変態医者
どうも、皆さんこんにちは。Sランク冒険者のクウザです。ただいま、リベルテに怒られ反省中です。
「すまないが、クランに帰るぞ。」
ため息を吐き出すと、ドアに向かおうとする。
「駄目だ。実は、あのアーティファクトの効果が良く分からないんだ。だから、暫くここにいてもらう。お前のクランには、今騎士達が事情を説明しに行ってる。だから、少し我慢してくれ。」
真剣に、そして申し訳なさそうにいう。リベルテは、ベッドに座るとムスッとして言う。
「それは俺が、行動を縛られるのを嫌うのを知っているうえで頼んでいるのか?」
「あぁ、そう言うこった。本当に、すまん!さて、少し早いが酒でも……」
「飲まないからな!」
条件反射的に、思わず叫ぶとクウザから少し離れ警戒するように見る。
「もしかして、お酒が飲めないのか?」
「たしなみ程度しか、飲まないようにしてる。」
暢気に呟き、伸びをする。少し、眠そうだ。
「何か、猫みたいだな。」
「よく言われる。」
コンコン ノックの後に、男っぽい口調の女が入ってくる。白衣のにあう、とても美しい人だ。
「医者のラクオラだ。入るぞ……」
そして、リベルテと目が合う。パチッ
「かっ、か……」
顔が赤くて、興奮したようにリベルテを見る。
「どうかしたのか?ラクオラさん。」
「可愛い!お前は、何て名なんだ。」
いきなり、抱きつかれて驚くリベルテ。
「うあぁっ!ちょっ、離っ、離してくれ!」
「可愛いなぁ。今のうちに、脳内ホルダーに保存しなければ。可愛いぃぃぃ!」
「クウザ、この変態をどうにかしてくれ!」
クウザは、笑いをこらえている。
それから、3時間後。クウザの声で、正気に戻り何とかリベルテは解放されたが。
ぐったり……。
ベッドに、ぐったりと倒れてるリベルテ。
「患者に何やってんだお前は!」
「すまない、可愛いものには目がなくてな。」
「リベルテ、大丈夫か?生きてるか?」
オロオロと、リベルテを心配そうに見る。
「なっ、何とかな。」
リベルテは、ベッドの上に座る。
「さて、リベルテくん。少し、不快かもしれないが君の身体を調べるぞ。さて助手くん、例のアーティファクトを持って来てくれ。」
ドクンッ アーティファクトが、光を放つ。
「……っ!?」
光が消えたとき、リベルテは気絶していた。
「何が、起こったんだ…。」