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第2話:奴隷商救出任務

まずは、第2話も閲覧頂き感謝します!次の話からハーレムが始まりつつ、任務も高度化、多彩な人材が出てくるのでお楽しみにしてください!

第2話:奴隷商救出任務

護衛任務が終わった後、僕は依頼主から貰ったレストランの食べ放題券で久しぶりの大食を満喫していた。

「最近生活が厳しいなぁ……」

紛争拡大による物価上昇と仕事の依頼の無さで、生活は楽ではなかった。それゆえに独り言を呟いてしまう。

そのまま1時間の食べ放題を満喫した後に、お会計でチケットを見せるとすぐに見送ってもらえた。

さて、これからどんな宣伝をするか。フリーランスの少年兵が宣伝について考えるのもおかしな話だがスマホが鳴りだす。

「非通知か……」

対逆探知アプリと録音アプリを起動させて出る。

「お電話どうも、スリザイア傭兵です」

「君が爆発物を解除した少年兵かね?」

僕は怪しいと思いながらも応答する。

「はい、先程の件をご承知ということはあなたが主犯ですか?」

相手は如何にも。と答えるだけだった。

「それで用件はなんですか?」

「さっきレストランで個室で三名と言ってくれ。じゃあな」

プツと切られ、あまり良い気持ちではなかったが、先ほどのレストランに戻る。

扉を開けると、カランカランと鈴の音が鳴り、店員さんが来る。

「もしかしてお忘れ物ですか?」

「個室で三名」

店員さんは不思議そうな顔で僕の装備を見てから「どうぞ。」と1番奥の個室に案内される。

「レアルド様、お客様です」

「入れてくれ」

そう言うと個室のドアが開いた瞬間凄いタバコの匂いでむせ込む。

「失礼しました。スリザイアです」

個室に入り、扉が閉まる。

「単刀直入に言う、君くらい優秀な兵士にしか頼めない仕事だ」

地図を取りだし、依頼主は印を付ける。

「この基地に囚われてる奴隷商を助けて欲しい。私のお気に入りの子を何人も手配してくれてるからな」

正直気乗りじゃなかった。人を人として扱わない人間の商人の救出なんてやりたくはない。だが食べていくならやるしかない。

「50万ドルだ。弾薬費等込で」

「1週間以内にやってくれたら70万ドル払ってやる。まぁ、できるならな」

そして、書類契約を交わし、レアルドと呼ばれた男はタバコを勧めてくる。

「申し訳ないですが、僕は法律は基本的には守るので」

「人殺しがよく言うよ」

「無罪の民間人は絶対に殺しません。それが僕の絶対的な原則です」

そのまま個室を出て、荒野にただずむ、コンクリートで出来た二階建ての小さな家の2階で、計画を練る。

この基地は小規模PMCの拠点だ。政府系のPMCという事もあり、政府と仲の悪い連中からは目の敵にされている。

僕は知り合いの情報屋に連絡する。正確には親が政府高官の上級生だった友達なのだが……

「もしもし?」

「スタインさん、どうも、スリザイアです。実は……」

依頼主の情報を隠しつつ、基地の情報を問い合わせる。

「なるほど、あそこが不正をしていたとは……歩兵30名と軽機動装甲車5両程度は把握してる。まぁ、君が依頼主に基地を破壊しろと言われたのは分かってるから安心して。今スマホに基地の地図を送った。詳細図だから頼りになると思うよ。じゃあ今度も僕のお父様の政敵の排除頼んだよ」

切られる。

詳細図を見ると兵舎が偏っており、そこから少し離れた所に囚人収監への入り口がある。

そこには小さな小屋があるがただ見張り小屋のようだ。

「あれを使うか……」

普段は任務には使わないが、消音性が必要な時の必須アイテムのライフルクロスボウを小さな武器庫から手に取る。ただのクロスボウに見えるが弦が非常に固く、軍人でも扱いづらいと有名なくらいだ。だが父さんのアドバイスを受けながら電動で静音かつ素早く装填可能にしてある。100メートル以内ならレベルIIIAアーマーも貫通可能という優れ物だ。

代わりにHK416Dは置いておくことにして、高性能爆薬を4キログラム発注する。そして医療キットと予備の水と軽食の確認もする。奴隷商を助けるということは奴隷商が無事に逃げなくてはならない。その分だ。

静かな月が浮かぶ夜を迎え、ドアのノック音で爆薬が届き、代金を払う。

「はぁ……爆薬も高くなったなぁ……」

そして荒野を歩くこと20キロメートルの基地までを3日間往復し、決断を下す。2日後の夜の午後9時、交代時間と寝てる兵士が1番多いと偵察結果でわかった。

明日は身体をゆっくり休めながら、脳内シミュレーションを立てる。と同時に部屋の散らかりと食事の作る面倒くささを体感しており、もし、良い人がいたら奴隷としてではなく、家族として迎え入れる計画も立てていた。

そして作戦日当日

夜間にも関わらずナイトビジョンも無い兵士達が立っており、交代の途中でバタバタしていた。

簡単に基地の80メートル圏内に入り、クロスボウを向ける。

「ミッションスタート……」

パシュッ!と風を切り裂く音が開戦の合図となる。

第2話終

ご拝読ありがとうございます!第2話もご閲覧頂き、ありがとうございます!お疲れ様です!前話でも申しあげた通り、今夜は5話後編までお送りするので、長話はその後でしましょう。それでは続きを読んでいただけたら幸いです!

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