始まりの闘い
ガネラーとは、ガネル燃料を使い戦う搭乗型戦闘用ロボットであり、ガーストは100ガネルで丸1日戦える。
いざ実戦となるとホロルの授業も悪くないな。
ライガーのガネルは10か、もっと入れとくんだった。
とやかく言ってる暇はないやってみるっきゃない。
「おいアキラ、あれ!ライガのじゃね。」
「ほんとだ、あれライガのだ。スゲー完成したんだ。」
「なに、ライガだと、あいつサボりの次は無許可搭乗だと、許せんぞまったく。」
敵は、、いた!敵はグルドガに乗ってんのか。軍のガーストもいる。?!なにやってんだ!
ガースト2機じゃあいつらのグルドガには勝てねぇだろ。
「なんだ貴様、軍の機体じゃないな敵の新型か」
「自分は、軍営高校所属、宮本 ライガであります。」
「確かに、コードは確認しました。君は学生だが、機体に乗った以上は戦士だ。我々の援護をしてもらいます。まず機体コードは送りました。ガーストaが第2ブロックまで引き付けます。そこから挟み撃ちを狙いましょう。できる?」
「はい」
「いい返事ねぇ、いくよ!」
「あの子まだ子供なのに、日本も、ついにここまで来たのね。」
「ガーネット隊長は年下好きでありますか。」
「バカなこといってないで、囮しなさいよ。」
「了解」
とはいっても、グルドガはガーストの三倍は強い。
正直俺のライガードは未知数、行けるのか、いやいくしかない。
あれを試すか。
「学生君聞こえる?敵がそろそろ来る用意して。」
近くで見ると、ぶるっと鳥肌がたつのがわかる。あいつは絶対に俺より強い。でも、ここで俺たちが負けたらみんな殺されちゃうかもしれないんだ。
「いちかばちか行くぞ!」
「おらぁ、地球人どこ行った。」
「行け!ライゴット!!」
ライガがそういうと二対のビーム砲が機体を離れて稼働し始めました。
「んっ、なんだと!?」
「あの子!オールレンジ!?」
よしっ上手くいった!ライガーはオールレンジ(全方位攻撃)を得意とした機体なんだよな!
「地球人がオールレンジなど舐めた真似を。」
うわっビームすれすれ。だけど俺とライガードなら。
「勝てない相手じゃない!!」
敵を囲む5つの遠隔操作ビーム砲ライゴットは敵の四肢を容易に貫いた。
「くっ、トドメをさせよ」
「俺は護るために、戦うんだ。
戦えないやつを、無駄に殺したりはしない」
ライガはそのまま機体を軍まで届けることを隊に報告し、即時実行にした。
「いいんですか、隊長。」
「連行すれば問題ないだろう、あの子の言うとおりなにもできないよ。」
こうして、ライガは初めての戦闘を無事生還した。
「よし俺は帰るか!」
「ちょっと待って学生君!」
そう呼び止めたのはさっきの隊長であった。
「私はガーネットさっき戦闘は君のお陰で勝てたわ、ありがとう。でも君、今回は勝ったからいいけど勝手にやり過ぎよ。これからは気をつけて。」
「これからってどういう意味ですか?」
「それは君を私の、て!?ちょっ!」
ドタッ!強い衝撃が体に走った。
目を開けると綺麗な娘がいた。
「サテラ?」
「起きた?君倒れたんだってね、ビックリしたよ。」
医者の話を聞くに俺は初めての実戦に疲れて気絶したのか、情けない。てことはさしずめここは、
「ライガ!貴様サボりの次はこんなことをしでかすとはな!」
やっぱり軍営高校の隣、軍営病院だ。ここでもホロルの声がよく響く。
「グルドガを撃破したとは、私は誇らしいぞライガ!」
え?誉めるの?まじか!?いい年したおっさんがゲラゲラ笑っている。カエルみたいで気持ち悪いけど誉められるなら悪い気はしないな。
「この件で、お前には辞令が出とるガーネット隊に入隊だ。
大出世じゃないかアハッアハッアハッアハッ。
ちなみにこのサテラと言う娘とアルバさんが整備クルーとして隊に共にいくことになるが間違いないか?」
「え?あっ、はい。間違いないです。」
そっとサテラの方を見ると、とても可愛げのあるgoodをもらったので黙っておくことにした。
「私は誇らしい、改めて言おう。ライガ明日から貴様は、地球軍対外宇宙対策課ガーネット隊に入隊だ!!」
こうして、たった1日でいや、もしかしたら生まれたときから決まってたかもしれない。俺は俺の護りたいものを護るために戦うことになった。