第七十一話 『残された人類』
-聖霊暦 8128年 海底楽園モーレシア-
「目が覚めたのですね。アリレス。」
聖霊オルフェウスによってアリレスは起こされた。
「ここは…?」
「ここは海底楽園モーレシア。魚族が集う場所です。今ここには私と聖霊龍ガイアがいます。あなたの仲間は残念ながら…。」
アリレスは驚いた表情を見せてつづけた。
「私はオルフェウス様によって蘇らせてもらったんですよね…。できないんですか?ほかの人たちは。」
「私はあなたを蘇らせるのに魔力の2割を使いました。ほかの仲間を全員蘇らせる場合、私は死んでしまうでしょう。」
精霊でさえも蘇生には多大な魔力がいることを知った。
「そしてギイラ…。彼は魔力をすべて魔神に吸い取られていますね。この場合はもう私のすべての魔力を使ったとしても無理でしょう。」
「嘘…。」
仲間は全員死んだ…?戻ってこない?アリレスは全くこの現実を受け止めることができなかった。
「ただ気を落としてはいけません。あなたは私の魔力を得たのです。あなたなら絶対魔神にだって挑めるでしょう…。」
「魔神に挑む………。」
「やあ。アリレス。」
割り込んできたのは聖霊龍ガイアだった。
「君なら絶対勝てるよ。問題は奴がどこにいるかだ。」
「どこかわかるんですか…?」
アリレスがガイアに尋ねた瞬間、大きな地響きが起こった。
「…危ないです。」
聖霊は結界を張ったが一瞬で破られた。
「この力は…。」
アリレスが驚いて構えているとそこに魔神四天王の一角、ディムが現れた。
「魔剣士…!」
しかしディムは以前と違って暴走している様子だった。




