第一の転生世界は、ハーレム!?
──目覚めたら、そこは異世界だった。
俺の名前は木村銀
ライトノベルが好きだ。学校の授業はバレないようにサボる。いつも図書室に居る。
──勝手に体が動いて大声でその呪文を叫んでいた。
ただいつも通り過ごしていたいつもの日常がもしかしたらもう無いことを、謎の怪奇現象が起きて倒れた時直感的に感じていた。
意識が遠くなっていく・・・
もう身体の感覚がない。なにかが、擬態してしまったのか・・・何も考えられない。───
────「ねえ、銀ねえ、起きて。」
誰か俺を呼んでいる。
「ねえ、起きてよっ! 」
身体の痺れた感覚に違和感を覚えながら目が覚めた。
「銀!銀!またサボる気だったんでしょ!? それは、もうだめだってばっ!! 」
図書室で授業サボってるのが、バレてたのか・・しまった。もう居られなくなるぞ。
この声は、クラスの女子・・? 下の名前で呼んでくるやつなんて居ないはず・・・
一体・・・だれだ・・・・
俺は、うつ伏せになって倒れていた。フローリングの床が少し冷たい。起き上がろうと上半身を起こすとそこには──
エメラルドグリーンの色をした綺麗な瞳にみつめられていた───
目の前には見知らぬ美少女が居て、
俺の顔を不満気な顔で覗き込んでいた。
誰だ、この女子・・・
銀髪でポニーテール、白い肌でまつげが長くて整った顔立ちをしている。
こんな美少女なんてこの学校で見たことがないぞ。
周りを見ると、ここは道場みたいな場所だった。図書室に居たはずなのに────!?
「こぉら!! やっと起きたっ
じゃあ、勝負するよ! どっちが多く的に中てれるか勝負ッッ! 」
よく見ると白と黒の道着・・袴を着ていた。その美少女も袴を来ていて、胸当てをしていた。
へえ??? 弓道部???
いや、俺は弓道なんてやった覚えは無いし・・・
それにしても、弓道の袴ってウエストが締まっていて、こう、体のラインがエロく見えるな、などと美少女を見ながら考えていると──『ガンッ』と音を立てて持っていた弓を俺の目と鼻の先の床に押し立てた。
「はぁひっ!」
俺は変な声が出てくる程びっくりした。
「・・銀・・くん? 私と勝負するのが嫌なのかな?
もし銀が勝てば私に何でも要求出来るのに。もちろん、その逆もあるけどね・・」
銀髪のポニーテールを振り乱しながら、ムスッとした表情の美少女。可愛い顔はどんな表情していても可愛い。まるで2次元が目の前に居るかのようだ。
もしや、此処は、今までの世界ではない? てか、図書室じゃないな・・ 何処だここは
もしや・・・いや? もしや・・・
そう考えていると別の声がした。
「大和ゆかり君っっ! 何をまた、わたしの幼なじみをイジメてるのかねっっ! 」
ズシッと背中に重みを感じる。
「あやか、早かったね。 今なら銀を独り占め出来ると思ったのに。ごめんね、大好きな幼なじみを奪おうとして。」
「な・・・なななっ!!」
その動揺する声(?)は、俺の真上から聞こえる。つまり、この声の主が俺の背中に乗っかってるっていうことだ。
幼なじみ? そんなものは俺には居ないのだが。
「何をっっ 大切な親友が、こんなくっだらない幼なじみと付き合ったら嫌ですけどなあーー・・」
この俺の背中に乗っかってる“あやか”という女子は、天使の囁くような癒しボイスをしている。
背中の重みが無くなり、その声の主は俺の目の前に現れる・・・もう一人の美少女が。
「倒れちゃって、どうしたの? 夜、もしかして、寝てない? 」
しゃがんで俺を見ている。
癒しボイスのその女子は、ピンク色の髪をしていてボブショート、毛先は軽くウェーブがかかっている。
目はおっとりしていて、優しい感じがする。ピンク色の髪は目立つが、清純派といった印象。
美少女で、銀髪のポニーテールとか、ピンク色の髪の毛とか、そんなの現実離れしているだろ・・・
そして、極め付きの───この・・・
胸元がしゃがんだ瞬間大きく開いて、見えている。白い肌で、大きな谷間のある胸が半分、白いフリルの付いたブラジャーからはみ出しているというエロい光景に目が釘付けだ───
こんなエッチな女子の巨乳をいとも簡単に見れるのは、それはつまり・・・・
ライトノベルの主人公しか居ない・・・
「・・目を見開いてどおしたの? 銀? ねえ?? 」
俺の体をゆさゆさと動かす度に、振動でその巨乳はゆさゆさと揺れている。
此処は、この世界は、転生した場所・・・
『ハーレムの世界』・・・・?