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あなたと生きて  作者: 口羽龍
第5章 中学校(下)
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 翌日、今日は東京に帰る日だ。今日はみんなで国会議事堂を巡り、皇居の周りを見る予定だ。生徒たちは少し残念そうな表情だ。今日で東京を離れるからだ。だが、最後まで楽しまないと。浩一もまた、離れるのが寂しいようだ。もっと楽しみたかったのに。限りがあるとはいっても、まだまだ行きたくても行けてない場所がある。だけど、いつかここに住む事ができるようにならなければ。東京に住む事ができるようになれば、そこに行けるだろう。その為には、今以上にもっと勉強をしないと。部活を引退した夏からが勝負になってくるだろう。これまで苦しい日々を送ってきたからこそ、豊かさを手に入れて、この国のために頑張らなければと思っている。


 生徒たちは旅館を後にして、国会議事堂に向かった。国会議事堂は国会が行われている場所だ。図鑑や教科書では見た事があるが、生で見るのは初めてだ。生徒はとてもワクワクしていた。浩一もまたそうだ。


 生徒たちは国会議事堂の前にやって来た。圧倒されるほど素晴らしい外観だ。目の前で見て、生徒たちは感動した。これが国会議事堂なんだな。素晴らしいな。ここで国会が行われ、日本の未来が決まるんだ。そう思うと、日本はこれからどんな日々を送っていくんだろうと思えてくる。どんな日々を送るかわからないけれど、1人1人が幸せに暮らせて、平和な日々を送れるようになったらいいな。その為には、自分たちは日本のために何とかしなければ。


 浩一はますます東京への思いが強くなっていった。日本の未来を作るのは僕たちだ。日本の首都、東京でこれからの日本を作り、そこで生きるんだ。そして、孫子に恵まれて、悔いの残らない人生を送りたいな。


 次に向かったのは、皇居だ。これも図鑑や教科書でしか見た事がない。とても素晴らしいな。皇居の先には、天皇様がいる。そう思うと、真剣な表情になる。誰もが皇居をじっと見ていた。浩一も見とれていた。そして思った。いつか、天皇様を生で見たいな。東京に住んで、見る機会があれば、見に行きたいな。生で見る天皇様は、どんな姿だろうか? 全く想像できないな。


 そして、生徒たちは東京駅に戻ってきた。いよいよ東京を後にして、大阪に戻る日だ。楽しい修学旅行だったけれど、もうすぐ終わろうとしている。残念だけど、また家族で東京に行きたいな。そして、東京に住みたいな。そう思いながら、生徒たちは列車に乗った。


 列車は東京駅を後にした。生徒たちは外の様子を窓から見ている。今度、東京に行くのはいつだろう。大人になってからだろうか? それとも、そう遠くはないんだろうか? 今度は家族と行きたいな。そして、最高の思い出を作りたいな。


 浩一は流れる車窓を見ていた。東京はまだまだ魅力がたくさんある。修学旅行ではまだまだ物足りない。やはり住むしかないんだろうか? そして、日本のために頑張らなければならないんだろうか? 浩一はそう思っていた。千沙は何にも感じていない。疲れているのか、眠っている。東京に住みたいとあまり感じていないようだ。浩一とは正反対だな。まぁ、みんなにはそれぞれの道があるんだ。浩一のように東京を目指す子もいれば、大阪にとどまる子もいる。自分は東京だ。豊かな生活を手に入れるんだ。そう思いながら、車窓を見ていた。


 列車は東京を離れ、神奈川県を走っていた。まだまだこの辺りは都会で、多くの建物が並んでいる。浩一は思った。横浜にも行きたいな。特に中華街に行きたいな。教科書でしか見た事がない。生で行ってみたいな。家族で行ったら、もっと楽しいだろうな。


 しばらく進むと、海沿いに入った。徐々に静岡が近づいてきた。だが、生徒たちは全くそう感じていない。全く気にしていないようだ。だが、浩一はとても気にしている。その線路の先には、大阪が見える。大阪で過ごすのもいいけれど、やはり東京だな。


 熱海駅を過ぎると、丹那トンネルに入った。ここ先からは東海地方に入る。静岡県は長い。まだまだ愛知県は遠い。どこまで行けば、愛知県に入るんだろうか? そういえば、愛知県にも行ってみたいな。金のシャチホコがそびえる名古屋城に行きたいな。いつか、大人になったら、家族と一緒に行きたいな。その為には、今以上に勉強を頑張らないと。何もかもが勉強だ。学び、強くなることで人は成長していくのだ。そして、日本を成長させていくのだ。勉強って、とても重要な事だと実感できる。


 三島駅にたどり着く頃には、浩一はすでに寝ていた。きっと疲れたのだろう。起きていた千沙は寝ている浩一を見て、どんな夢を見ているんだろうと思った。将来、東京に住み、家族に囲まれる夢だろうか? そんな夢を描いているって、浩一はすごいな。自分も大きな夢を持たないと。そして、ハルを支えていかないと。その為には、何が必要なんだろうか? わからないけれど、大阪に戻ったらまた頑張ろう。今年度は受験もある。受験も考えなければならない時期だ。今以上に頑張らないと。

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