右左(みぎひだり)
命の意味が
人の意志が
簡単になりつつある
何も決められないよりましだが
強さが要らない所に
強さが置いてある
勝ち目の無い戦いでも
戦わないよりましだ
常に何かに負け続けても
戦うことに意味がある
10年 20年 死ぬまで
事あるごとに戦い続ける
その強さこそ必要なんだ
優しいだけでは
生きていけない
卑屈なだけでは
生きてはいけない
悪だけでも
正しいとされる心持ちだけでも
生きていけない
ズルくても
情けなくても
背徳感があっても
時として
何かを
捨てなければいけない
混沌としている世界が
1番平和なのかもしれない
悪がいて聖がいて
人が笑顔で生きて
人が悲痛な顔で死んで
世界のあちこちで
そんな生き死にが
繰り返されてる世界が
1番平和で
1番楽しくて
1番悲しい
世界が1番マシな世界
平和なこの国で
ボケた頭で考えれば
誰もが自分自身の生活に
なれば良いと思う
けれどそれは
語るだけの理想で
形を成す事は無い
それは人が
人であるからで
人が人じゃなくなれば
そんな世界になるかもしれない
どっちが良いか
道は無数に
これからどうするか
道は無数に
右と左
見渡して
今からどうするか
道は無数に