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第八話 季節外れの大掃除




大掃除と言えば・・・忙しい師走・・・年の瀬・・・


寒い寒い年末に新しい年を迎える前に行うのが一般的に思われますが・・・


この猫又探偵社では毎年・・・気候の良い10月の最後の日曜日の早朝から


猫又探偵社に住む者たちが全員で大掃除をすると虎吉が独断と偏見で決めていた。



「あーーーーー!!邪魔や邪魔ーーー!!どいてどいてー!!あー忙しい!忙しい!」

「ちょっとちょっと~!!メリーはん!ハタキ持ってウロウロしてるだけやん!ちゃんと掃除して下さいよ!真面目にやらんと今日中になんて終わりませんよ!!」


ドタバタと賑やかにそれぞれ持ち場を決められて掃除をしているのだが案の定メリーはんはハタキを持ってウロウロして皆の邪魔をしてニャンゴローに怒鳴られていた。


「妖怪さんも大掃除ってするんやねー!(笑)人間とあまり変わらんよね!フフフ♪」

「僕もびっくりしたよ!依頼料いらんから大掃除を手伝えって言われたんや!エへへ♪」


挿絵(By みてみん)


さくらと次郎は一緒に窓ふきをしながらメリーはんとニャンゴローのやり取りを眺めてクスクスと楽しそうに笑っていた。


責任者の虎吉は溜まりに溜まってしまった資料や書類をいるものといらないものに分別していたがすぐに飽きてしまい手を止めて自分専用の椅子に座ってクルクルと回っていたのでこれまたニャンゴローにすごい剣幕で怒鳴られていた。


政宗は人型になって次郎とさくらの様子を見守りつつも手際よくソファーやテーブルの拭き掃除を綺麗にこなして黙々と持ち場を片付けていた。


「ふぅー・・・真面目にお掃除してくれてるんは政宗さんとさくらちゃんと次郎くんだけですよー!」

「うちもこれでも真面目にやってるんやでー!!ほらほら!ゴローちゃんもホウキで早くうちが落としたホコリ集めてや!怒ってる暇あったら掃除して!なっ!」


ニャンゴローが溜め息を吐いてうなだれてるとメリーはんはニャンゴローの背中をバシバシ叩いて元気づけているつもりのようだったが力が強すぎてニャンゴローはそのままソファーに倒れ込んで白目をむいていた。


「オイオイ!メリーはん!ゴローちゃんを乱暴に扱うのはやめといてや!今日の大掃除はゴローちゃんが頼りなんやからな!頼むで!!」

「うちは別にそんな乱暴に扱ってないんやでー!ちょっとちょっと~!ゴローちゃ~ん!目~開けて!」


虎吉に叱られてメリーはんは白目をむいて倒れ込んでるニャンゴローの胸ぐらを掴んで揺さぶって必死になって起こしていた。


「メリーはんってやっぱり怖いんやな・・・」

「しーーっ!!聞こえるで!!ジロちゃん!」


さくらと次郎はコソコソと話しながら出来るだけメリーはんとは目を合わさないように窓の方を向いて掃除を続けていた。


そんなドタバタな大掃除もそろそろ終盤になって来た頃・・・。

いつの間にか姿が見えなくなっていたミケが探偵社へ戻って来た。


「虎吉さーん!皆さーん!松爺から差し入れですよ~~!!」

「待ってたで~~!そろそろ腹減ったなぁーって思ってたんや!」


ミケが松爺から頼まれて持って来た差し入れのジュースや

おにぎりや肉まんが入ったコンビニ袋をテーブルに広げていた。


「さくらちゃんも次郎くんも座ってジュース飲んで好きなもん食べてや!!」

「はーーーーい!!」

「はーーーーい!!」


虎吉たちは一度掃除をしている手を止めて差し入れを囲んで座って休憩することにした。


「さくらちゃんはあれからお母さんと月に一回は会えるようになったんやなぁー!」

「はい!!お父さんもやっとわかってくれて毎月お母さんのお休みの日に会えるようになりました。」


「ジロちゃんはあれからたまに花子さんに会いに行ってるんやて?クラスの女子に頼んで掃除も丁寧にしてあげてくれてるんやてなぁー!!花子さんめっちゃ喜んでたで!!」

「へへへ♪クラスの女子に花子さんのことをイチかバチかで話ししたら信じてくれて綺麗に掃除してくれるようになったんです!女子も先生にほめられてました。」


さくらも次郎も依頼の解決後も何事も無く平穏に暮らしてるようで虎吉とニャンゴローに最近のことを聞かれて嬉しそうに答えていた。



休憩の後は皆それぞれの持ち場の仕上げにかかってホコリっぽかった猫又探偵社の中は

スッキリと片付いて窓もピッカピカで何時もよりも部屋の中が明るくなったようだった。


「さくらちゃん!ジロちゃん!今日は本当にご苦労さんでしたー!ありがとう~♪」

「いえいえ~!依頼料の代わりなんやし、これくらいまたいつでもお手伝いさせて頂きます!」


さくらと次郎にニャンゴローが礼を言うと二人は嬉しそうに笑って楽しかったと言って仲良く帰って行った。



二人が帰ってしまった後、猫又探偵社の面々は『招き猫家』へ訪れて疲れた身体をち~ち爺が入れてくれる美味しい珈琲で癒してもらいゆっくりと皆で寛いでいた。


「皆さーん!大掃除お疲れ様でしたぁ~♪ごゆっくりとお寛ぎくださ~い♪」

「チョコちゃんありがとう~~♪あ~~~ええ香りやわー♪癒されるなぁー♪」


「やっぱりち~ち爺が入れてくれる珈琲はおいしいわぁー!香りもええやん♪」

「メリーはんはたまにしか招き猫家へ来られませんからね~(笑)フフフ♪」


「ほんま!一仕事した後の珈琲はええよなぁー♪疲れも癒やされるわー♪」

「今日は一日ご苦労様でしたにゃん!政宗にゃん!ゴローにゃん!カンパイにゃん♪」

挿絵(By みてみん)


こうしてドタバタな季節外れの猫又探偵社の大掃除は無事に終了したのでした。







おおきに~八話目読了ありがとうございますm(__)m♪


今回は依頼解決のお話ではなく季節外れの探偵社の大掃除の様子をお届けいたしました。

もちろん!挿絵はマダラ画伯さま提供です♪


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[気になる点] >クラスの女子に花子さんのことをイチかバチかで話ししたら 話『し』は要らんですよ。 [一言] さくらちゃんも次郎くん……あれからそれぞれハッピーエンドなアフターストーリーでよかったです…
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