食料を調達しよう
「コウ行かないのー?」
「ちょっと待ってね。」
どのくらい時間かかるかわからないし、準備はしとかないとね。
棚を漁る。
壊れている物が多いけど、鍋とか食器類、麻袋など使えそうな物は全部空間収納にしまっておこう。
よし、こんなもんかな。
「ごめん、お待たせ。」
テルは早く外に出たかったのか扉の前で待っていた。
「右の方から水の音が聴こえるの、川があるみたい!お魚いるかも♪」
僕には全然聴こえないから、テルは鼻だけじゃなく耳も相当いいみたいだ。
「テル、村とか街、人がいっぱいいそうな所わかるかな?」
「んー…こっからだとわからないや」
「じゃあとりあえず川まで行こうか。」
「うん!」
サバイバルナイフを装備してと
扉を開けて外に出る。
ぷはぁー、空気が美味しい。魔力の質がいいのか濃いのか体に馴染む感じがする。
「あっそうだ、テル。美味しい物もそうだけど魔物とかもいたら教えてくれる?」
「わかったー!あのねー左奥50m先の木の根元にホーンラビッt…あっ逃げちゃった。捕まえる?」
「いいよ、襲われない限りはあんまり殺したくないかな。」
「コウ優しいんだね♪お魚はいたら食べていい?」
もふもふ以外は割り切れます。肉も処理済みのは食べれるんだけど生きてるの見るとどうしてもね…。
「食べていいよ。いっぱい捕れるといいね。」
「うん♪こっちだよー!」
テルが先行して進む。
森といっても木は多いが草の背が低いので歩きやすい。テルは早く川に行きたいみたいだけど、僕を気にしてゆっくり歩いてくれている。超絶いい子。後ろ姿も愛くるしい。
クンクン
「コウ、このキノコ食べられるよー!」
と言って見つけたのは笠の広い赤いキノコだ。
「え?コレ大丈夫なの?赤いけど…」
「大丈夫!食べられるのは美味しい匂いがするんだよー!」
テルを信じて赤いキノコを摘んでいき、空間収納へ。
そうしてコウが食べれる!と言った葉っぱや木の実を摘みながら進んで行くと、水の流れる音が聴こえてきた。
読んで頂きありがとうございます。
それに加え、ブクマ、評価してくれた方感謝感激でございます(^^)
初作品で至らぬ所もございますが今後ともよろしくお願いします!!




