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古竜との戦い 2

主人公のチートな話です。(;・∀・)

さて、どう決着をつけるべきだろうか?古竜コイツは、俺のステータスを見ておりやる気にみなぎっている。正直に言おう、落とし所が見つからない。はっきり言おう、この戦い終わらせたい。


ちなみに、古竜コイツにとっては遊びの範囲らしい。そして、俺と言えば本気にもなれず最低限の攻防の繰り返しをしている。


どうして、本気を出さないのか。それは、出せないからだ。ここは、人目が多い。騎士団が3つも動いているし。更に、一般の冒険者だって居るのだ。


下手に動けば、弱い彼らはあっさりと死んでしまうのはあきらかだ。もちろん、ベテラン冒険者も多く居るが古竜コイツを相手に戦う力は無い。


ため息を、吐き出して距離をとる。


「古竜、そろそろ山へ帰ってくれないか?」


『お主が、この体に傷をつける事が出来れば帰るとしよう。さて、少しはやる気がでたか?』


「でない、むしろやる気をなくした。」


いつもの声と口調に戻る。古竜は、驚いてリベルテを見る。ポカーーーン……。


「んっ、どうした?そんなに、口を開いてたら顎が外れるぞ?おーい、戻ってこーい。」


『お主、若いのだな……。いっ、いったいお主はいくつなんだ……。どうして、そんなに強いのだ。』


あっ。忘れてた、古竜は長い年月を生きているため知識欲が凄いんだった。このままじゃ、古竜が納得するまで帰れない。それは、かなりまずい。


「仕方ない、あまり使いたくないんだが。魅了チャーム。さて、男にかけたことはないが。」


やはり、顔を見せないとかからないか。


『危うかった。もう少しで、お主に魅了される所だった。それにしても、お主の魔力は凄まじいな。抵抗レジストを18000回以上してやっと正気に戻れた。お主、相当腕のたつ魔術師だな。』


あの一瞬で、18000回以上も抵抗レジストをするなんてどんな化け物だ。心の中で、苦笑する。


さて、本気になると古竜は言ったがたぶん俺をその気にさせるための嘘なんだろうな。現に、俺は無傷とは言わないが生きている。


『聞いているのか!』


「さぁな。魔法・・・の師匠からは、まだ未熟者だと言われてるからな。師匠いわく、まだ伸びしろがあると言ってたし。歳は、15歳だ。」


『わっ、若すぎる。そして、まだ伸びしろがあるだとぉ!?素晴らしい!素晴らしすぎる!』


そして、古竜は少し考えるしぐさをする。そして、名案だとばかりに俺を見る。嫌な予感しかしない。


ならば、言う前に潰すだけ。


「古の聖なるグリモア。第3章【聖魔】より。我、聖なる矢で敵を穿たん……」


見えない何かが、リベルテの手から放たれ古竜の鱗を砕き肉に少し刺さる。手の内を、他者に見られるのは気分の良いものでは無いからしたくなかったんだけどなぁ。ため息を吐き出して、古竜を見る。


『なっ、ななな何だ今の魔法は!』


「秘密だ。」


今の魔法は、本当なら魔導書グリモアなしでは使えない特殊魔法に分類される。


だがしかし、幼い頃に全知の泉で大量の魔導書を頭に叩き込まれたせいで魔導書の王と言われるアーティファクトのグリモアに気に入られていらい魔導書グリモアなしで使えるようになった。


師匠には、感謝はしている。だけど、人外レベルの魔法技術を得ても使い所がない。


ちなみに、全知の泉とは三大攻略難問遺跡の一つで古の遺跡である。名前の通り、知恵を司る遺跡。


いまだに、攻略されてない。訂正、俺の身内なら何人かは攻略できると思う。俺の師匠達とか。


他の二つは、強力の山遺跡と真勇の海底遺跡。名前の通り力を司る遺跡と勇気を司る遺跡だ。


俺も、行ったことあるが何度死にかけたことか。と言うか、遊びたい盛りの子供に生死をわける遺跡探険させるなんて師匠達・・・・・は鬼だと思う。


まぁ、どうでも良い話はここまでにしてと。さて、傷をつけたんだから帰ってもらうか。


『この魔法は、何なのだ!古竜である、この我の鱗を砕くなどありえん!お主、本当に人間か!?』


俺は、ドヨーンとなりながらも声と口調を変えて古竜を見上げて言う。


「さあて、この道化は秘密が多いので秘密にさせてもらおう。何せ、道化だからな。」


最後に、道化らしく笑いをこめた声で言う。


『よし、決めた!』


「却下だ。」


即答で返す。嫌な予感しかしない。


『我は、まだ何も言ってないぞ。』


「言うな。そして、とっとと帰れ。」


少し、敬意も何もない声で言う。


『さっきからお主、我に凄く冷たくないか!?』


無視だ無視。さて、仕事は終わった。帰らなかったら、極大魔法で吹き飛ばそう。地形変わるけど、人の暮らさない方向なら良いよな。うんうん。


『帰る、帰りますから極大魔法は止めてくれ。いくら我でも、確実に死んでしまう!!』


まったく、何しに来たんだ古竜コイツ


『そっ、その前にお願いが……


殺意を込めて睨む。


ありません!すみませんでした!』


古竜は、山を去っていった。


さて、クウザは俺の異質な所を知ってたけどアルドには言ってなかった。チラリとアルドを見る。


「あら、知略の道化師ちゃんたら素敵!」


うん、問題無さそうだ。クウザを見る。クウザは、後処理は任せろとばかりに頷く。すまん、後は頼んだ。騎士団の騎士や兵士、冒険者達は唖然としている。うん、だろうな。こんな、人外な光景見たらそうなるよな。もしかして、怖がられてる?


まぁ、仕方ないか解放していた魔力をおさめて座ると傷を回復ヒールで癒す。


そして、空間に溶けるようにしてクランに戻った。

うん。よい大人が(師匠達の事)、幼いリベルテに鬼のような修行をさせてたなんてww


本人は、「まぁ、昔の事だしな。」


とか言って、暢気にティータイムしてそう。

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