EP.25 忙しい日々
ヴェル村で生活を始めて1年が過ぎた。
私は13歳になり、Lvは5のまま。
スキルは鑑定眼LvMAX
ステータス隠蔽LvMAX
調合師LvMAX
自作魔法LvMAX
自作スキルLvMAX
石工職人LvMAX
陶器職人LvMAX
鍛冶職人LvMAX
採掘LvMAX
木工職人LvMAX
多言語習得LvMAX
商談術LvMAX
指導力LvMAX
幸運Lv10
絵師LvMAX
ナレーションLvMAX
鑑定士LvMAX
料理人LvMAX
ナレーションは脳内で話しかけられる、大抵の質問には答えてくれる結構便利なスキル。
鑑定士は、その人が得意なスキルが分かったり、その人の傾向などが分かる。
このスキルは自作スキルで作ったんだけど具合がいい。
神様と会話してる感じだし、適材適所の人材を見つけられる。今は料理人を中心に探している。
ヴェル村の人口はどんどん増え1500人を超えた。村から街へ格上げされた。現在のヴェルの街は職業訓練の街ともされて、人探ししなくても人が集まり始めている。家はアパートからマンションへ移行され空き部屋がかなり目立つようになっている。だが、家の建築は続けさせている。
一方ヴェル村の収入は主に、マロアネールの生産品として陶器を、マロアネール城直営とし販売ている。どこで売ってもマロアネール城に収められる。
ダリエーラ城は、ブブの管理を徹底、厩舎を3倍に増やした。ブブ牧場の敷地も拡張し、畑を用意し餌の質の向上させた。あまり出したブブを他国へ出荷して、税をダリエーラ城に納めるようにした。
ドルグステンにはガラス細工をドルグステン直営店として各国に出店している。その売り上げをドルグステン国に納めている。
最後にマグドデルタだが、ガラス製品をマグドデルタ直営として各国に出店している。もちろん税はマグドデルタに納めている。
各国にそれぞれ税を納めているので、各国は何も言ってこないけど、税の金額ランキングにしてしまうとダリエーラ城だけは、各国に比べてかなり少ない。
ブブの厩舎も増やしたし、敷地面積も増やしたけれど、増えるまでには時間が圧倒的に足りてない。
畑も耕して貰って石工に家を作らせてとりあえず、300人程度の村にはなったけど…収入がなさすぎて赤字になりそう。
私はヴェルの街に戻り、他の鉱石を掘るように指示を出した。
指示は木の板で掘るところに置いている。
大抵の採掘師はヴェルの街で覚えた職人ばかりなので、鑑定を持っていない。
だから何を掘ってるのかは本人達は分かっていない。
なので、価値も解らず掘ってくれている、とてもありがたい人たちだ。
打開策の為に、私は細工師のLvをMAXにあげて加工に入った。
私は脳内でナレーションと会話を始めた。
「なんか宝石加工が上手くいかないんだけど、細工師だけじゃ駄目なの?」
「宝石は、宝石職人のスキルが必要です。指輪やイヤリング、ネックレス等には細工師が必要になります。」
「うわ、見落としてたかー。」
私は宝石職人のスキルをMAXまで上げた。
「うわぁ、やっぱスキルは大事だね。」
「カメオなど作られても、良いと思いますが。」
「カメオは労力の割りに安そうだし、良いかなー。」
「なら石を磨き、絵師に絵を描いてもらい、ガラスで覆い、周囲を金属で足ら得れば安く済むのでは?」
「いや、工程が4人掛なんよね、ヴェルなら可能だけど…ダリエーラでは現実無理かな?」
「とりあえず、細工師、宝石職人を探さないとだね。」
一通り加工を終えた私は、人探しの旅に出ていた。
とりあえずマロアネール城の貧民街を歩くけど、人が殆ど人がほとんどいなくなった。
「うーん探すのに時間ががかちゃうなぁ~。」
「王に打診してみては如何でしょう。」
「うーん、そんなことしてくれるかな。」
「では、施設を作りそこに集めると言うのは?もちろん出費はしますが、王に頼まずとも解決します。」
