EP .20 ドルグステン、約束を反故にした結果
ダリエーラ到着した楓は城門に徒歩で向かった。
目ぼしい場所を探しながら歩いたが良さそうな空き家が無かった。
取りあえず城門に到着したので門番さんに挨拶した。
「3日ぶり位ですか?こんにちわ、楓と申します。マロアネールの使者として参りました。ハルド・ダリエーラ王にお目通り願いたいのですが。」
少し時間がかかる様だったが、会えると言う事だだったので、待合室で待たせて貰うことに。
待つこと2時間、やることもなく2時間というのは地味にきつかった。
「マロアネールの使者、楓様をお連れしました!」
扉が開いたので王の御前へ移動。
「ハルド王、お目通り頂き有難うございます。4国間不可侵条約の書状をお持ちいたしました。」
「ご苦労であった、しかし、あの2国がサインに応じるとはな。どの様に口説き落としたのか。」
「色々と苦労はありましたと、服を強調して見せた。」
「楓、まさか無理矢理にサインをさせたのか?!」
「聞き分けの無い方々でしたので、少々戯れて参りました。」
「戯れで済ますのか、怪我などはしておらぬか?」
「全部返り血ですので、ご安心ください。」
ハルド王に書状を無事渡したので、マロアネールへ転移して、王の元へ向かった。
「クリスダート王、ただいま戻りました。」
「早かったのう、しかし楓よ、その服は何とかならなかったのか?」
「取り急ぎ書状をお届けしなければと思い、身なりに気が回りませんでした。」
「こんなに早く書状を受け取れるとは、予想して無かったわい。」
王に書状を渡し、王の計らいにより服を着替えさせてもらった。
最後はドルグステンだが、先に根回しに向かう。
行き先は業火のレッドドラゴンの元へ。
打ち合わせを行い、古代暴風竜と業火のレッドドラゴンに所定の場所に待機してもらい、ドルグステンへ。
城に到着し、門番に挨拶する。
「マロアネールの使者、楓でです。書状をお持ちしたので、マグルド・ドルグステン国王にお目通りお願いしたいのですが。」
「敵襲!敵襲だー!」
門番の叫び声と共に城の中から100人近い兵士が出てきたので、浮遊で距離をとる。
「まぁ、想定通りの展開で、がっかりです。」
念話で古代暴風竜、業火のレッドドラゴンに集合をかける。
10分で50匹の竜がドルグステン上の上空に集結した。
私は王の間の窓ガラスをウィンドカッターで破り、王の間へ侵入する。
「こ、これは一体どういうことだ!何故竜がわが城を包囲している!」
「マグルド・ドルグステン国王、私はガッカリです。忠告したじゃないですか。」
「城の兵士には伝達して下さい。私、楓が来たら通すように。次きた時同じ対応だった場合滅ぼしますよ?私はそう言いましたよね?」
「いや、まて、城の兵士が勝手にやったことだ、私は関係ない。」
「では、逆に問います。ドルグステンの使者を問答無用で殺害されて、マグルド・ドルグステン国王は何も思わないと言う事で宜しいですね?」
「いや、それは…」
「マロアネールの使者の私に襲い掛かった、これは3か国に対する宣戦布告です。4国間不可侵条約の条約違反です。」
「そんなことは思っておらぬ!手違いなんじゃ!」
「しかし私との約束も反故にされました。私、楓が来たら通すように。次きた時同じ対応だった場合滅ぼしますよ?私はそう断言しましたよね?出来ないと思っていましたか?残念です。」
「待ってくれ、わしが悪かった、だから許してはもらえぬか?」
私は古代暴風竜に念話で指示をした。城の上部を吹き飛ばすよう命じた。
古代竜はウィンドトルネードで、王の間の屋根部分から上をすべて吹き飛ばした。
業火のレッドドラゴンにも、城に近い住宅街へブレスを2発放つように命じた。
貴族街が火の海に様変わりした。
「わ、わしの城が…街が…。」
「はぁ、あなたには本当にガッカリです。約束を守れないのは大人ではありません。子供のやることです。宰相が居ながらこの為体、この国は不要だと判断します。
「やめてくれ、頼む!お前の言う事はすべて飲む!地位も名誉も金も、何でも用意する!」
「残念ですが、もうあなた達には選択の権利はありません。」
ここで宰相が口を開く。
「楓様、この度はこの愚かな王の選択により、不快な思いをさせた事、深くお詫び致します。つきましては、国内会議で王の処分を検討いたしますので、今一度チャンスを頂けないでしょうか。私共にはもう争う意思はございません。ご寛大なご慈悲を賜れないでしょうか?」
「宰相の言葉を信じ、猶予を与えますが時間はあまりないでしょう。私が3国の意見をまとめ、次に私が来たときが最終勧告です。私が来たら通すように。次きた時同じ対応だった場合滅ぼしますよ?ではありません、滅ぼします。問いかけではありません、断言です。この意味わかりますよね?」
「はい、重く理解しております。私は宰相のジェスパル・レイドナと申します。」
「ジェスパル・レイドナ、恐らく各国への滞在は1日、猶予は3日と言う所でしょう。3日で結果を用意できますか?」
「必ず期待にそえるよう、すぐにでも準備いたします。」
とりあえずこれで手打ちかな。
竜たちに感謝を述べ各々は各地へ戻っていった。
「では、私も3国に報告に行かねばなりません。ジェスパル・レイドナさん、お願いしますね。」
「命に代えても、必ずご期待に添えるような答えを用意しておきます。」
こうしてドルグステンを後にした。
3国に行くとは言ったが気が重い…属国にしろって言われそうだしなぁ。
とりあえずマロアネール城へと帰還した。




