騎士に恋した妖精
ピルルルル…
とある、大きな木の根の下を潜ると、そこには「妖精の森」というところに繋がる。
そこは、人間が立ち入れない、伝説の森だ。
その妖精の森をふわふわと飛ぶ小人のような者たち。
親指ほどの大きさで、背には蜻蛉のような羽がある。
妖精だ。
ある日、退屈していた一人の妖精はその大きな木の根を通り、人間の世界に行った。
そこには、人相の悪い二人の人間の男がいた。
男たちは初めて目にした妖精を見て、ニヤリ。
見世物小屋にでも売り飛ばして金にしようと企んだのだ。
ピルルルル!
透明な羽を羽ばたかせながら、逃げる妖精。
その妖精を追いかける二人の男。
男らが妖精を捕まえ、ゲラゲラと笑った時。
─────!?
ロングのブロンドヘアーを靡かせた騎士が、剣で男たちを斬った。
斬られた男たちの手から妖精が落ちると、騎士は妖精を手のひらで受け止めた。
騎士の手のひらの上にペタンと座る妖精。
妖精の胸はドキドキ…
初めての感覚。
初めての恋─…
妖精は、ブロンドヘアーの騎士に初めての気持ちを捧げた…
ジャンルが分からんのでとりま、詩で(笑)