1561少女隊Forever - 6
出鱈目のコンテクストに対する分かりやすいオチはどこですか?
数百人数千人規模のリクエストに応えられるのは、自分しかいない。
酷い! なんて役目を押し付けてくるんですか! 悠弐子さんあなたって人は!
だけどもう誰も頼れない、そういう境遇に私はいる。
どうにかするしかないんです、無様でも不格好でも見苦しくても!
「は……」
咄嗟にマイクを採り上げて、
『箱根のみなさん、こんにちはー!』
シーン…………静まり返る観客席。
『箱根のみなさん?』
つ、掴み失敗? やっぱり私には荷が重すぎましたか? 私のMC能力では無謀すぎ?
「箱根んねずー」
舞台上でオロオロする私へ野次が飛んできた。
「めんごいへなこら、頑張れずー」
ワンカップ片手のオジさんたちがリアクションしてくれました。お情けでも。
何を言ってるのか分かりませんが……応援してくれてる? それとも単に呂律が回ってないだけ?
『こちらなんか温泉が有名じゃなかったでしたっけ? あ、蔵王か? 蔵王のみなさーん!』
「随分と近ぐなったげど、遠いず」
「山越えでがねどいがんね」
す、すいません、私地図が苦手な女なのもので。典型的女の子脳なもので。
『私たち、関東の方から来たThe Seventeen Article…………ブツッ!』
切られた。マイク切られた。悠弐子さんかB子ちゃんの差し金ですね? 裏で操作してますね?
仕方ないので別のマイクを手に取り、
『ああ、パンフにはなんて書いてますかねー? バンド名?』
私が言うと角が立つのなら、主催者に責任をなすりつけましょ。それがいい。山田賢い。
「ミニステージ……『*The artists also known as Y.』て書いであっずー」
クレープを割り箸みたいなのに巻いて、輪切りソーセージとソースが塗ってある食べ物を食べながらアンちゃんが応えてくれた。
なにそれ美味しそう? 山田、粉物には目がないんですけど?
「食うが?」
いやいや! 最前列のアンちゃんが勧めてくれてもShow must Go on!
脱線している場合じゃないです!
なんとか「女子高生のお戯れでした!」へ持ってくためには山田がここを繋がないと!
『じゃアスタリスク……は、ちょっと可愛いすぎるので、YでいいですYで』
例のアンチスレと同じ呼び方でも、この際、気にしてられないです!
『ええと……みなさん今日はどちらからおいでですか?』
考えられる中でも最も当たり障りない質問をブッ込んでみる。
「市内ー」
「東京ー」
おおぅ……一番話が膨らまない答えじゃないか、オーディエンス! 観光客に東京の話をしても意味ないし、地元のことなんて何も知らないし。
えーとえーとえと、それじゃ何の話がいい?
会話が詰まったら……天気の話? 違う違うって、そんなんじゃなくて、えーとえーと……
『あ、その丸い食べ物なんです?』
こうなったら食べ物の話だ! 子供が持ってた茶色いスイーツ? を問うてみる。
「玉こんだべずー」
「しゃねのー?」
ガキンチョにバカにされてしまった……子供に舐められるとはバンドマンにあるまじき体たらく。
「食うが?」
でも美味しそうな匂い……醤油の香りと辛子の見栄えが抜群に食欲を刺激してきます。
『頂いていいですか?』
差し出されたプルンプルンの串へ手を伸ばしかけたら……
「あほかー!」
後頭部を軍配で殴られた。いくら兜被ってるからって手加減なさすぎです!
「痛いじゃないですか悠弐子さん!」
「地元民に餌付けされてんじゃないわよ!」
うう、すいません……生温いMCしかできなくてすいません……
気がつけば悠弐子さんとB子ちゃん、舞台へ舞い戻って来てた。
今しがたステージ裏から聞こえた阿鼻叫喚の叫びはなんだったんでしょうか? どう考えても悪い予感しかしないんですが、取り敢えずお邪魔虫は片付けてきた、ってことでいいんですか?