「そうね、そうしましょう。」
ヴェルの街から石工職人と木材職人で貧民街に収容施設、もとい貧民支援施設を建てたさせた。
経つまでには2か月かかるとの事だったが、良しとしよう。とりあえず100名収容できるよう、大きさを指示。
ダリエーラ城の貧民街は初めてだが、やはりどこも多いんだなぁという印象だった。
とりあえず、衣食住を約束で来てくれる子を探す。
戦闘職向き人材、石工職人、木材職人、鍛冶職人、採掘人、絵師、料理人、加工職人、細工師、宝石職人、ガラス職人、商人と探す人材は多岐にわたるが、何とか集めヴェル村へ移動させた。
120人を連れてきたわけだが、サニャや、チェニス、マリエは忙しくて、今や縦横無尽に走り回っている。彼女たちにはもう頼めないので、自分で案内して預けてきた。
職人はマンションで1棟ごとに割り振られているので、職人たちで完結できるようにしてある。
賃金はマンション一階受付で、日払い、週払い、月払いを選べ各々が各自受け取れるようになっている。
支払った額は翌朝、マリエさんの元に行くことで払った分を請求できるようになっている。
サニャやチェニスは書く職人工房に行き、新人の対応や応対をしてくれている。
マリエさんにはヴェルの街のお金の管理を一括管理してもらっている、立場的に秘書兼財務大臣、サニャとチェニスはすべての職業を現状マスターしてたので、職人頭として動いて貰ってた。
街全員の人とパーティーを組み、モンスター狩りへ。
各地を回ってモンスター被害の状況を確認する。
マグドダルテの周囲の村で、モンスター被害が出ていると言う話を聞いたので、各村を回った。
Lvは上がったのでPT解除して、残りのモンスターは狼は両前足、両後ろ足を切断しって動きを封じ、ゴブリンは両手足カットLv3ヒールで傷口だけ回復し、両手両足の無い狼、ゴブリンの完成である。
それを村へもっていき、処理は村の人に任せた。余計な経験値は稼がないように考えた手段である。
村人の方には変な顔をされたが、みなさんのLv上げになりますよと、強引に押し付けてきた。
各国の王に謁見し、変わりないか聞いて回るのも毎日の仕事である。
メリナ王妃から、国の税が高いと民衆から苦情が来ていて、ほとほと困ってるとの相談を受けた。
ジェスパル・レイドナ宰相を交え、話し合いの場を設けた。
「楓さんのお知恵をお借りできる事、大変光栄にございます。」
「いえいえ、で今は税は何割何ですか?」
「ただいま、我が国の税は5割です。」
「暴動や反乱を起こしたいのかな?ちょっと煽れば今にも起きそうだけど。」
「いや、そんなことは決して。前国王がどのように政治をしていたのか、私にはわからず。」
「宰相に聞けばいいのでは?」
「私は前王の指示に従い、政に関与していただけですので…実際の所は。」
「じゃぁ、まず、5割の税の意味から説明すると、これは軍備強化、維持の為。兵の数で食費もかさむし、お金が必要になってたわけ。で、今は戦争をしない4国間不可侵条約を締結している以上、兵は必要ない。まず兵士を他国へ売り、減らす。減らしたら税を3割に下げる。これで不満は減るはずよ?」
「3割ですか?それは下げすぎなのではないでしょうか?」
「他国は3割よ。私の税も3割でしょ?」
「確かに楓様から頂く税は3割です。そのような理由で3割なのですね。」
「正直2割でもいいんじゃないかしら、とは思ってるわよ?」
「流石に2割では子にが回らなくなるので、厳しいのでは?」
「財務官に私の納めてる税と、この国全体の税を比較してみると良いわ。多分私が少し少ないか同じくらいじゃない?。」
「すぐに確認してまいります。」
「しかし、楓様はそんなに税を納められてるのですか?」
