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第12話後編:ビル爆破の後始末もするお人好しさん

第12話後編:ビル爆破の後始末もするお人好しさん

4分間の銃撃戦は弾数が圧倒的に足りなかった。ラーヴェルトも予備の拳銃で応戦しながら、必要に応じてM4を速やかに撃ってなんとか、1機破壊する。

今はアルファに負担をかけたくない事もあり、僕が見回すとドローンはあと4機。

HK416Dも使いながら、あることに気がつく、マズル(銃口)の向きに敏感な反応を示していると。

「ラーヴェルト!マズルの動きに反応してる!上手く空撃ちに見せ掛ければ、撃ち落とせるかもしれない!」

「分かりました!やった事ないけどなんとか!」

僕は早速マズルジャンプ(銃口の跳ね上がり)をさせて、撃ったように見せかけて、移動した先をバックショット12ゲージ弾(鹿や人を狩る散弾)をMK-12から発射した。1機撃ち落として、よし!と思ったがやはり弾数が足りない。

無力化可能までの予測時間が、ヘッドマウントディスプレイに残り1分と表示されていた。

お父さんの力を借りる時か……

「ラーヴェルト!残弾は!?」

「M4があと10発!ガバメントが2マガジン!」

「素早く動かせるハンドガンで撃ち落とすよ!」

「了解です!」

互いにハンドガンに切り替え、僕は久しぶりにお父さんの感覚を、感じる。その時覚醒したような自分の本気モードに入る。

素早くパンッパンっ!と撃ち、敵の攻撃を妨害しながら可能なら撃ち落とすが、増援が多い。

緊迫した数十秒、だが天は味方をしてくれたようだ。

「ラーヴェルト様!神様!無力化成功です!」

言い終わるとドローン達は力無く落ちる。

「よし、ビルから飛び降りるぞ!」

二人で飛び降り、パラシュートを開きながら、近くのビルに移動し、爆破を見届ける。無事に爆発して、ビルが倒壊した。その時の砂煙は3キロメートル離れてても煙たかった。

そのまま隠れていると、ソーサーさんが車で迎えに来てくれて、家へと帰る。

久しぶりの大仕事で僕は疲れて寝ていた。そして朝、インターホンの音が聞こえ、ロスタリアが出ると、内線電話で「CIAです」と言われ、胃痛と共にやり過ぎたかなと思いつつ、対応すると中退した中学の先生だった。

「久しぶりスリザイア君。私の教えは守ってるかい?」

「もちろんです。先生、罪なき民間人を殺すなですね?」

「よく分かってるじゃないか。家族も増えて、でかい邸宅。羨ましいよ。今は中学の先生ではなく、CIA職員として接してくれ」

はい。と答え、応接室に通すと和風の中庭を眺めながら、希が入れた抹茶を飲む。

「上の連中にはCIAが行い、彼らはパラミリ(準軍事工作担当官)が後々に始末する予定だ」

僕は内心焦っていた……というより申し訳ない気持ちだった。

「まぁ、スリザイア君のことだ。下の連中には新しい企業を提案しておいたよ」

「上の人達、助けられませんかね?」

ミルド情報工作担当官は考え込む。

「私としても助けたいが、そうしたら君に報復が来るのは確実だ。そして君達にある特定指定をさせたい」

僕は緊張しながら、次の言葉を待つ。

「CIAの親米組織。エージェントオブステイツの指定だ」

あぁ、これからは対米なことをしたら全員殺すぞ案件だ……でも逆に言えば親米寄りの依頼をしていれば強い味方だ。

うん、そう考えよう。

「よろしくお願いします。ミルド情報工作担当官」

「こちらこそ、スリザイア傭兵指揮官殿」

こうして、僕たちの仕事はまた風変わりを見せて、新たなる戦場と依頼か。あるいはもう動くなという釘刺しか、出来れば前者を望むが、地獄送りはごめんだと思い、その後はミルドさんにアルファを紹介して、更なる情報交換して、先生は帰っていた。

もう昼ごはん時だったが、どっと疲れて寝てしまった。

第12話後編終

こんばんは!ご拝読ありがとうございます!

皆さんは仮眠は取りますか?目的は色々あると思いますが、健康な方なら30分以内でしょうか。土日とかだと1、2時間の方も居るのかな?黒井はですね、本当に疲れた時は15時間くらい寝てます。そして今なお眠たいのが現状です…では、寝落ちする前に絞めたいと思います。月曜日からお仕事・ご学業の方は頑張ってください!休みの方はゆっくり休んでください。それではいい夜を!

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