秋の別れの日
友達からの三大噺。
秋もそろそろ終わり、色づいていた葉っぱも
ひらひらと木から舞って、寒空が広がる今日。
私の恋が終わってしまった。
唇をギュッと強く噛む。
「ばか・・・」
死んじゃったらどうにもならないじゃない・・・。
桜が咲く季節になったら一緒に見に行こうって
約束したじゃない・・・。
夏は一緒に花火見ようって言ったじゃない。
冬はイルミネーション見ようって約束したのに・・・。
「バカ…」
絶対に先に死なないて約束したのに・・・。
当てもなく歩いていた私はある場所に着いた。
「ここは・・・」
ひっそりと立つ教会の前だった。
そうだ・・・ここは彼に初めて会って
去年の今日告白された場所だ・・・。
思い出すと涙が自然にあふれる。
難しくて治るかわからない病気と
最初話を聞いた時から覚悟はしていた。
でもだからって急すぎるよ・・・。
もっと一緒にいたかったよ。
約束通り色んなところ二人で見に行きたかったよ・・・。
涙を止めたいのに止まらない
もう・・・一人で生きていく自信がないよ・・・。
あの人がいないと私は元気になれないよ・・・。
ビュウと風が吹く。
「あ・・・」
何となくあの人の気配を感じた。
わざわざ励ましに来てくれたの?
空を見上げる。
返事はないけどあの人の気持ちが伝わった気がする。
私は立ち止まったらいけないんだ
前を向いて歩かなくてはいけないんだ。
あの人のためにも・・・。
まだ完璧に立ち直るてことは出来ないだろうけど
見守ってくれるよね・・・・。
私は教会の前から歩き出す。
暖かい風が頬を撫でるけど後ろを振り返らず
前だけ見つめて歩き始めるんだ。
「ありがとう」
最初はどう書くか悩みに悩みました。
結局こういう感じに落ち着きました。
もっと空想豊かに書ければ
文才があれば・・・。
足りないところいっぱいです
読んでくれた方本当に感謝してます
ありがとうございました