「貴族様に高く売れるし、国も買ってくれます。庶民用の飾りは手間をかけてないので安価ですが数は出ます。女性には人気ですしね。4国で売ってるんですよ?それは儲けも出ますよね。しかしガラス細工の最大の罠は、壊れやすいんです。扱いを非常に繊細にしないと維持は難しいでしょう。壊れればまた買う。終わりのない商売なのですよ。」
「確かに私も1つ壊してしまって、同じものをお願いして買いました。そういう仕掛けなのですね。」
「そうですね、ガラス食器、陶器も同じです。手を滑らせたり扱いが雑だと、割れてしまいます。無くなれば補充しますよね。そういう仕組みで回っているんです。だからマロアネール国、ドルグステン国、マグドデルタ国は私の税のお陰で、国は逼迫してないと思いますよ?」
「確かに財務担当から、そう言ったお話は聞きません。あ…今、ダリエーラ国の名は上がってませんでしたね。直営店はお出しになってないのですか?」
「出してはいます、ただ、まだ数が出回らない状況で、あと単価が安いので3国のようには税が納められてない状況なのです。なので、今秘策準備中です。」
「秘策とは何でしょう?お聞きすることは出来ませんの?」
「出来ますよ?それは、宝石です。」
「え?でも宝石は結構出回ってますよね?」
「えぇ、丸だったり楕円だったりの物ですよね?でも私どもが扱うものはこういうものです。」
ブリリアントカットという技法のルビーとサファイア、エメラルドカットしたエメラルドを見せた。
「まぁ、見た事もない形、これはきれいね。」
「では王妃様、窓際へ行って陽の光に当ててみてください。」
王妃は窓際へ行き、宝石たちに陽の光を当てた。
「まぁ、まぁまぁまぁ!なんて奇麗で美しいの!部屋に反射した色が見えるわ。」
「これが私どもがこれから売る宝石です。王妃様のコレクションの宝石を見せてもらえませんか?。」
私は王妃のコレクションを見せてもらった。ルビー、エメラルド、サファイアの3つだけだった。
「王妃様、透明な宝石や紫などは無いのでしょうか?」
「透明?ガラスの事?ガラスは壊れやすいのでしょう?宝石には向かないのでは?紫は分からないわ。」
この世界でダイアモンドは認知されて無いようだ。そういえば水晶、トパーズ、ペリドット、アメジスト、オパール、ガーネット、琥珀、ジルコン、アクアマリン、メノウという有名どころの宝石が無いのかな?
各国で調査が必要だなぁ。
「ありがとうございます。王妃様、宝石はこれからどんどん種類が増えますよ。そうだ、王妃様、この奇麗な宝石買いませんか?私が作った宝石は市場にはあまり出回らないでしょうし、価値はあると思いますよ?」
そこへジェスパル・レイドナが戻ってきた。
「お話し中の所恐れ入ります。財務担当から聞いて来た所、楓様の税の方が多いそうです。」
「そうだったんだねぇ~、まぁ5割も税金取られてたら働いても半分消えるって解ってて、働くの嫌にならない方がおかしいよね。」
「なら、他の国と足並みをそろえるために兵を売りましょう。ジェスパル、各国や周辺の町や村へ告知しなさい。」
「宜しいのですか?兵士の数で国が逼迫して、国民を苦しめるのは本意ではありません。」
「かしこまりました。そのように手配します。」
「それよりいくらで売ってくださるの?」
「サファイアは金貨200枚、ルビーは金貨800枚、エメラルド金貨250枚でどうでしょう?」
「いくら何でも高くはないか?これはさすがに即決できぬ。」
「高いのは当然です。国にだけしか下す予定はありません。出回らない、王妃様、王様だけの完全オリジナルです。」
「貴族には売らぬのか?貴族も宝石類は結構買うぞ?」
「貴族にはヴェルの街の職人の物を販売します。もちろん劣化品になります。なぜなら加工方法は私しか知りませんし、教える予定もないからです。ある程度の加工法は教えるので、売れると思います。」
「ジェスパル、財務担当に1250枚の金貨を用意させよ。」
