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EP.03 初めての恐怖と突きつけられる現実

 神の最善手は以下の通りだった。



「まず飛び込んで行ったら、娘さんたちの間に立ち、10歳の子には槍を、8歳の子には木刀渡してください。その際に必ず伝えてください。武器の両端を持ちしゃがみ、狼が口を開け飛び込んできたら、武器を咥えさせるように口に押し当てる様にしてください、必ずです。声に出してとにかく意識させて離さない事を周知して下さい」


「あなたはショートソードで同じ様にしますが、咥えたらすぐに利き手を離し、ナイフに持ち替えて狼の首を切ってください。切り方は奥から手前に全力で引いて下さい。決して逆手のショートソードは決して離してはいけません。」

「次の標的は8歳の子の狼です。多分狼が覆い被さってる状況かと思いますので、馬乗りしナイフを喉元に当て真上に思い切り喉元を引き裂いて下さい。」

「3匹目はもしかすると撤退するかもしれませんが、しない場合は2匹目と同じ要領で。」


「もしも、手足を噛まれている場合、ちぎられる危険性が高いのでそちらから優先で、初手でその場合は危険ですが手足を噛んでいる狼の面している前脚、後脚を斧で切断して下さい。その際1匹の狼はフリーになるので、細心の注意が必要です。」



 との事だった。


 茂みを抜けると、杖を一生懸命に左右に振り狼に威嚇し、妹を守る女の子二人が目に入った。

 一目散にかけより、二人に声を掛けた。



「大丈夫、死なせないから。」



「あ、ありがとうございます。でも危険です貴方だけでも逃げて下さい、南に半日程歩くと村がありますので!」



 10歳の子は狼に抵抗しながら私を逃そうとしてくれた。

 そんな子を見捨てて逃げるなんて出来ない!



「私に任せて、絶対みんな無事に村に帰ろう。まず妹さん、これ持って。」



「うん…」



「じゃあ私の真似して!」



 狼に向かって武器の両端持ち腕を前に出して、女の子座りをした。

 二人も真似て武器の両端を持ち座り込んだ。

 二人に視線で確認し、狼の方を確認すると違和感わ覚えた。

 しかし、その違和感はすぐに確信に変わった。

 全ての狼が妹に足先を変えていたのだ。

 慌てて指示変更をする。



「お姉さん立って!3匹が妹さんを狙ってる!立って、棒で地面を叩きながら注意を逸らせないか試してみて!」



「わ、わかりました!やってみます。」



 私も左手の槍を左右に振りながら中央の狼ににじりよる。3者3匹、それぞれを視界に入れざる終えなかった。

 私の槍は長いので中央の狼は後退りし始めた。中窪みの形になり始めていた。

 妹さんに3匹が向かう構図は無くなった…そう、安心してしまった、気が緩んでしまったのだ。

 妹さんに向いている狼が、私の視界から消えたことに気が付かなかったのだ。

 次の瞬間オオカミぬ唸り声と共に右足太ももに激痛が走る!



「ぎゃぁぁぁ!」



 私の太ももには、妹さんの所に居るはずの狼が噛み付いていた!私の正面の狼も隙あればの臨戦体制、姉の方の狼もこちらを伺ってる様子だった。

 私は右手のナイフを太ももに噛みついた狼の喉元へ運び、そして思い切り狼の喉を切り裂いた!

 執念なのか狼は太ももに噛みついたままである。まだ力が顎にかかっている。



「だ、大丈夫ですか!?



 お姉さんが寄ってきてくれたので、両手で噛んでいる狼を剥がそうと手をかけた瞬間にお姉さんの悲鳴が響いた!

 だが悲鳴が奇声に変わった!



「きゃぁぁ、待って来ないで!」

「ぎゃぁぁぁぁ!」



 正面にいた狼は杖に噛みつき、お姉さんに向いていた狼は左太ももにガッツリ噛みついたのだ!

 耐え切れなかったお姉さんさんは体制を崩し倒れ込んでしまった。

 狼の体勢がよくなったせいか、太ももを噛んでいる狼は噛み切ろうと頭を左右に振り始めた。

 私はお姉さんを(また)ぎ狼の喉を二回引き裂いた。

 なんとか食いちぎられずに済んだけど出血は結構していた。

 最後の1匹は杖から離れ逃亡。

 かくしてファーストバトルは辛勝となったのだった。



 本を開きスキル(調合師)で薬草からポーションが作成できる事を調べ、自分で採取、調合できたのはLv3のミドルポーションだった。ポーションはLv1から、ローポーション、ポーション、ミドルポーション、ハイポーション、エクストラポーション、マキシマムポーションの六段階ありマキシマムポーションは誰も作れないとの事だった。

 とりあえずミドルポーションは酷い怪我だったお姉さんに使い、私はポーションで治療した。

 狼は首を落とし血抜き出来に吊るし、その下で焚き火を起こして暖を取りながら一夜を明かすのであった。

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