表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/12

短い時

西の空はなんの痛みもなく柔らかく染まっている。ぼやけた山の輪郭は遠く届かないまま、夢中の霧のような薄いピンクに覆われていた。

美しい星に訪れた夕暮れ時の瞬間……そんな歌を口ずさんだ。何も悲しさなんてなく、冬の名残を少し感じた。静かに眠りへと向かう町。または退廃のようにも見えた。天球にはまだ楽観的な明るさが漂う。そんな凪った遠浅の海を、僕はしばらく見上げていた。


雀だろうか、小鳥の何羽かが屋根の上から飛び立つ。徐々に暗がりが増えてきて、すっかり雲の形も変わってしまった。僕もそろそろ部屋に戻るとするか。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