14/20
1話 ー14
「えっ?それは私に常識がないと仰っているので…」
「うん、そう」
山田が言い終わる前に言ってやった。
「やだぁ、伊藤さん、そんな事ないですよ〜」
?!その自信は一体……。
「その顔は信じていませんね?」
全く持って信じてませんよ。
「良いですか?あれは木、あれは家、伊藤さんは人間」
こら、こら。人に指を差してはいけません。
「ね、常識人でしょ?」
マジか?!今ので常識人か判断しろって?!
「いや〜……ごめん、山田……」
「謝られました!」
びっくりすんなよ。
彼女はしゃがみこむと「る〜る〜る〜」と、いじけ始めた。
正直、面倒臭い。
「あ〜……じゃあ、俺、帰るから」
すぐそこが家だけど、自転車にまたがった。




