいよ】」


 私自身中国語にかなり不安があったので、その提案を受け入れた。もし中国語おかしかったら日本語を読んで下さいみたいな意味合いを込めてね。今の私の精一杯がこれです。


 その後息抜きしなさいとお菓子をくれたので、お菓子を片手に次のレポートに移る。水曜日提出の物が2つ重なってるからね。その後は、今日の復習と明日の授業の確認をして、気が付けばAm3:00、勿論寮は静まり返っている。寮から学校は徒歩1分、信号越えれば直ぐの所だ。(これはたまたまだよ)家に比べれば格段に近いのだが、私はその日の授業が始まる1時間半前には起きるようにしている。


 寝坊が怖いのもあるけど、寝起きだと頭が回らないので、授業の内容がさらに分からないって事になるからね。

 下で寝ている人を起こさないようにそっと上に上り、睡眠という名の仮眠をとった。


 翌朝私はコンビニのドリンク棚の前で、はたから見れば仁王立ちしていた。


 日本では水道水を直接飲んでも大丈夫って言われているくらい浄化されているが、臺灣だけではなく海外のほとんどの国は、一度沸かして飲むかもしくは沸かしたところで飲めないのがほとんどだ。だから臺灣ではドリンクスタンドの店が沢山あるし、学校とかだと飲水機(Yǐnshuǐjī)(ウオーターサーバーみたいなもの)がある。基本的に熱水(Rè shuǐ)【熱湯】、溫水(Wēn shuǐ)【温水】、冰水(Bīng shuǐ)【冷水】があって、熱水は100度くらいだからカップ麺食べる時に使ってる人が多い……

 水を飲むにも紙コップとかはないので、水筒かペットボトルを持ち歩くことをお勧めします!

 ただここで注意が必要なのが、自分が使用する前に使用した人が、どれを使ったのかが分からないってところ、冷たい水を飲むためにボタンを押したけど初めに出てきたのが前に使用した人の熱湯の残りで火傷とか普通にするので、最初に少し水を出してからペットボトルとかをセットしよう!


 私が今何にをしているのかというと、久しぶりにお茶を飲みたくなったんだけど、臺灣はお茶だと思って買ったらお茶に砂糖が入っているものが多い。緑茶とか烏龍茶に砂糖入りが普通だから……無糖(Wú táng)と書かれている物、もしくは日式綠茶(Rìshìlǜchá)って書かれているものを私は探していた。


(不味くはないが、私はあの渋みを求めている)


 飲み物の会社によっても少しづつ味が違うので、そこも悩みどころだったりする。

 ペットボトル飲料も10元~45元と幅広く、お財布と相談しながらになる。朝ごはんにおにぎり1個15元の物を買い。学校へ向かった。


「暑い。9月末なのに33度もあるなんて……だから冷房が強いんだろうね」


 そう臺灣ではバスなどの交通機関は年中無休で冷房が付いている。暖房がまずない。

 一応ストーブ的なものはあるが需要が殆どないみたいだ。エアコンも冷房と空調しかついていないものが多い。

 そのせいか、教室でもバスに乗っていても冷えすぎていて寒い。私は外以外では、常にカーディガンを着ている。


 教室に入るといつも同じ時間帯に来ている子とあいさつする。基本的に私を含めた3人くらいが、授業開始30分前に来ているメンバーだ。みんな各々朝ごはんを食べたり、軽い会話をしたりして他のクラスメイトが登校するのを待っている。私は、その日の気分で学校か寮で朝ごはんを済ませ、その後は、昨日終わらなかったノートの清書を黙々と書いていた。寮にいる時は家の方にネット回線を引いていないので、レポートや最近始まった期中(Qízhōng)報告(bàogào)【中間プレゼン】用の資料探しに時間を割り当てている。だから復習やノートを清書する時間が、休み時間や昼休みになっていたりする。


(予習もしたいし、ノートを学校で、復習を家でしたら、寮で空いた時間を予習に割り当てられるかな)


 そんな事を朝考えていたのだが、今日の授業でまた今週末提出の宿題という名のレポートが言い渡されしまった。


(今日の夜はプレゼンの資料まとめなきゃだし、明日は家に帰って、夜と木曜の昼過ぎまで復習に割あてて、内容をバスに乗っている間に考えて、交流会終わったら徹夜して書き上げれば間に合うかな)


 と考えていたんだけどね。

 水曜日家に帰って、ご飯作って食べた後に、清書したノート片手に復習して、切りのいいところで寝たのはいいが、起きたらお昼の12時半でした。


「交流会は6時に着けばいいから4時過ぎに家を出ればいっか……顔洗ってお昼食べよ」


 一人黙々とご飯を食べながら考える。私って今大学生だよね?高校の時より机にいる気が……いやそもそもこんなに勉強したの人生初かも……


 考えていたら悲しくなったので、土曜日は自分にご褒美で、一人鍋+アイスを食べました。

 食べることが今の楽しみだよ……うん。




風邪は、感冒(gǎn mào)って言います。


人によって曜日の言い方が違ったり台湾独自の言い方だったりいろいろあるので、毎日が新しい発見ですね。


後台湾は、日本人からすれば結構暑い時期が長いです。冬と言っても日本の春や秋くらいだったり、山とかだと雪が降ったりすることもありますが、基本的に都市部は最低でも9度とか

南部に行けば行くほど暖かいです。だから甘い飲み物が多い‥‥‥




少しでも面白いなと思っていただけましたら応援よろしくお願いいたします。

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