バック・トゥ・ザ・フューチャー10~潜在能力~
サバイバル生活一日目。
これから始まる死ぬか生きるかのサバイバルを迎え、《以心伝心》達は東の入り口から戦場へと飛び出した。
そして、入り口から五㌔程離れた岩壁へと身を潜めるのであった。
TCO『塔は思ったより遠いですね。何㌔先にあるのだろう。』
ロヒ『さぁ、どのくらいだろう。かなり遠いね。所で皆、得意の魔法だったり技だったり出来ることなどを教えてくれないかい?フォーメーションをしっかり取った方が動きやすいと思うんだ。』
独歩『俺ぁ、基本的には拳1つだ。拳1つで物を言わせる。以上。』
TCO『私はDDRの使い手です!踊りながらの回復魔法を得意とします!』
東海林青年『僕は大まかに言うとなんでも出来ます!魔法を唱えると思い通りになりますよ!』
ブロッコリー石田『オ、オラは…ブロコリアン柔術の後継者だっぺ!』
ロヒ『俺は何と言っても瞳力!そして、四方八方、360度どこからでも見回せる白眼!更に相手の動きを読める写輪眼!その更に上を行く絶対防御、威圧的な力を持った万華鏡写輪眼だ!その上、アクトという召喚魔法も使えます!』
東海林青年『す、すごいなぁ…』
ロヒ『でも、凄く良いチームだよ!特に東海林くんとブロッコリー君!まさかとは思ったが、君が後継者だったとは!』
東海林青年『ん!?(あのデブ、ブロコリアン柔術って言ってたな…聞いたことない)』
ロヒ『ブロコリアン柔術とはマジカルパッケンナウの巨大都市、富士見に伝わる古代から受け継がれる伝承の最強柔術なんだよ!ブロッコリーと聞いたときにはまさかとは思ったが、そのまさかだったとは…!』
ブロッコリー石田『オラ18代目の後継者だっぺ!』
ロヒ『18代目!?ってことはあのブロコリアン至上最強と唄われる16代目のお孫さんなのか!?もしかして、あの技を…!?』
ブロッコリー石田『あの技!?もしかして、この首筋に光る大仏ボクロだっぺか?』
ロヒ『こ、これがあの大仏ボクロか…驚いた…!!!』
東海林青年『(附に落ちねぇ………その大仏ボクロ一体なんなんだよ…つねり引き抜きたい…)』
ロヒ『では、本題に戻るとしましょう!このチームは縦並びの形式で進んで行こうと思います!まずは一番前!かなり重要です!東海林くん、君は凄まじい能力を持ってます!君の魔法は万人に利く。』
ロヒは淡々と一回聞いただけのそれぞれの長所を引き出してフォーメーションを組んでいった。
①東海林幸平
〔創造性の高い一流魔法をもつ。前方からの敵も上手く向かい打つ事が出来る万能型〕
②ブロッコリー石田
〔ブロコリアン柔術の後継者。防御力はピカイチで岩石のように体を堅く出来る。ガードポジションを任せられる。また首筋大仏ボクロからは秘伝の技が込められている。〕
③愚地独歩
〔《以心伝心》唯一のパワーアタッカー。体術に長けており、攻撃力の高さは未知数。前方後方からの敵も攻撃出来る反射神経にも優れている。〕
④TCO
〔DDRを極めたトリッキーな動きで後方の敵を長い手足で捉える事が出来る。また回復魔法の持ち主で負傷した仲間の回復にも役立つ。〕
④ロヒ
〔凄まじい瞳力で前方後方左右360度を見渡せる。また判断力にも長けてる為皆の指示出しを出せる。魔法界トップクラスの実力派。〕
独歩『ロヒ、ここまでの奴だったとは…』
ロヒ『すでに開始五時間は過ぎている。そろそろ死傷者も出ている筈だ!一時も気を抜かずに頑張りましょう!ちなみに、言うけどここは戦場だ。一瞬の隙で殺られる事を覚えておくように!!皆………死ぬな!!』
ロヒの迫力は《以心伝心》のメンバー達を惹きつけていた。
中には戦場を楽しむ者。怯える者も居る。
東海林青年は小刻みに震えていた。
東海林青年『ふ、震える…。恐怖なのか?否、恐怖ではないな…。武者震いだ!!』
一向はとりあえず塔に向かって走り始めた。
長く長く遠い道のりを走り始め、
ロヒ『ん?皆聞いてくれ!前方に敵がいる!先手必勝!殺られるまえに殺れ!!』
《以心伝心》の目の前にはサバイバルにての最初の敵に出くわした。
先手必勝。東海林青年は魔法を唱えた。
『マジカルパッケンナウ!!』
敵チームの5人をロープで巻きつけ逃げられないようにした。
独歩『正拳付き!!』
5人の急所の一部、人中に中指だけ飛び出した正拳で脳を揺らす。
これで完全に動く事は出来ない。
そしてトリッキーTCOがブロッコリー石田の足を持ち、高くジャンプさせる援助をさせた。
ブロッコリー石田は敵5人の上に岩石のように堅く重たくなり踏み潰す。
最後にロヒの瞳力、万華鏡写輪眼の燃え尽きるまで消えない黒炎により骨まで焼き尽くしたのだ。
ブロッコリー石田『ハァハァ…やった…オラ達勝った!』
TCO『な、なんだか虚しい気分です。』
独歩『…。』
東海林青年『人を殺める事というのは、こんなにも簡単にできるのか…。』
ロヒ『俺が殺した。人殺しは俺だけでいい…。皆、もう気にしないでくれ…。』
一同はこの時初めて本気で他人を殺めたのだ。
ロヒ『慣れないが…これが現実だ…。』
東海林青年は近くに落ちていた紙を拾い見てみた。
《関山研究会》
敵チームのネーミングか。
東海林青年『無念。もしかしたら僕と他の場所で会っていたら《関山研究会》の人々と友達になれていたかもしれない。』
ロヒ率いる《以心伝心》はジョニーが日に二回発表される放送で、流している結果を聞き逃しながら無我夢中に前へ進んでいくのであった。
右から左へ受け流して。
そして、走り続けて一日目が終了し、二日目に突入するのであった。
夜は東海林のマジカルパッケンナウにて布団を確保して朝を迎えていた。
少し仮眠をしてスッキリ出来たのか、放送をまじまじと聞くことが出来たのであった。
ジョニー『ピーンポーンパーンポーーーン♪昨日は皆さん、ぐっすり眠れたかーー!?二日目の朝の放送です!今日までの死者を発表します!全員で死んでるチームばっかりです!!』
ジョニーの話口調は相変わらず軽快に飛ばしていた。
ジョニー『先に全滅チームから発表しまーす!』
ジョニーは次々に全滅チームを発表した。
やはり、チーム全員を狙うチームが増えているみたいだ。
一日目にして半数以上が無くなっていったようだ。
ジョニー『ちなみに、残りのチームは《以心伝心》《タモリ倶楽部》《トゥナイト》《肩持つ片本》《チンシキン》《千葉の親父》《喪黒の黒子》《中村豊(内4人は死亡》よーし、残りの奴らー!!頑張れぃ!!!』
こうして、サバイバル二日目は幕を開けたのだった。