「四世紀も前のバカ殿を信奉する地方民に告ぐ!」
あわわ! そんなこと言っちゃダメですよ悠弐子さん! みんな祭りを楽しんでるのに!
不謹慎すぎます! 歴史観の押しつけなんて野蛮人のすることですよ?
「そんな無能王祀り上げるくらいなら、あたしを祀りなさぁぁーい!」
ダガダン! ダンダンスダダン、ズダダダダダダダダダダダダダダ!
派手なフロアタムのコンビネーションから、ツーバスの鬼連打。ファンキーなリフをリードに、横ノリのベースラインが奏でられていく。
ま、ドラムセットには誰も座ってないし、ギターなんか立てかけられたままですが。
全てはPCオペレータであるB子ちゃんの仕業で。彼女の私物PCに装填された電子妖精さんが奏でてくれているんです。
カッ! アゲアゲサウンドに合わせて、照明も瞬き始める。簡素なPAから駐車場の投光器まで、会場周辺のありとあらゆる照明設備をハックして制御スクリプトを走らせる。私には全くチンプンカンプンですが……そんなことまで、できるもんなんですか? ありふれたノートPCで?
でも確かに統合制御されたタイミングで光がステージを彩っている。舞台監督(B子ちゃん)の指示通り、パーリーピーポーを煽るBPMで河川敷ダンスフロアに仕立て上げてる。
「へいよー! くらっぽゆあへーん! れみごれみごー!」
まだ私たち、ステージパフォーマーとしては駆け出し勇者並みの経験値しかないのに……
ダガダンスタタン、ダンダダンダンダン! ギュゥインイーン!
ダンサー悠弐子さんの望むタイミングで音源リリースするB子ちゃん、アイコンタクトすら交わさぬままポンポンDJミキサーを繋いでく。普段は互いの脚を引っ張りまくりの二人が、舞台上では完璧なシンクロナイズド。
(もしや……)
美少女だから?
美少女って皆こうなんですか? 自分は他者から見られるべき存在であると遺伝子レベルで弁えてる人類は、その視線を満足させる行動を無意識に採っちゃうとか?
そればっかりは推測しようもない。だって私はその辺で屋台の玉こんにゃくや粉物フードをパクついててもおかしくない側だもの。己が被鑑賞者たれ、なんて思ったことは一度もない。
王の心、民は知らず。美少女非ざる者に美少女の心は分からない。
「松が岬公ぇぇぇん! あーゆーれでぃー?」
悠弐子さん刀を小道具に舞い踊る。四つ打ちのダンスビートに乗せて踊る悠弐子さんは、演舞でもバトントワリングでもないアドリブの舞い。ぶっつけ本番のインプロビゼーションです。
無理無理あんなの近寄れません。うっかり同じフレームへ紛れ込んだら、スーパースターの舞台で見切れてしまったAD並みの浮き方になってしまいます。「躍動」を具現化する美少女の隣に素人のラジオ体操では失笑にもなりません。
なので私は舞台奥のドラムセットに座ってシャカシャカマラカスを振ってます。
女子高生の体格なら良い感じに隠れられるので。太鼓には決して触れないようにしながら。
ブーンブンブン ブブブブブン ブーンブンブン ブブブブブン
鎧装束にベースハウスってどうかと思わんでもないですが……意外にも客席は盛り上がってる。客席の一部ではソイヤソイヤと花飾り菅笠? を掲げて踊り始めてますよ? 海外のフェス動画も、音を消せば阿波踊りっぽくもなくはないですが。
「ヘロゥ、松が岬!」
ひとしきり踊り狂ってチルアウト。メロウなスローパートに入ったところで、
「彩波悠弐子と仲間たち、地方で暴れられるぞう君ツアーへようこそぉ!」
戦場の殿まで届いてしまいそうな声を張り上げる。
なんて! なんてマイク乗りの良い声なんだローレライ!
