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沈黙の星  作者: 森野
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竜将寺・マスタングフィールド・誠一

 俺の名前は竜将寺・マスタングフィールド・誠一。殺し屋だ。

 なぜこんな暗い商売をやっているかというと過去の因縁という奴だ。こればっかりはどうしようもない。俺の中に棲んでいやがる悪魔、ラファシエルが毎晩毎晩血を欲しがりやがるから、都合のいい商売ではあるな。

 俺の敵は首長賊。こいつらは不死者だ。夜の街に亡霊のように現れては人を食う。そう、所謂ゾンビだ。酒場の便所に吐き捨てられたゲロのような存在である。その中でも力のある奴らは賊長と呼ばれる。こいつらが俺の敵であり、ラファシエルの餌だ。

 宿敵、グランドール三世・ピエトロ・エグマニール男爵。俺の戦いはこいつを仕留めるまで終わることはないだろう。


「うおおおおおおおおおおおおおおお! くたばりやがれビチグソがああああああああああ!!」

 夜の街に響き渡る俺の絶叫。近所迷惑だが仕方ない。男は敵を倒すとき、叫びを上げるものだからだ。そう、これは勝鬨だ。下品な内容なのも仕方ない。男は下品でなければならないからだ。

 そうして俺は腐れゾンビにトドメを刺す。俺の必殺の技であるところの『超強裂帛死線弾』をぶちかましてやるのだ。傍から見ればただ輪ゴムを飛ばしているように見えるだろう。だが違う。それは素人の意見だ。俺は違う。玄人だ。故にわかる。この技の恐ろしさを。


「くそっ・・・俺の輪ゴムが弾かれやがる!!」

 どうすりゃいいんだ。こんな化け物相手に!

 考えろ。考えろ考えろ。考えろ考えろ考えろ。考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ。

「あきらめたらそこで試合終了だぜえええぇぇぇええええええええええ!!」

 ぼしゅん。


―第三部・完―



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