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哀刻 --Tradimento Tempo--  作者: Futabave.
七章 王子と運命の天秤
33/102

第三十三話 『Vs.狂術魔エメリーザ』

挿絵(By みてみん)


-聖霊暦 8128年 旧クロノス城-


「食らえ!"地獄の魔槍"!」


闇龍と共に槍が魔女に襲い掛かる。ただ、魔女秘書を倒した攻撃でも魔女にはあまり効かない。


「さて。それじゃあこれを使おうかしら。」


そういうと魔女は天秤のような物を取り出し傾けた。


「うっ……!」


ギイラが苦しみだした。


「なんとかします!魔法"キュアパニック"!」


辛うじてリリアの治癒魔法がギイラの混乱状態を解除した。


「なんとかなったけどリリアさんが混乱したらもうやばいよ~」


「早めに攻め切ろう!魔法"シャイン"!」


「俺もやってやる!魔法"デリーティクス"!」


光魔法と闇魔法でダメージを与える。


「へぇ。前に比べて中々強くなってるじゃない…。魔法"マリンバーサーク"!」


強くなっていたのは魔女もそうだった。エメリィの魔力を吸ってから―――

水魔法でセナが気絶する。


「なんとかならないか…。」


「アリレス…お前の父は雷魔法を使えるらしいな…。」


ギイラが訊く。


「だけど僕は光魔法しか…。」


「やれるだけやってみろ!」


希望はそこにしかなかった。アリレスは魔力を溜め始める。


「そんな隙すらも与えないわよ…。」


天秤の効果でリリアが混乱する。


「やばい…リリアが!」


リリアが混乱していると治癒魔法が使えなくなる―――


「アリレス…アレを使うぞ!」


ギイラがアリレスの懐から聖人から貰ったチメロサールの花を取り出し混乱しているリリアに食べさせる。


「ここは…?」


「良かった…治ったみたいだ…。」


壊滅状態にあったところでアリレスの魔力が溜まり切った。


「魔法を使う前に倒してやるわ!魔法"マリンブレイカー"!」


最上級水魔法が襲い掛かる。食らったら死ぬことをアリレスは覚悟していた。


「こっちが先だっ!雷魔法"サンダー"!」


完成させた雷魔法が水魔法に当たり威力を増幅させる。


「うそ…」


「止めだあああ!」


アリレスの雷魔法が魔女に直撃し魔女が倒れる。


―――――――――――――――――――――――――


「倒した…のか?」


起き上がった仲間たちの前でアリレスは言う。その時、魔女が使っていた天秤が動き出した。


「何だあれは!」


魔女が"運命の天秤"と呼ぶ天秤が魔女と一体となる。

巨大化し魔力が異常なまでに進化する。


「嘘だろ………!」


目の前には以前と比にならない恐ろしい魔力を持つ魔女がいた。

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