ふたりの大好物
途中に生っていたリンゴの様な木の実を朝食に森林を駆けていた。
「ゴンタ、ヌシ様の所までどのくらいで着くの?」
『このペースで行けば後半日位で着くんじゃねーかな。』
「半日かぁ、せっかくだからさ食料とか集めながら行きたいんだけど。」
「ごはん大事だもんねー!」
『コウは肉食わねぇんだろ?そうすると…ここから近いし、とっておきの場所に寄ってやるよ。』
「楽しみー♪」
「ゴンタ頼りになるよ。」
『あーでも一応お前ら結界張っておけ。』
「えっ危険なの?」
『一応だ!』
少し進んだら着いたらしい。
ゴンタから降りると
「うわー甘い美味しそうな匂いするー♪」
少し先に蜂の群れと蜂の巣が。
テルまっしぐら
…カル○ンのCM思い出したよ。
しかし蜂が大きいし巣もゴンタの背丈の半分位の岩に無数に穴が空いてる感じだ。
どうやって食べるのかなぁと思って見ていると
テルは手突っ込んで突っ込んだ手をペロペロ舐めてる。可愛い、僕も舐めさせて下さい。
『全く、しょうがなぇな。』
とテルの元に歩いているが早足だ。
うん、ゴンタも大好物なんだろうね。
ん?でもゴンタは手入らなそうだけど
ザーーーンッ(斬)スパッ
岩の上の部分を切り裂いた。…わーお。
トロトロと琥珀色の蜂蜜が流れ出す。
『ほら、コウも食えよ!』
「いやいやいや蜂が。」
テルは尻尾で蜂をあしらっているが、ゴンタに凄い勢いで群がっている。
動きが早いし多いから結界で囲える自信がないのだ。
『あーコイツら殺ると蜜食えなくなるから燃やせないんだ。…テル、風で蜂共を纏められないか?』
「あっごめんねコウ、今やるねー!」
コチラを向いたテルの顔はベタベタであった。キュート!!
風魔法で蜂を上空に集めて貰い、結界で閉じ込めて蜂蜜を採取する。大きめの瓶三本分になった。
少し舐めてみたけど、甘さの中に花の香りがフワッと香る、しつこい甘さじゃないのでずっと舐めていたい。
その位美味でした。
テルもゴンタも満足したみたいなので先に進もう。
ふたりとも、顔がすごい事になってるよ。
評価ありがとうございます(´;ω;`)嬉しいです。




