【第2章:第4節】 Piを導入したけど…実際どうなの?お店のリアルな声
ここまでで、
•Piはどこで使えるのか?
•ユーザーがPiを使いたい場面とは?
という“使う側”の視点を見てきた。
でも今度は少し視点を変えて、**「お店側はどうなのか?」**を掘ってみたい。
⸻
■ 事例1:とある小さなバーの店主の声
「正直、Piで支払うお客さんなんて1ヶ月に数人程度ですよ」
「でも、話のきっかけにはなってます。“これ何ですか?”って聞かれることは多いです」
この店では、テーブルに“Pi払い可”のカードを置いている。
専用のQRコードを読み取って、Piウォレットで送金するシンプルなスタイルだ。
SNSに「Piで支払った」と投稿してくれるお客さんもいたけれど、
バズったり爆発的に集客に繋がる…なんてことは今のところない。
それでも、「自分のお店が最先端の何かに参加してる感」はあるという。
「これからの時代、通貨が変わるかもしれない。だったら今のうちに触れときたいじゃないですか」
⸻
■ 事例2:個人でやっているネイルサロンのオーナーの声
「常連さんが“Piで払ってみたい”って言ってきたのがきっかけでした」
「最初はなんだそれ?って思ったけど、意外と簡単で、ちゃんとウォレットに入金されましたよ」
その後もPiで支払う人は“月に1人いるかどうか”程度だが、
「“うち、Pi対応してるんですよ”って言えるのはちょっと誇らしいですね」
というコメントが印象的だった。
「集客とか収益っていうより、面白い体験をお客さんと一緒にできるのが嬉しいんです」
⸻
■ お店側のリアルな本音(共通項)
•Pi払いのお客さんはまだまだ少数派
•でも、Piを話題にすることで距離が縮まることがある
•「儲かる」ではなく「会話のきっかけ」として活用している
•導入は思ったより簡単だった(QRコードで済む)
⸻
■ まとめ:今のPiは“話題になる通貨”
現時点で、「Piを導入したら売上が爆増!」みたいな話は、正直聞かない。
けれど、“Piを使える店”という肩書きは、小さくても確実に響く人には響いている。
そして何より、**「興味を持った誰かが、マイニングを始めるきっかけ」**になる。
このフェーズでは、それが最大の価値かもしれない。