「もういっちょーいくぞぉぉー!」
掛け声一閃、金色のシダ植物みたいな前立の兜を脱ぎ捨てれば――――客席の空気が変わる。
映える映える。日本伝統の朱塗りを口元に引く悠弐子さん、なんでこんな舞台映えするの?
腰まで垂れた長い髪が河川敷の風に靡き、優雅に鎧を飾りたてるHOT LIMIT GIRL。
ダガダガダガダガダガダガダガダガダガダガダガ!
客のフォーカスが一点に集まったところで一気に血湧き肉躍るハードコア!
B子ちゃんのプレイに地元のロックキッズも拳を振り上げる。
「かまん、ギタァァァー!」
戦場で拝借した軍配を楽器に見立て、ギターソロを爪弾く悠弐子さん。弦も張ってない上にツインギターをソロで弾いてるとか、言わないのがお約束。最前列の上杉軍と武田軍も、ノリノリで踊り始めている。恍惚プレイの甲冑娘に煽られるがままに。
(――ここぞ!)
踊りのセンスなど皆無の私、踊る悠弐子さんには足手まといもいいところですが、速弾きのアクションならばなんとか。隠れてたドラムセットを飛び出して悠弐子さんの隣へ! 前へ出張るだけの鑑賞性なんてありませんが、主役を引き立たす添え物の役ぐらいは。
ギターの音が二本聴こえたら、二人で踊ってる方が当て振りだって気持ちいい!
「桜里子!」
悠弐子さんの目配せに合わせ腰フリフリ。かなりぎこちないですけど!
(はぅ!)
すると長髪が! 女武将というより平安貴族の長い髪が、ふわふわ頬に当ってくる!
(いい匂い……)
とても戦場を暴れまわった猪武者とは思えないフェミニンな香り……もう寝たい。この髪の中に埋もれて眠りたい。これをハンモックにして納豆みたいに収まりたい。だとしたらどんなに安らかな……
「ねぇちゃぁぁーん!」
赤ら顔のオジサンがキュルキュルと放って来た、円盤状の……
「はっ!」
キャッチしてみれば綺麗な花飾りでデコレーションされた陣笠ですね?
これはこれでナイスな当て振りアイテムです! さんきゅー、地元の人!
「ヤッショーマカショー!」
ダガダン! 見えないフロアタムを連打し、シンバルに見立てた花の笠を鳴らして締める。
実際に打ってるのはシーケンサーの妖精さんですが。一応私は打楽器担当という触れ込みなので、ソレっぽいタイミングでシャラシャラーンと。TMネットワークで言うところの木根尚登らしく、バンドのファニーでチャーミングな部分を担当……しているつもりなので。
『今日はありがとう!』
観客の目線は全て美貌のフロントマンへ向けられていますから。
『あたしたち【ピー!】のステージに……ちょっとB子ぉ!』
ちょうど名乗りのタイミングを狙ってピーを被せてくるB子ちゃん。その間が絶妙すぎて客から笑われてるし……未だバンド名に蟠り残ってる二人、既成事実化は許さないぞと火花を散らす。
「B子、そこへ直れぇぃ!」
ツカツカと大股で歩み寄り、鋒をB子ちゃんへ!
「とか言われて、黙って首を差し出す馬鹿はおらんぞな!」
B子ちゃんも刀を抜いて応戦! 鋼の剣戟音にお客さんもヤンヤの喝采で!
(あわあわわわわ、どうしよ? どうしよう? どうしましょう?)
セットリストの消化など一切考慮せず、喧嘩を始める二人、勝手に持ち場を離れて鍔迫り合い!
折角イイ感じで有耶無耶出来そうな流れなのに!
(こ、こうなったら私が何とかするしか!)
