閑話休題ハワイ編3:銃と人の相性
閑話休題ハワイ編3:銃と人の相性
ホテルのロビーでのんびりしていた僕は、ある大和人が目の前に座る。
「君、傭兵でしょ?恐らく話題のスリザイア傭兵かな?」
「なんの事かよく分かりませんね」
「本物の傭兵はみんな口を揃えてそう言うさ。僕は高山信彦、防衛省職員で人材のスカウトや兵器売買といったのを大臣直轄で請け負っている。単刀直入に聞こう。大和皇国に来ないか?」
僕は呆れた顔でこう言う。
「僕は祖国が好きだ。決して裕福じゃなくて、むしろ貧しいくらいだ。でも希望を捨てない人達も大勢いる」
高山さんはメガネをクイッとして、名刺を差し出す。
「武器の調達や依頼確認が欲しければ、いつでも連絡してくれ。君のような精鋭が大和皇国には必要なんだ」
なぜ平和な大和皇国が……と思ったが最近国内情勢が良くないことを思い出した。
「分かりました。ただ大和皇国内での任務は可能な限り控えさせていただきます」
「むしろその方がありがたい。現在我が国の仮想敵国はアメリカ側を国を警戒している。君達ならほぼグリーンパスポートとして入国出来るだろう」
中華連邦か……確かにあそこは僕の国では人気な観光国だ。
「いいでしょう。名刺にも偽造不可能な大和皇国内の官僚専用の印章が付いてるみたいですし」
「ありがとう。仕事の邪魔になるかもしれないから、僕からの連絡は控えるよ。それじゃあいい旅を」
僕はスマホに付いてる指向性マイクを高山さんに向ける。
「政策参与ですか?はい、無事にコンタクト出来ました。あとは彼次第です」
全く、子供なんだと思ってるんだ……
そのまま、部屋に戻り、レイさんにも伝える。
「なるほどな。俺としてはスリーが中華連邦で工作してくれるのはありがたい。こちらの願いも聞いてくれよ?」
「可能な範囲であれば」
次の日も迎え、ハワイの射撃場に向かい、レイさんのコネで色々な銃を貸し出しもらった。
だが、僕には7.62mmのフルオートは扱いづらく、僕よりも小さくて華奢なのに扱えてるラーヴェルトは尊敬に値した。ロスタリアも2キロメートル狙撃をずっと練習しており、10発中6発ヘッドショットというかなりの技術を見せた。エミレーナは全体的にアサルトライフルを得意としていたが狙撃は苦手なようだった。ソーサーさんはとりあえずマシンガン持たせれば、正確に敵を粉砕できる事が判明し、レイメスは拳銃はそこそこ使えたみたいだった。
そした帰国日を迎えると、行きと同じリムジン2台で空港に着き、レイさんとアイリンさんにお礼を言って、祖国へと帰る。良いリフレッシュになり、飛行機内でも寝てしまうほどだった。
久しぶりに帰ってきた自宅にただいまと言うと誰もいないが家がおかえりと言ってくれた気がした。
さて、明日からの仕事はどうするかと思ってた時に、ロスタリアから明日喫茶店で話すべきことがあると告げられた。
閑話休題ハワイ編3 終
こんばんは!黒井冥斗です!長かったハワイ編も今日で終わりです!お疲れ様でした!明日からはロスタリアの依頼について深く進んでいきます。そしてこのシリーズのストックが完結したので、前から少しお話していた、ネット小説大賞用の作品に注力するためにこのシリーズが投稿し終わったら、少しお休みを頂こうと思います。70ページ、80ページ級の他の作品もありますがネット小説大賞が終わってから出そうか考えます。
長くなりましたが明日からお仕事やご学業の方々、あるいはお休みの方も含めて、また1週間頑張りましょう!それではいい夜を!




