忘れてくれていい
私のことは忘れてくれていい
君にとって私との出会いは
一瞬の、神様の気まぐれだ
私のことは忘れてくれていい
君の人生において私の存在は
一片の、風に散る花びらだ
私のことは忘れてくれていい
君が後ろを振り向かなくとも、私は遠くから
一心に、その素晴らしい未来を願う
けれど、もしも万が一
君の描きかけのキャンバスに私との思い出が
明るくきれいな色を
一点でも、落とせていたならば
こんなに幸せなことはない
私のことは、もう忘れてくれていい
けれど、私はいつまでもずっと、忘れない
大切な、君のことを
お読みくださり、ありがとうございました。