思わぬ産物
「ゴンタすごい甘くて美味しかったよー!教えてくれてありがとねー♪」
『そーだろ!あそこの蜂蜜は絶品なんだ!』
ふたりとも口の周りを舐めながら蜂蜜の名残りを味わっている。
『もう少し行くとヌシ様のいらっしゃる洞窟に入るぞ。』
結構進んで来て岩肌の道が多くなってきた。
「そういえば全然魔物に遭遇しないね。」
「弱い魔物は逃げて行くからねー」
『コウは魔力垂れ流しだしなーそりゃ逃げて行くだろうよ。』
「え?」
魔力垂れ流しって?
なんか凄い恥ずかしいんだけど!?
「どういうこと?」
『はぁ?わざとやってたんじゃねーのか。』
「コウはねー凄いんだよー!」
『確かに魔力消耗激しいのにピンピンしてやがるなーとおもってたけどよ。』
話についていけない。
「ちょっとまって、魔力使うのに体に魔力を巡らせておくんじゃないの?」
『…普段は体の中心に集めておいて、使う時だけ巡らせるんだ。』
そうだったのか…神様、魔法の使い方の情報はくれたけど
普段どうしてるかの知識はくれなかったからなぁ。
魔力を体の中心に集めるイメージをしてみる。
うぐぐ。
なんかきっついぞ。
「コウ出来てるよー!」
「なんか力入るというか、息苦しいんだけど。」
『魔力量が多くて抑えられないんかもな。てか魔物狩らないなら垂れ流しでもいいんじゃないか?』
ん?まぁ確かに…
いやでも垂れ流しなんかやだ。
あ!体に膜を張る感じで抑えてみようかな。
ふぅこれなら楽だ。
「今はどんな感じ?」
「ちゃんと抑えられてるよーでも気配が薄くなった感じがするよー?」
『ん?ちゃんと乗ってるか?』
「乗ってるよ。コレ隠密に使えそうじゃない?」
『使えるな。どうやったんだ?』
ふたりに魔力の膜を張ってみる。
「なんかあったかいねー♪」
『結界の膜張られてる様な感じだな。コレ蜂ん時使えたら良かったんじゃないか?』
「攻撃も防げるのかな?テルちょっと叩いてみて。」
「コウ叩くのやっ!!だからテルをコウが叩いて!」
「僕が可愛いテルを叩けるわけないでしょ。…しょうがないゴンタを犠牲に。」
『おいっ!…まぁいいけどよ。』
ゴンタの背中を叩いてみる。テルとふたりで
パチン パチン
『ふたりでやる必要はねーだろっ!』
で色々試した結果が…
触れた感触はわかる。
打撃も触れた位にしか感じない。(テルの本気の尻尾打ち、因みに岩は抉れました)
魔法も同様。(テルの雷)
最後に自分の手をサバイバルナイフで刺してみた。
刺した感触があったし刃先も反対側からでていた。痛みも無かったので、そのままスライドさせてみたら結界を通り抜けてるのがわかったよ。何コレ勝った。
読んで頂けるだけでも感謝感激しております。
それに付け加えブクマ、評価してくれた方ありがとうございます。
うっうっ(´;ω;`)嬉しいすぎる




