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閑話休題:新居と普段のお仕事

閑話休題

新居と普段のお仕事

最近のお仕事は護衛と爆弾処理が多かった。スタインさんが上手く宣伝してくれたおかげで、仕事も増えて新居の為の120万ドルでも十分に生活できた。まさか100万ドル超えの家に住めるとは、人生で考えたこともなく、みんなも同じようで張り切って仕事をしていた。

そして今日は麻薬カルテルの本部に設置された敵対組織の爆弾の解除でレイメスと僕で対応に当たった。

「どう?解除できそう?」

「問題ないよー。ていうかこれ……軍用爆薬じゃん……」

そのままパチッ、パチッと配線を切って終わらせる。

「解除完了しました。報酬の3000ドルを」

僕がそう言うとカルテル達は拳銃を向ける。

「ありがとよ。さっさと帰んな」

「はぁ……レイメス。教えてやれ」

レイメスはこほんと咳払いして、答える。

「全然帰ってもいいですよ〜3本線がありますが正解は1本で、間違えるとこのカルテル本部が消えますけどね〜。あ、あと30秒」

カルテルの幹部が怒鳴る。

「お前達も死ぬぞ!いいのか!?」

「あなた達が生きるために犯罪をしてるのは知ってます。ここでケチって死ぬわけないでしょ」

「あーと、10秒」

カルテルのリーダーが封筒を投げで、僕がすぐに中を確認する。

「依頼完了してあげて」

レイメスは、はーいと言って線を切る。

「あ、言い忘れてましたがもし発砲したら音感センサーで起爆するようにもしてあるのでさっさと地下に埋めるのをおすすめしますよ」

とはったりを仕掛けて、無事にソーサーさんの車に乗り、帰宅する。

だが、元々1人で住む家だったので何人かは床で寝ており、毛布の奪い合いやお風呂の順番待ちなどの問題も多く、2ヶ月が経った。

さすがに皆仕事慣れしたようで少し刺激を求めていると不動産会社から電話が来る。

「スリザイアです」

「アーテック不動産です〜ついに出来ましたよ!新居の住所は……」

住所通りのところに向かうと、郊外300坪の土地に3階建てのかなりの大きな家が立っており、表札にはスリザイア傭兵とも書かれている。

中は広く、リビングも高級感のあるダークブラウンを基調とした床に紫のソファに、ガラスの机、応接室も中庭と繋がっており、落ち着いた環境で話せる。そして、僕の憧れの執務室もプレジデントデスクに黒い椅子、WiFiも完備、個人用の80インチのテレビ……最高過ぎた。

ロスタリアはアイランドキッチンに感動し、レイメスは電動工具や備え付きの棚のある自室に感動し、希は和室にお気に入りの日本刀の桜神を床の間に飾り、ソーサーさんは筋トレグッズ満載の部屋にして、ラーヴェルトはちょっと贅沢なお嬢様の部屋みたいな大きな机にベランダ、沢山のぬいぐるみ付きのベッドなどに、嬉し涙を流してしまうほどだった。

そして武器庫の部屋は暗証番号8桁に加えて、指紋認証式だった。最近頑張ったお金で銃器を多数購入したので、とても助かる。ラペリング道具や照明弾も入っている。

あとソーサーさんのお気に入りは車庫で緊急持ち出しキットも素早くしまえるようになっている。

これから新しい家で、新しい任務が来るかと思うとワクワクした。

閑話休題 終


こんばんは!黒井冥斗です!ご拝読いつもありがとうございます!

元々小さな家に何人も住んでいたら大変だよなぁと思いながら、構想の段階で加えました。自分もいつか100万ドルの家に住みたいですね。

明日もお昼と夜の2話投稿予定なので時間は前後するかもしれませんが乞うご期待!

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