行き当たりばったりでも滾る責任感! Show Must Go On!
放置されてしまったDJミキサーをBack to Back!
ズコー!
した瞬間にコケる侍ダンサーズ。
そりゃそうです、ノリノリで鳴っていた重低音ベースハウス&ハードコアダブステップとは全く以てテイストの違う音が繋がれちゃったんですから!
フロア松川河川敷をヨッシャマカショしてたダーティなシンセをブツ切りして、チャカポコチャカポコ吹けば飛ぶようなテクノ。食合せの悪さ、甚だしく!
「しまったぁぁぁぁ!」
このイントロは悠弐子さんがクラスメイトのkbくんにオーダーした曲です。
kbくん、界隈では名の知れたボカロPらしいんですが……どうにも作品傾向に偏り激しく。ミスマッチなんです、B子ちゃんの音楽世界と。それとなく私もお伺いを立てたりしたんですが……
「橙だー!」
当の本人は右から左、馬耳東風の生きる見本みたいな人です。
作詞 : 彩波 悠弐子
作曲 : kb(koe-buta)
橙魂こめて 大空に
玉こん飛ぶ飛ぶ どんどん焼き食べよー
(Lap)
ある日 友が言ったさ
「まだ生殖能力ないと思ってた子羊がさ、気がついたら周りの牝を孕ましまくってるわけ。もう大変なんだよ、予定外の子羊が次々産まれてさ」
オレンジレーンジ 青空には小鳥が歌い
オレンジレーンジ 丘の上には私ファンシーララァァァー
「何が、愛と勇気だけが友達だ、だ!
こちとら法と正義感が親友じゃんよ!」
B子ちゃんとイザコザイザコザしてたはずの悠弐子さん、アタシの出番じゃん! と言わんばかりに復帰。人の気も知らずに勝手気ままな天真爛漫ラッパー。
「あんたたち脱ぎなさぁーい! あたしも脱ぐ!」
しまいにゃ、んなこと叫んで生着替えまで始め……いやパージか。衣装じゃなくて鎧ですからね。
ドスン! と鎧を脱ぎ捨てれば、また鎧……に見えても鎧じゃない。メタリックな輝きも革と生地のの衣装です。襟から裾まで、それと肩のラインとノースリーブの袖口には金モール。ベルトにはメタルの鋲があしらわれ、ミリタリーな礼装を彷彿とさせてます。膝上丈のスカートはプリーツが簾状で、ローマのロリカ・セグメンタタっぽく見えます。もちろん下にスパッツ穿いてますけど、こういうヒラヒラしてんのが大好きな客層(男の子全般)は大歓迎ですよね。
「おぉぉぉーっ!」
案の定、ステージ下の武者ボーイズ、老いも若きもかぶりつき。ホント男の人って正直。
「でもいいんですかその色は?」
金とメタリックの装飾を除けば、眼を見張るような朱。ビビッドカラーは悠弐子さんにはピッタリの威風堂々配色ですが。
「どう見ても敵軍の色なんですけど?」
ここは上杉家のお膝元、てことは川中島で殺し合った遺恨の色じゃないんですかね?
「関係ないね!」
悠弐子さんが跳ねまわって客を煽ると、むしろさっきよりも反応がいい……
撥ねるプリーツ。健康的な肉感が弾む太腿。おへそのチラリズム。現代的なダンスミュージックに比べたら、全くパンチのない音でも、オーディエンスはお構いなし。ノリノリでプチョヘンザップ。
「殺せー! ロマンティック・ラブイデオロギーを殺せー!」
甚だ不穏当なコールアンドレスポンスも、狂躁に溶けちゃってます。
(人は見た目が九割……)
本当に人間は視覚が圧倒的だと痛感させられる……
「殺せー!」
SATSUGAIせよ! とステージを跳ね回る悠弐子さん、応えるオーディエンス。
「…………んん?」
……の中で、イマイチタイミングの合ってない一団が。
ステージ横のテント前で不格好な踊りを繰り広げる人たち……あれは来賓の方々?
