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おばあさん天使さんのお話

今の世の中、自分の欲望のために他人をおとしいれる人もいるけれど、こういうお話あっていいかも。

 おばあさん天使さんが着いたのは町はずれの教会の前です。

 ここにはおばあさん天使さんの孫の女の子が預けられている教会です。

 女の子はまだ五歳です。

 家族で自動車に乗っている時、酔っぱらい運転の車にぶつかられて、他の家族は入院したのです。

 女の子は奇跡的におかあさんがかばったので無傷で助かりました。

 ここは外国で親戚もいつもに来ることが出来ません。

 お見舞いには来て連れて帰ろうとしましたがなぜか女の子はここを離れようとしません。

 家族がこの町の病院にいることを感じるのでしょうか。

 まるで自分がこの国を離れてしまうと家族がどこかに行ってしまうと思うのでしょうか。

 大好きなおかあさんおとうさんおにいちゃんおねいちゃん誰かがいなくなる気がするのでした。

 何時もいた優しい家族がそばに誰もいない、悲しくて淋しくてしかたがありません。

 そんな女の子を神さまは心配して大好きな半年前に他界したおばあさん天使さんをそばで見守るらせることにしたのでした。

 朝目をさましても優しいおかあさんのいつもの優しい声は聞こえないのです。

 (おかあさんどこにいるの)と女の子は悲しくて泣きます。

 そんな女の子をおばあさん天使さんはとても心配てす。

 いつも元気なニコニコしていた女の子をおばあさん天使さんはよく知っていました。

 (早く皆が退院して帰って来るとよいね。)

 おばあさん天使さんは祈るのです。

 おばあさん天使さんは女の子の夢の中で楽しい時間を生きている時みたいに過ごします。


 ブランコに乗ったり滑り台で遊んだりします。

 だんだん女の子は元気を取り戻し少しずついつものニコニコが女の子に戻って来ました。

 ここへ来て1ヶ月も過ぎたでしょうか、同じようにこの教会に暮らしている子達ととけこんでいきました。

 泣き虫だった女の子はもういません。

 そこへ病院からおかあさんの意識が戻った連絡が入りました。

 女の子は教会のシスターに連れられおかあさんに会いに行きます。

 教会の庭に咲く小さな花束を持って。

 見えませんが大好きなおばあさん天使さんも一緒です。

 大好きなおかあさんに会えるそれは飛び上がるほど嬉しいのですが、おとうさんやおにいちゃんおねいちゃんはどうしているのでしょうか。

 女の子は必死で祈ります。

 病室のドアの前です。

 そっとドアを開けます。

 女の子を見て白い包帯の優しいおかあさんの瞳から涙が溢れます。

 おかあさんは意識が戻った時、家族のことを聞いたそうです。 

 女の子が無傷であることを聞き、本当に喜んだそうです。

 他の家族はまだ意識がありません。

 でも女の子は他の家族に窓越し面会することに決めました。

 窓越しおとおさんおにいちゃんおねえちゃんが管いっぱいつけて眠っています。

 女の子は祈ります。

 どうかみんなを助けて下さい。

 いっぱい祈りました。 

 すると神様に願いが通じたのです。

 いつも遊んでいるお姉ちゃんが目を開けたのでした。

 女の子を見ました。

 口元が微かに動き女の子の名前をよびました。

 続けてお父さんが目を開けたのです。


 奇跡が起きたのです!


 そこにいた看護師さんが機器を見て驚いています。

 もう今にも動かなくなりそうな針が元気に動き始めたからです。

 実はもうすぐ命の炎が消える、そこにいるスタッフは皆誰もがそう思っていました。

 それが目をあけたのですから、皆針に集中しています。

 続けてお兄ちゃんの機器の針も大きく振れ始めたものですからからスタッフ達も何が起きたのか理解できないまま、そこはまるで時が止まっていました。

 それはおばあさん天使さんが急いで天国に戻って、神様に心をこめてお願いしたからなのでした。

 ほんとは神様の所にもうすぐ三人とも召される運命だったのです。

 でも孫のかわいい毎日の一生懸命のお祈りとけなげな毎日におばあさん天使さんどころか神様の心までも動かしたのでした。

 やがて春の暖かい陽射しの頃、退院し故郷に帰って行きました。




 女の子がいた教会の庭には女の子が家族の命を思い蒔いた菫の黄色の花が可憐に咲いていました。

 天国に帰ったおばあさん天使さんは孫の女の子をいつまでも優しく見守っていました。

 後一人の天使さんで完結!

 よくやったものだ

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