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プロローグ
なんだかファランだけではなかなか話が進まないので、ヒロインを増やそうという感じで 思いついてしまいました。
なんとなく、どこかで聞いたような話になってしまうかもしれませんが(汗
淑陽の、孤独な闘いです。
追記:
おそらくファラン本編はもっと短くなるような気がしてきた(特に幼少時代の話をこちらに書こうかと)
その女性はいつも微笑んでいた。夢の中でさえも。
優しい声で私を呼ぶ。 マリーゴールド、と。
自分とよく似た顔だちをした姪の私を、とても可愛がってくれた。
最後はただ一度だけ、とても悲痛な声で呼ばれた。
私たちの祖国が戦場となり、彼女は敵軍に連れ去られた。父もその時戦死した。
そして、ミルヴァル帝国の皇位継承権を持つ姉と私は、母に連れられて、逃げるように祖国を後にした。
私たちの本当の祖国から。
姉は8歳、私はまだ4歳だった。