祭りのVIPさんも、ぎこちなく拳を振り上げ始めています!
(これは!)
暗黙の了解モード発動ですね!
終わり良ければ全て良し、不手際や不祥事は【なかったこと】にしてしおうというオーガナイザーの結果オーライ判断発動ですね?
(やった!)
やりました! お墨付きを得ましたよ!
あとはこのショウを恙無く終えることができれば勝ち! 私たちの勝ちです!
上杉謙信を公然とディスった罪も無罪放免です!
羨むことなどないさ リア充 結婚しちゃえば without you
妊娠したなら 夏みかん そうさ僕らは just begun
橙に染まった この私
ズバッと婚約 ズバッと懐妊
友よ 友よ 友よ 友よ見てくれ初孫だ
イッツアサクラハッピーイノベーション
ヒヒィィィィィィィィィィィン!
気がつけば背後に馬が! 手綱を牽くB子ちゃんは古めかしい外国風の軍装で。
「ペリー?」
教科書で見たことあるぞ、あれペリー提督か? 上喜撰の赤鬼か?
徳川の親族関係者(という設定)である私たちに襲いかかって、幕末の動乱を表現してるんですか?
「大政奉還然るべし! バンドの全権を辞官納地せよ!」
棹立ちする馬上で日輪に劔を輝かせ、悠弐子さんへと迫るB子ちゃん!
武力! ――圧倒的武力です! この威容!
体重五百キロを越える巨体が宙を掻けば、そりゃもうティラノサウルスに蹂躙される哺乳類! 我々のご先祖様が味わった恐怖を追体験できちゃいます!
「ならんわー!」
カキィィィィィーン!
エアギターにしていた軍配を掲げ、馬上から振り下ろされる刃へ立ち向かう悠弐子さん!
わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
すると客席から歓声と拍手。
あ? もしかしてあの名シーンの再現と思われてます? 上杉まつりだけに?
演ってるのはローマ歩兵とペリーっぽい格好の女子二人ですが?
色々と冒涜してません? よさこい以上に日本の伝統性を小馬鹿にしてません?
というか!
というか私たちバンドマンですよね? バンドマンは音楽を演奏するからバンドマンですよね?
なのに音楽はB子ちゃんのPCが自動演奏、当て振りのエクスキューズすらポイ捨てして私闘に勤しむのはどうなんです?
いいんですかこんなんで? 私たちのバンド(The Seventeen Articles)!
「なにばよつらいすったんだ、あのへなこ?」
「ほだなあがすけへなこ、くらすけてさすけね!」
何言ってんのか分かりませんが、爺ちゃん婆ちゃんまでヒートアップしてますよ?
乱闘とは斯くも分かりやすいエンターテイメントだったんですか? ハレの非日常性と、ステージという異界が、暴力を許容しまくってます? 舞台下の侍ボーイズも槍やレプリカ火縄銃を振り上げてヤンヤの喝采です。
「止めて! こんなの、こんなの上杉祭りじゃない!」
最後の良心が叫ぶ声も掻き消される。
「私たちの上杉祭りは謙信公を……」
群衆を掻き分け必死に訴える謙信ちゃんも、パーリーの沸騰に埋没を余儀なくされて。
それどころか。
「しねー! 上杉の雑兵ども! 厭離穢土! 欣求浄土!」
ぽんぽーん!
良いものをみつけた! とばかりに悠弐子さん、舞台袖に用意してあった空気銃でゴムボールを侍ボーイズへ撃ち込み始めて、
「わははははははははははは!」
ぽんぽんぽーん!
「むぎゃ!」
向かってきたところへカウンターアタック!
当たりどころが悪かったのか、女謙信ちゃん、ズブズブと侍ボーイズの人波に沈んでった…………