我っ子(幼女?)が仲間になった。
「それでオロ、連れていくのはいいけどヌシ様が此処を離れてもいいの?」
『なんだ、コウたん我を心配してくれているのか?これは俗に言うツンデレというやつではないか!これだからコウたんはペラペーラ…ペラペラペラペラペラペラ』
…一いうと十で返ってくるやつ。
「さっさと質問に答えて、でないと置いて行く。」
『わかった、答えよう。ヌシの力をある奴に託そうと思ってるのだ。この土地は元々あまり魔力が豊富ではなかったから魔力循環を行い加護を与え、人や魔物を育て見てきたのだ。』
「すごいねー!」
『そうであろう!』
無い胸を張っている。
『ヌシ様の力を引き継ぐのは誰なんですか!?』
ゴンタが急に大声を出すのでビクッとしたよ。
「ゴンタ、どうした?」
『この森林の魔物はヌシを目指すものも少なくないのだ。』
「ゴンタもヌシさまになるの目指してるのー?」
『…今はわからねぇ。お前達といろんな所に行っていろんな景色をみたい、けどやっぱり次の候補は気になっちまう。』
『そうか、次のヌシはミルグルースだ。先程、魔力通信で声をかけたからもう着くのだ。変わった奴だが実力はあるぞ。』
ミルグルース…
このオロが変わった奴というので身構えてしまうな。
「あっ、魔物の魔力ーこっちにくるねー!」
すると
「相変わらずこの洞窟は湿っぽいですわね。八岐大蛇様。お客様も初めましてご機嫌うるわしゅう。」
『フフフ…聞けミルグルース。我はこのコウたんからオロという名を貰ったのだ!!』
「素敵なお名前ですわ!オロ様、私もこの姿の時は"お鶴"とお呼びして下さいと言ってるではありませんか。」
そうミルグルースは人の姿をとっていた。
「魔物が人の姿になるのが流行ってるの?」
「貴方がコウたん様ですわね!美しいお顔立ちで…なるほど……人化する魔物は少ないですわ、オロ様には私が教えたのですよ。あんなに嫌がっておりましたのに…」ニヤニヤ
ボソッ「一目惚れですの?オロ様。」
『カワユイだろ?手を出すでないぞ。』
『コホン…それでお鶴よ、我はコウたん達に付いていく事にしたのだ。いつかこの大陸を離れるかもしれん。その前にヌシの力お前に託そう。』
「そういう事なら承りましょう。」
お鶴がオロの前で片膝をつき頭を下げると、オロが体内から結晶を出し、お鶴の体内へ。
シンプルだか、神秘的な光景だった。
「ゴンタ大丈夫?」
『ん?あぁなんかこの光景見たら逆にスッキリした。』
「そっか。」
「コウ、コウ」
テルが小声で話しかけてくる。因みにテルは今僕の肩の上にいる。
「どうしたの?」
「あのね、次に人里に行くっていってたでしょー?オロちゃん魔の言葉で喋ってるけど大丈夫かなー?」
「本当だ、考えてみればそうだね。」
テル、ナイス。目の付け所がシャープだね。
「お話伺いましたわ。村に行くのですね…私にご協力させて下さいませ。」
読んで頂きありがとうございます。
それに加え、ブクマ、評価してくれた方感謝感激でございます(^^)
初作品で至らぬ所もございますが今後ともよろしくお願いします!!




