9/15
冷風
季節というのはどれも、僕は初めて海を目の前にした時のように好きであるのに、どうしていつも死のうとなんて思うのだろう。いい風が吹いている。僕の足は進む。でも、どうして死を願わずにいられよう。夜風はやはり心地よく、軽やかに酔える匂いを運ぶ。少なくともこの島にはそうしたものが順々に巡りくる。どれも美しい気分を添える。
静かに、空気の揺れるのがわかるのは夜か。ふと部屋を出ると明かりがすっかり減ったことに驚く。
ああ、少し冷たいなあ。しかし、それがいいのだ。
季節というのはどれも、僕は初めて海を目の前にした時のように好きであるのに、どうしていつも死のうとなんて思うのだろう。いい風が吹いている。僕の足は進む。でも、どうして死を願わずにいられよう。夜風はやはり心地よく、軽やかに酔える匂いを運ぶ。少なくともこの島にはそうしたものが順々に巡りくる。どれも美しい気分を添える。
静かに、空気の揺れるのがわかるのは夜か。ふと部屋を出ると明かりがすっかり減ったことに驚く。
ああ、少し冷たいなあ。しかし、それがいいのだ。