EP.09 退屈な一か月
王宮へ向かっている荷馬車で、できることは限られてる。
荷馬車の屋根に乗り剣の素振り、空に向かって手を突き上げエアカッターをMPが尽きるまで、目線は周囲の警戒、熟練度の習得為である。
魔法はプチファイアLv1、プチウォーターLv1、エアカッターLv51
スキルは鑑定眼LvMAX、ステータス隠蔽LvMAX、調合師LvMAX、自作魔法LvMAX、石工職人LvMAX、陶器職人LvMAX、鍛冶職人LvMAX、採掘LvMAX、木工職人LvMAX、多言語習得LvMAX、商談術LvMAX、指導力LvMAX、幸運Lv10
必要に応じてあげてるんだけど幸運がMAXにならない謎、魔法も熟練度で上がるので調子に乗ってあげてたら50超え、必要熟練度が100超えてるのでLv99までは遠い感じ。
ちなみにエアカッターの威力はMP1消費で2メートルくらいの射程で、丸太は楽勝、鉄の槍の持ち手の部分も切れたので、鉄装備は余裕で破壊できることは確認済み。MP消費量で射程が伸びる、速度はLv依存のようで、今なら狼瞬殺できる自信しかない。
でもLvは3なんだよね。
そして一時間もしないうちに、瞬でやることが無くなった。
仕方ないので、木材と大きめの石を現地調達して木工細工に興じる。
とりあえず狼を作りはじめた。木工職人LvMAXは伊達てはない。数時間で終わりそうだ。
しかしMPが回復したので屋根上に上がり、再び手を天にかざしエアカッター連打。
ダルトンと会話しながら、木彫りの妖精人形を作る。妖精の羽は様々で蝶々の形やトンボのような羽、そのほかの形もあるとの事だった。妖精は普段は羽を消して、人間社会に溶け込んでいるので見ることは稀だという。
そして一日が終わる。ダルトンさんには寝てもらい、夜中の警備は私がやった。焚火で動物除け。自作魔法で探索魔法を取得、Lv10まで取得して探査してみる。マップを見てると探査範囲が広がっていく。表示範囲は大丈夫だと思ったが、マップの拡大縮小出来ないかと、二本指で試してみた。
「できちゃうんかーい!」
当然のようにスクロールもできる。再探知…複数の反応があるけど3個だったり4個だったりが点在している。が、今日一日の移動距離よりは遠いっぽい。しかもマップ開いてる間は反応したポイントは表示され続けてる。
「このポイントは移動してないな、こっちは~一匹がうろうろ動いてるけど移動する気配はないかな。」
こんな感じで全部拡大して動きを見たが、警戒はしなくてもよさそう。
今日一日で狼と妖精が完成、エアカッターは10セット行えた。
スキル欄を眺めていたら必要そうなスキルを見つけた。社交性LvMAXにあげた。
「ダンス?これは社交界隈は参加しないと思うし不要かな?威厳?うーん要らないかな?眼力…話術は欲しいかな。MAXっと。声量!?しかし多いなぁ~。」
結局、毒耐性、麻痺体制、睡眠体制、精神耐性、斬撃耐性、鈍撃体制、即死耐性をMAXにした。
暇になったので説明書を取り出し、最後のページから3枚目を開き、頭の中で念じた。
「お久しぶりです、楓さん。今日は如何致しましたか?」
「魔法のLvの最大値ってもしかして999だったりしますか?」
「いえ、この世界の住人のMAXは10です。なので、楓さんのエアカッターは目視することすら難しい速さだと思います。ちなみに全力でもMPは5しか消費しません。Lvは99です。Lvは威力と速度、距離が依存しますので覚えておいてください。」
「目視が難しいとか使いどころに困るね。」
「今まで通り木材切断に使ったりしていればよいと思います。」
「Lv10以降は無詠唱で使えますので、楽できると思います。」
「ところで楓さんはスキル中心に上げて、すでに巨額の富を得ていますが、ヴェル村に執着してるようですね?」
「平和だからね、過ごしやすいし、何より愛着がわいてて。」
「であれば、今の旅は大変だと感じてませんか?」
「一日目で、すでに退屈で…明日から何しようか悩んでます。」
「積み荷が積み荷ですので、加速魔法は使えませんし、ここは我慢する他無いですね。」
「明日は多分狼と遭遇しますので、エアカッターで瞬殺してLv4にすると良いと思いますよ。」
「え、エアカッター使いたくないな~。」
「なら最初の女の子2人の時みたいに、パーティーと思えば勝手にパーティー組めますよ?」
「やっぱ勝手に組んだり、解除したりできるんだね。」
「距離も関係ないので、あの女の子二人にも経験値が入るようにしといたらどうですか?」
「私みたいにトレーニングしてるわけじゃないし、爆上がりしないでしょ?」
「それはしません。ただ、妹の方は腕力が120、器用さ140、姉のサニャは腕力70、器用さ90、知識150超えるので作業効率が上昇すると思いますよ?」
「それは魅力的だから、パーティーにいれとこ。」
「あとは魔法欄にある転移ワープと瞬間移動はお勧めしておきます。帰りは一瞬になりますよ。」
「転移ワープのデメリットは?」
「一度も行った事の無い場所には飛べません。」
「瞬間移動のデメリットは、500メートル以上は飛べません。」
「十分すぎる…それだけできれば、森に行くのも楽できそうだ。」
こうして本で神との会話が日課になったのだった




