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あなたと生きて  作者: 口羽龍
第4章 中学校(上)
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22

 ある土曜日の事だ。今日は日曜日だ。浩一は家でのんびりしつつ、宿題をしている。一方理沙は博美と遊んでいる。この2人はとても仲がいいな。ひょっとしたら、将来結婚するんだろうか? 浩一はそう思っていた。自分もこんな風に恋をするんだろうかと思っていた。


 そんな中、千沙は出かけるようだ。どこに行くんだろうか? 千沙が出かける事はあんまりない。どうしたんだろうか? どこに出かけるんだと聞いても、何も話さない。何か言えない秘密があるんだろうか? 理沙も浩一も、ハルも不思議に思っている。


「行ってきまーす」

「行ってらっしゃい」


 千沙は玄関にいる。家を出ようとしている。ハルはその様子をじっと見ている。どこに行くんだろうか?


「どないしたん?」


 ハルが近寄ってきた。千沙は振り向いた。千沙は真剣な表情だ。どうしてそんなに真剣なんだろう。何か重要な事でもあるんだろうか?


「いや、何もないて」

「ふーん」


 千沙は家を出ていった。ハルは不安になっている。一体どこに行くんだろうか? ハルは心配そうな表情で見ている。


 ハルは2階に向かった。理沙に聞いたら、何かわかるかもしれない。聞いてみよう。


 その頃、相変わらず理沙は博美と遊んでいた。隣の部屋では、浩一が勉強をしている。浩一は野球はもちろんだけど、すでに高校受験の事を考えて、勉強にとても積極的だ。将来、東京の大学を目指すんだ。名門の進学高校に進まなければ、東京の大学に進めないと思っている。そこの入試に受かるためには、それぐらいの勉強をしなければならないだろう。


 突然、誰かが理沙の部屋の扉をノックした。ハルだ。だが、理沙はそれを知らない。ハルは部屋に入った。理沙は驚いた。まさかハルが入ってくるとは。何事だろうか?


「理沙、ちーちゃんの様子、おかしない?」

「そやね」


 確かにおかしい。日曜日にはどこかに遊びに行くからだ。だが、どうしてなのかは自分も知らない。ただわかるのは、それから嬉しい表情をする事が多いだけだ。


「何かあったのかな?」

「わからないけど、いい事あったみたいな雰囲気やね」


 だが、理沙は少し気になっている事がある。ここ最近、千沙の機嫌がいいのだ。何かあったんだろうか? どこか嬉しそうだ。嬉しそうな表情を見せるようになったのは、毎週日曜日に出かけるようになってからだ。とすると、日曜日に出かけるのが楽しいんだろうか?


「うん」


 結局、理沙にもわからないようだ。一体、どうして出かけるんだろうか? その理由はまだわからない。変な事、悪い事をしていたら心配だ。


「今度、聞いてみよか?」

「そうね」


 ハルは、今度千沙に聞いてみようと思った。理沙も聞いてみようと思った。果たして毎週日曜日、千沙はどこに出かけているんだろうか?




 その夜の事だ。4人は夕食を食べていた。ちょっと前は7人だったのに、今では4人だ。とても寂しいな。ハルは寂しそうな表情をしている。この子たちが独り立ちをすると、自分は1人になってしまう。それはいつになるかわからないけれど、その時は刻一刻と迫っている。そうなってしまうと、この家はどうなってしまうんだろうか? この家は解体されて、跡形もなくなってしまうんだろうか? それは致し方ない事なんだろうか?


 それを見て、浩一は下を向いた。こうなったのは、自分のせいだ。自分のいじめのせいで両親が放火殺人で逮捕され、その影響で徳次郎が死んでしまった。そう思うと、浩一は気分が上がらない。だが、自分は生きていかなければならない。これからの時代、自分が平和な世界を築いていくのだから。


「千沙ちゃん、何かあったん? 最近、楽しそやで」


 浩一も、千沙の様子が気になっていた。毎週日曜日、どこかに出かけていく。誰もどこに行くのか知らない。変な事、悪い事をしていないか不安だ。理沙、ハル同様、浩一も気にしていた。


「何でもないって」


 だが、ハルは何にもないと言う。結局、何もわからない。それほど、言いたくない事なんだろうか?


「ふーん」


 だが、理沙はわかっている。何かいいことがあったんだと。それが原因で笑っているんだと。


「わからない。だけど、何かいいことがあったみたいやね」

「確かに」


 理沙もハルもそう思っていた。きっと何かいいことがあったんだと。日曜日に何か楽しい事をしているに違いない。何をしているのか、2人に教えてほしいな。


「直にわかるやろ」

「そやね」


 だが、浩一は思っていた。直にわかるだろう。秘密はいつまでも隠せないものだと思っていた。


「うーん、わからないな」

「そっか」


 結局、今日もわからなかった。千沙が悪い事に手を出していないか不安だけど、見守らないと、ハルも不安そうな表情をし浮ている。


「直にわかるって」

「だよね」


 千沙は夕食を食べ終え、2階に向かった。最近、千沙がリビングにいる時が少ない。宿題をしているからのように見えるが、そうではない。


「晋一くん・・・」


 千沙は自分の部屋から星空を眺めながら、同級生のボーイフレンド、晋一しんいちの事を考えていた。寝ても覚めても晋一の事ばかり考えている。

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