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satellite  作者: ねぐせ
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綺麗なお話

時は西暦2099年、地球人は母が異なる星の人類と戦争をしていた。敵側の勢力は数こそ地球軍に劣るもののその戦闘能力は段違いであった。

戦場の血が新たな血を欲する戦争をすることに、生まれた国、星、これらの要因は関係ないのかもしれない。もはや、それが人であることの宿命であるかのように

過ぎる時間は人を殺した。


「数に頼るしかない地球人が」


「数で埋まるならそれまでよ」


戦いは激化していき、ついに地球人たちは敵側の戦闘兵器を模して作られた搭乗型戦闘用ロボットガネラーを使用するまでに至った。いつになれば我々は争いを止められるのか。人々は己の知らぬことごと、知りえた恐怖を捨てていった。






地球、日本のとある都市にある軍営の高校。


「最近ニュースでアメリカの事ばっかり言ってるけどなんで?」


「あそこ宇宙で地球そっくりのシェルターを作るとか言ってたっけ、だからだよ、だから。」


戦争が始まったからといって人は簡単には変わらない。それは軍人を目指す学生も例外ではない。


「お前ら、私語は慎め」


「すみませんでした、ホロル隊長」


「まったく最近の若者はこれだから。あーおい、ライガはどこだ」


「サボりであります」


「何、またか。」


「どうせいつもの場所だろ」


軍営高校から少し離れた軍営工場施設、そこで自分専用のガネラーを作る男がいました。

その名も、

宮本ライガ。



「おい、ライガ今日学校はどうした。」

作業着を着た男はアルバ。

アルバは、まるで我が子を心配する親のように言った。


「あぁ、ホロルの日だからすっぽかしたよ。あいつ変なとこ細かいんだよな」

ライガが少し罪悪感があるかのように恐る恐る言うと、それを許すかのように男は言った。


「ハッハッハッ違いない。ホレ、調子はどうだ」


「だいたい問題なく動くんだけど、何か違うんだよな。」



「そういう時は散歩でもいっとれ

今日はいい風が吹いとるぞ」

アルバは自分の財布を渡してそう言いました。



「それもそうだな、いってくるよアルバさん。ライガードを頼んだよ。」


「任された。それと、いつもの忘れるなよ。」


「ハイハイ、いってきます」


アルバさんいい年なのにメロンフロート好きなんだよな。

まっ俺も好きだけど。


アルバが常連だからなのか、ジュース屋のリアカーは工場近くを通ります。見かけたライガは少し走って慣れた口調で注文を始めました。



「三ツ門のおっちゃん、メロンフロート2つお願いね」


「あいよ、ライガくんは今日も機械いじりかいいねぇ俺も若い頃は、、」


「あぁ、いつもありがと。じゃ」


あのおじさん話すと長いからなぁ。この前は三時間も話されて作業かまったく進められなかったからな。


「あの、すみません。地球基軍地はどっちですか?」

知らない娘だった。でも、不思議と怪しい感じはしなくてむしろ、魅力を感じるほどだった。


「どんな用ですか、自分も一応軍高生なのですが」


「本当に、案内して」


「あぁ、いいですけど用は」


「敵が来るの早くしないと危ないの」

敵?何を言っているのかよくわからなかった。1つ分かるのはそう言う彼女はやけに必死だったということだ。


その時、強い衝撃が二人を襲った。


「それってどう、うわぁぁぁぁ」


その一瞬、体験したことのない爆風が俺たちを襲った。だがすぐにわかった。敵襲だ。敵がついにここにも来たんだと、慌てながらも俺はさっきの娘を探した。


「待って、どこ行くの?」


走ろうとするその娘の手を掴んだ


「早く知らせないと、ここが。」


手を払おうとしていたので、すかさず言った。


「基地は逆だ、それに遠い」


「でもこのままじゃ」

そう言った娘は、何か待ってる気がしたから俺がやってやろうと思った。


「なら工場にこい、そこに俺の機体がある」


「君戦えるの、まだ子供なのに」


「君もでしょ、君が教えてくれたんだ。次は俺が戦う。来て、こっち」


工場は幸運なことにそこまで遠くない、震える手足はあの娘にバレてるだろうか。逃げている間の思考は冷静だった。人間の不思議で見たくないものも見えた気がするが、記憶に残らなかった。

やっとの思いで工場に着いたとき

、周りの景色はまるで道を間違えたかのようになっていた。


「アルバさん、ライガードを使うよ。」


「ライガ、何いってんだあれは調整中じゃ、」


「無抵抗よりましだよ。ここだけでも守るんだ」


まさに乗る寸前その娘は俺を呼び止めた。


「待って、この機体穴がある」


「穴?そんな風には見えないけど」


「違う、大事な場所、戦う意味が。なんのために乗るの、ライガ


「戦う意味?あいつらを倒すためだよ。」


「ダメ!」


正直ビックリした。物静かな娘だと思ったから。でも、伝えたいことには真剣なのはさっきまでのやり取りでわかっていた。だからこそ俺には分からなかった。


「ダメって、なんで?」


そう聞くと彼女は、諭すように言った。


「戦うってことは、人が死ぬの。

誰かを殺すことになるの。簡単な気持ちで乗っちゃダメ!」


ひどく胸に刺さった。

頭ではわかっていたけど、気持ちがそれを隠してた。そうだ、俺は人殺しになるんだ。それでも、、


「それでも、俺は護りたい。大切なものを、戦争何てもので失いたくない。」


「じゃあ約束して」


「約束?」


「生きて、帰って来て。誰かを護るために、あなたが死ぬ必要はない。」


嬉しかった。なんだか



「わかった、約束だ。絶対に帰って来るよ。」


ride on ライガード戦闘を開始する。

よし、順調に動いてくれてる!



「宮本 ライガ!ライガード!行くぞ!」


これが始まり。俺とサテラの物語のほんの小さな始まりだった。でも、後悔はしてない。なにも失ってなんかない。俺は全部を護るために戦うんだ

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