「しかし、いくらなんでも高額ではございませんか?たった3点ですよ?」
メリナ王妃はジェスパルに宝石の輝きを見せた。
「これは…」
言葉を失うジェスパル。
「はよ、用意させぬか!」
「はっ!直ちに。」
「宝石が増えると言っておったが、この赤色岩石、緑岩石、青岩石の他にもあると言うのか?」
な、なんというネーミングセンス…これは流石に無いなぁ。
「赤色岩石はルビー、緑岩石はエメラルド、青岩石はサファイアと言います。これから市場でもその名で売りますので覚えてくださいね。」
「なんと、赤はルビー、緑はエメラルド、青はサファイアか。毎日眺めて覚えよう。」
「今度それをつけてダリエーラ城でお茶会でもしませんか?自慢して欲しいのです。各王妃に見せびらかしてください。」
「して何故ダリエーラ城なのじゃ?ダリエーラ王妃も持ってるのであろう?」
「いえ、メリナ王妃だけにございます。なので自慢し甲斐があると思いますよ~。」
こうして王妃への売り込みに成功した。これによりダリエーラ南の開発費を捻出できた。
ダリエーラ城へ行き王へ謁見へむかった。
「ハルド王、今日は何か異変はございましたか?問題などあれば?」
「特には問題なく、平和だったよ。」
「そうですか、ハルド王直営の件でご相談がございます。」
「ブブの件か?何かあったか?」
「ブブの生産は順調に進んではおりますが、正直一匹単価、加工品の単価を販売したとて額が知れております。ゆえにもう一店舗直営の許可を頂きたく、お願いしにまいりました。」
「もう一店舗?何を売る予定か聞いても良いか?」
「こちらの宝石になります。」
一点しかないが、王に見せた。
「これはガラスか?透明だが…。」
「いいえ、これはダイアモンドという大変希少な鉱石です。この世には流通しておりません。」
「なんと、新しい宝石なのか?」
「はい、そのダイヤモンド、地面に叩きつけてみてください。」
「よ…よいのか?割れてしまったら?」
「割れません、ダイアモンドは固い鉱石です。鉄ですら傷つけることも可能です。」
王は地面にダイアを叩きつけた。
「これがダイアの硬さです。」
そう言いながら王に手渡す。
「なんと、傷が無いぞ?本当に硬いのだな。」
「はい、なのでこれを加工できる技術を知る私にしか取り扱えません。なので私の宝石店を直営店にして頂きたく。」
「わかった、認めよう。」
「ありがとうございます。お礼と言っては何ですが、ドルグステン国のメリナ王妃に3点の指輪を売ってきました。その3割を税として納めます、お受け取り下さい。金貨375枚でございます。」
「は?3点でしか売っておらんのだろ?なのに、金貨375枚も!」
「赤色岩石、緑岩石、青岩石の指輪を売ってまいりました。」
「馬鹿な、全部買っても、せいぜい120枚程度だろうに。」
「まず金属、岩石には埋蔵量があります。多く取れるものもあれば、少ないものもございます。それを同値段で売るのは阿呆のすることです。ですが私はその価値を知っております。そして付加価値を付随したのです。その結果3点で金貨1250で売ることが出来ました。」
「10倍以上の付加価値か…見てみたいものだ。」
「明日、お茶会をセッティングしてください。メリナ王妃を連れて参ります。各国の王妃を集めて懇親会です。」
「懇親会とは何だ?仲よくしようね…の会です。」
「わかった、明日セッティングしよう。王妃の迎はお願いしても良いのだな?」
「もちろん私が全員連れて参ります。すべてはダリエーラ国の為です。」
こうして明日のお茶会が正式に決まった。
私は工房へ戻りルビー、エメラルド、サファイア、アメジストを加工した。台座の金属の加工も、すべて違うデザインにしておいた。
佐合は深夜まで続いたがようやく終わりを迎えた。
これで明日のお茶会の準備は終わった。
勝負の日だ…。




