第三十三話 『Vs.狂術魔エメリーザ』
-聖霊暦 8128年 旧クロノス城-
「食らえ!"地獄の魔槍"!」
闇龍と共に槍が魔女に襲い掛かる。ただ、魔女秘書を倒した攻撃でも魔女にはあまり効かない。
「さて。それじゃあこれを使おうかしら。」
そういうと魔女は天秤のような物を取り出し傾けた。
「うっ……!」
ギイラが苦しみだした。
「なんとかします!魔法"キュアパニック"!」
辛うじてリリアの治癒魔法がギイラの混乱状態を解除した。
「なんとかなったけどリリアさんが混乱したらもうやばいよ~」
「早めに攻め切ろう!魔法"シャイン"!」
「俺もやってやる!魔法"デリーティクス"!」
光魔法と闇魔法でダメージを与える。
「へぇ。前に比べて中々強くなってるじゃない…。魔法"マリンバーサーク"!」
強くなっていたのは魔女もそうだった。エメリィの魔力を吸ってから―――
水魔法でセナが気絶する。
「なんとかならないか…。」
「アリレス…お前の父は雷魔法を使えるらしいな…。」
ギイラが訊く。
「だけど僕は光魔法しか…。」
「やれるだけやってみろ!」
希望はそこにしかなかった。アリレスは魔力を溜め始める。
「そんな隙すらも与えないわよ…。」
天秤の効果でリリアが混乱する。
「やばい…リリアが!」
リリアが混乱していると治癒魔法が使えなくなる―――
「アリレス…アレを使うぞ!」
ギイラがアリレスの懐から聖人から貰ったチメロサールの花を取り出し混乱しているリリアに食べさせる。
「ここは…?」
「良かった…治ったみたいだ…。」
壊滅状態にあったところでアリレスの魔力が溜まり切った。
「魔法を使う前に倒してやるわ!魔法"マリンブレイカー"!」
最上級水魔法が襲い掛かる。食らったら死ぬことをアリレスは覚悟していた。
「こっちが先だっ!雷魔法"サンダー"!」
完成させた雷魔法が水魔法に当たり威力を増幅させる。
「うそ…」
「止めだあああ!」
アリレスの雷魔法が魔女に直撃し魔女が倒れる。
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「倒した…のか?」
起き上がった仲間たちの前でアリレスは言う。その時、魔女が使っていた天秤が動き出した。
「何だあれは!」
魔女が"運命の天秤"と呼ぶ天秤が魔女と一体となる。
巨大化し魔力が異常なまでに進化する。
「嘘だろ………!」
目の前には以前と比にならない恐ろしい魔力を持つ魔女がいた。




