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次に千沙と浩一の班がやって来たのは、上野動物園だ。上野動物園には、多くの動物が飼育されている。戦時中は殺処分命令が出て、多くの動物が殺されたという。その話は、絵本になったほど有名だが、その事は当時、誰にも言われなかったという。戦後、多くの動物たちがやって来た。そして、多くの人がやって来て、賑わっている。やっと戦後を取り戻したように見える。
6人は地下鉄銀座線に乗って、ここにやって来た。この浅草から上野にかけてが、日本初の地下鉄として開業した区間だ。6人は上野駅を降りて、上野動物園に向かっていた。上野動物園には多くの人が来ている。みんな、とても楽しそうだ。戦時中は全く楽しめなかったが、今はこうして当たり前のように楽しむ事ができる。それだけでも嬉しいと思える。でも、戦時中、何にも楽しめなかったときは、とても苦しかっただろうな。毎日戦争ばかりで、多くの人々が戦争に駆り出された。そして、多くの人が命を落とした。もうこんな悲惨な出来事はこりごりだと思うだろう。それを乗り越えて、今こうして生きている人々は、戦争をしていた時の事をどう思っているんだろうか?
6人は上野動物園の中に入った。浩一はあまり動物園に行った事がないので、とても新鮮に思える。園内には様々な動物がいて、とても面白い。かわいい動物もいれば、かっこいい動物もいる。どれも魅力的だな。戦時中の猛獣は、とてもつらかっただろうな。何しろ、戦争で檻が壊されて、脱走するかもしれないから、殺処分しなさいと言われたから。いくら貴重な動物でも、こんな事をしなければならなかった。これは世界の負の遺産になるだろう。もう起こしてはならないというのをこれから学んでいってほしいな。
園内には多くの家族連れが動物を見て回っている。彼らはみんな笑顔だ。動物園をとても楽しんでいるようだ。それを見ていると、6人とも笑みがこぼれる。でも、今度は自分が東京にやって来て、家族と一緒にここに来たいな。浩一は自分の未来を思い描いていた。そして、ますます東京に住みたいと思う気持ちになった。
次に6人が向かったのは、新宿御苑だ。ここは1906年に開園した庭園で、1945年の5月に空襲でほぼ全焼したものの、1949年の5月に国民公園となり、一般にも開放されたそうだ。昼間、新宿御苑には多くの人が集まっている。彼らはここでリラックスして、ゆったりとした日々を過ごしている。彼らを見ていると、戦争の頃を思い出しているんだろうかと思えてくる。あの頃はとても大変だったな。敗戦したとはいえ、やっと平和な日々がやって来た。そして、のんびりとしていられる日々が戻ってきた。それが理想の日々に違いない。これからずっとそんな日々が続いていきますように。そして、世界中が平和でありますようにと思っているんだろうか? 千沙と浩一はそう思っていた。
6人は新宿御苑を見て回っていた。都会で建物ばかりの東京に、こんな自然が残されているとは。とても素晴らしいな。昔の世界はこんな自然が残されていたんだろうか? もっと素晴らしい自然が見れたんだろうか? 6人はそう思っていた。その他にも庭園がある。6人はそれを見て、心が安らいだ。特に感動したのは、バラの花壇だ。みんな、バラって、こんなにきれいだったんだな。6人はみんな、感動していた。浩一は思った。東京に住んだら、これも家族と一緒に見たいな。いつになるかわからないけれど、その日が早く来るといいな。
次に向かったのは、日本庭園だ。京都でもこんな所があったけれど、東京にもあったとは。とても心が落ち着くな。
その他にも、新宿御苑には、歴史的な建造物がいくつもある。京都ほど魅力的ではないけれど、ここも魅力的だな。ここも多くの人が観て回っている。6人もそれらを見て回った。どれもこれも素晴らしい。とっても思い出に残ったな。生徒と一緒に行動するって、こんなに楽しいんだな。浩一は生徒と回れる楽しみに浸っていた。思えば小学校の修学旅行では、トイレに閉じ込められて、行く事ができなかった。浩一と一緒に巡れなくて、生徒は寂しかっただろうな。自分はとても残念で、涙が出てきた。だけど、こうして一緒に回れた。本当に嬉しいな。これは一生の思い出になりそうだな。
浩一は、放火殺人で死んだ生徒たちの事を思い浮かべた。浩一をいじめたからとはいえ、修学旅行に行けなかったのを残念そうに思っていた。この子たちのためにも、今日は思う存分楽しもう。
帰り道、千沙と浩一は今日巡った場所の思い出を思い出していた。どれもこれもいい思い出だったな。そして、この経験は、きっとこれからの人生の糧になるだろうな。明日はみんなで国会議事堂と皇居を巡る。どんな日になるんだろう。わからないけれど、いい日になるといいな。




