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あなたと生きて  作者: 口羽龍
第5章 中学校(下)
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 朝、班別行動が始まった。浩一は千沙と一緒の班だ。まずは浅草寺に行こうと思っている。浅草寺に参拝して、高校受験がうまくいくように願をかけてこようと思う。そして、何かのグッズを買いたいな。それから、上野動物園や新宿御苑に行きたいな。そして、宿に帰ってくる。これが今日の予定だ。


 千沙と浩一のいる6人の班は営団銀座線に乗っていた。昭和2年に開業した日本初の地下鉄が始まりという。銀座線には多くの人が乗っている。これが都会なんだな。みんな車内を見ていた。見慣れない地下鉄の内外装にびっくりしている。これが東京なんだな。そして浩一は思った。いつかここに住んで、これに乗って様々な観光名所を巡りたいな。そして、家族と一緒にまた様々な観光名所を巡りたいな。


 6人は浅草駅に着いた。浅草駅の改札を出ると、そこは地下街だ。だが、梅田に比べて少し狭い。6人はそこを進んでいく。まだ朝早いためか、やっている店はあまりない。夜になれば、多くの店が開き、多くの人で賑わう事だろう。それを見て、浩一は思った。いつか大人になって、東京に住んだら、ここで飲み歩きしたいな。


 6人は地下街を抜けた。目の前には松屋浅草がある。松屋浅草の2階には東武電車の浅草駅があり、この駅を出ると右に曲がり、隅田川をゆっくりと越えていく。地上に出たその時、隅田川を渡る東武電車が見えた。その先には日光や鬼怒川温泉がある。いつか、東武電車に乗って、日光や鬼怒川温泉に行ってみたいな。


「着いた!」

「ここが浅草か」


 6人は浅草に驚いていた。これが浅草なのか。写真でしか見た事がない。これが浅草なのか。多くの人が行きかっていて、とても賑やかだ。これが東京の賑わいなんだろうか?


 6人は浅草寺に向かっていた。そこまでの参道には多くの人が歩いている。みんな、浅草寺を目指していると思われる。彼らはみんな楽しそうだ。みんな、浅草寺に行くのを楽しみにしているようだ。


「これが浅草寺か。すごいなー」


 浩一は辺りを見渡した。これが浅草寺の風景か。よく覚えておこう。そして、東京に住んだら、いつかまた来よう。特に、初詣で行きたいな。


「これが憧れていた東京か」

「うん」


 千沙は思った。これが浩一のあこがれている東京なのか。確かにそうだ。様々な物があり、多くの人がいて、とても豊かだ。浩一が憧れるわけがわかる。浩一はこれまで大変な人生を歩んできた。だからこそ、明るい、豊かな人生にあこがれているのだ。そして、普通の人生を歩んで、多くの子供たちに囲まれたい。千沙は浩一の気持ちがわかった。


「いつか住んでみたいわー」

「そやね」


 6人は浅草寺に行き、お参りをしてきた。みんな、浅草寺の参拝を楽しんでいた。東京観光って、こんなに楽しいんだな。もっといろんなところに行きたいな。だけど、今日はここと上野動物園と新宿御苑ぐらいだ。でも、もっと巡りたいな。そして、みんなに自慢したいな。だけど、時間の関係でそれはかなわない。成長したら、もっといろんな所を巡りたいな。


「こんなとこなんだね」

「東京って、夢があるようで、住みたいと思うんや」


 千沙は笑みを浮かべた。浩一は東京に住むのに憧れている。いつか、本当に住めるように頑張ってほしいな。そして、住むようになったら、私を誘ってほしいな。


「いつか、東京に住めるとええね」

「うん」


 浩一は東京に住む事を夢に描いていた。参拝での願いも、東京に住む事ができますようにに決まっている。でも、そのためには受験などの勉強をしっかり頑張らなければ。東京の大学に進学するためには、それぐらい頑張らなければならないだろう。苦しい日々になるだろうけど、頑張らなければ。


「いつか東京に住むようになったら、僕も誘ってや」

「うーん・・・」


 川島の言葉に、浩一は戸惑った。一緒に行きたいと思ったけれど、どうしよう。


「それはまだ考えてへんか。でも、僕も住みたいわ」

「そやね」


 ふと、浩一は思った。これから、東京はどのように発展していくんだろう。そして、どう変わっていくんだろう。それを東京に住み、生で見てみたいな。


「東京って、これからどう発展していくんやろね」

「そやね。発展する日本を見ていくのも、ええね」


 そう言われると、千沙も東京に住んでみたいと思うようになった。1945年8月15日まで戦争をしていた日本は、これからの戦後、どのように発展していくんだろう。想像できないけれど、今以上にもっと豊かに、大きく発展していくだろうな。


「やろ? 戦争で負けた事を感じさせん日本の成長。これから平和へ向かって進んでいく日本を、この目で見ていきたいんや」

「うん! 僕も見ていきたい」


 川島は笑みを浮かべている。川島も東京に住みたいと思っているようだ。その為には、浩一に負けないように受験などの勉強を頑張らないと。


「そやね」


 浩一は笑っていた。また1人、受験勉強を頑張ろうと思う人が増えて、本当によかったと思っているようだ。

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