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EP.11 村の危機

 お城から書状を受け取るまでの間、私は貧民街に居た。

 貧民街に居るのは、子供が多数を占めていた。大人になれば職に就きやすいからだ。

 私は食べ物をアイテムボックスにしまい込み、まず、10人集め井戸で水浴みさせた。そのあとは衣服店へ向かい1人に3着ずつワンピースと下着を買い与え、宿屋に向かい部屋を借りた。主人に事情を説明し1部屋に5人入れて貰った。なお、宿代は人数分支払っている。これを繰り返した。

 2日間で男の子10人、女の子30人を集めた。

 城へ向かう前に、40人はヴェルへ送ったときに、嫌な情報が入った。



「チェニスちゃんただいま~。」



 チェニスちゃんが慌てた様子で近寄ってきた。



「楓ちゃーんお帰りなさい!それより大変だよ!」


「どうしたの?まず落ち着いて話して。」


「チニジャッフェ村が竜に襲われて、家畜が壊滅したって早ヒヒの知らせが来たの。」


「それ何日前に届いた情報?」


「昨日来た。移動には9日かかったって。」


「一週間以上経つんだね~、アーサヴァンナが無事かな…とりあえず、この子達にお仕事教えて、男の子たちは採掘と伐採、運搬教えたいから待たせといて。」


「私は、一度王城に行ってから戻るから、また後でね。」



 王城に戻り、褒章の兵士3人、石工職人2人、荷馬車の運転手2名と書状を受け取り、お城を後にした。

 転移で戻ってきた私は、皆に仕事を割り振った。

 兵士三人は自衛師団の師団長、副師団長に任命し、もう一人は工房前で工房の防衛を指示。

 石工職人さんには工場の拡張と貧民区の男の子4人の指導をお願いした。

 荷馬車の運転手さんにはケーテル村便とギジェント村便で往復してもらうよう指示し、貧民区の男の子の2人を同行させ、指導してもらうよう指示。

 採掘担当のヴィルドさんにも貧民区2人の子の指導をお願いした。

 木工職人のギガラエルさんにも貧民区2人の子の指導お願いした。それと2段ベッドを早急に60個お願いした。


 女の子たちは全員陶器職人として雇用、チェニス指導の下作業は始まっていた。


 ギルドマスターのエルドさんにはギルドの空き部屋全部借り、ベッドを搬入して多人数止められるようにすることを承諾。

 宿屋のハーデットさんにも2部屋を借りその部屋に2段ベットを搬入する旨を了承を得た。


 一段落したところで、竜の問題だ。

 アーサヴァンナに転移し、聞き込みしたらすでに家畜関係は全滅だと言う事だった。

 ケーテルに転移して聞き込みをしてみると、竜の姿を確認はしたとの事だった。ただ、被害は出ていないとの事だ。確認したのはチニジャッフェ村の方向でかなり遠い距離だったが数名が確認したとの事。


 いざって時の戦闘の為の、戦闘準備。城に向かう間熟練値は、ウォーターアローに全振りしてLv44してあったので熟練度が余り貯まってない。念話をLv1、飛行をLvMAXを取得して、残りは貯めておく。


 ヴェル村方面の森へ行きウィンドカッターで木を伐採木炭にするための薪づくりで熟練度を稼ぐ。MP回復中に念話の詳細を確認すると「対人類へ有効」、「亜人種へ無効」、「エルフ、ドワーフへ無効」、「フェアリー種へ無効」、「魔族へ無効」、「全種へ無効」。


 本の最後さんページを開き語り掛ける。


「あの、質問なのですが竜と会話するのは念話で可能ですか?」


「楓さん、こんにちわ、数日ぶりですね。竜との会話を所望との事ですが低ランクの竜とは念話Lv6が必要です。この世界最強竜、古代暴風竜であれば念話入りません。彼は人語を理解します。」


「ちなみに、古代暴風竜を倒せると思いますか?」


「はい、ウィンドカッターで瞬殺できると思います。」


「殺したくはないので、致命傷で勝つことは可能?」


「可能です。ウォーターアローで貫け続ければ可能でしょう。ただしウィンドトルネード発動時は軌道変わるので、心臓貫く危険性があるのでご留意ください。」


「じゃぁ、ロックボルトで古代暴風竜を貫ける程度魔法のLvってどの程度必要になるかな?」


「Lv30で貫通させることが出来ますが、ウィンドトルネード発動時は勢いが失われるので、万が一に当たっても体内に残るでしょう。Lv40あれば貫通は確実にできます。」


「じゃぁ、この人類だけで古代暴風竜を討伐することはできるの?」


「出来ない事はありませんが、炎系最強のフレイムメテオLv10を放つ事の出来る魔法使いが200人いれば、確率で勝つことは可能でしょう。ウィンドトルネードで軌道が変わってしまうので限りなく低いです。」


「だから古代が付くほど長生きなんだね~。」


「古代暴風竜は人語を得てから、人を襲っていません。その代わり、ダリエーラ城のさらに南は1000匹以上のブブ、豚が飼育される国営牧場があり、ブブを餌として献上しています。当時の各国のブブをすべて集めた事でダリエーラでは今も語り継がれています。」


「そうなんだ、古代暴風竜は手を出さなくても、被害はなさそうだね。」


「何かお考えがあったのでは?古代暴風竜に手を出そうと考えてる時点で、裏を感じました。」


「竜の2番目に強いのは?業火のレッドドラゴンですね。」


「業火のレッドドラゴンに働いてもらおうかと思ってます。部下の責任は上司の責任ってやつです。」


「日本の企業でみられる思想ですね。正直、素直に従うでしょうか?」


「その為の寸殺しです。」


「一点、補足させていただきますと交渉時間は短くなるでしょう。スリップダメージが発生すると思われます。あと、その後どのように回復するのですか?」


「ポーションじゃ駄目かな?」


「間に合わないと思います。ヒールをLv11MAXまで上げることをお勧めします。」



 ヒールの詳細を見てみた

 Lv1擦り傷回復、Lv2噛み傷、切り傷回復、Lv3切断された部位の回復(切断された部位は必要)Lv4神経系統の回復、Lv5体力40%回復、Lv6体力70%、Lv7体力100%回復、Lv8切断された部位の回復(部位不要)、Lv9切断された部位、神経系統の回復(部位不要)、Lv10全状態異常体力100%回復、Lv11自己蘇生



「Lv11の自己蘇生ってどういうこと?」


「先にかけておけば、死んだときに一度だけ生き返ります。都度かければ、死ぬ事は無いでしょう。」


「チートじゃない?(笑)」


「リカバリーのLv6でMAXでは他者の蘇生も出来ますよ?」


「寿命でも?いけちゃうの?」


「寿命は無理です。天命を全うしていますので。大体寿命とは筋力の低下による心肺停止です。なので蘇生のしようがないのです。」


 その時南の空から鳴き声が聞こえた!



「竜だ!」



 念話LvMAXにして竜の方向へ飛び立った!

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