第3節:「Piでの支払いってどうやるの? 実際のやり取りを覗いてみよう」
Piが使える場所があって、使いたくなる仕組みもある。
でも、次に湧く疑問はこうだろう。
「で、どうやって払うの?」
仮想通貨って言われると、なんだか難しそう。
財布もなければ、カードもない。
「スマホだけで支払いできる?」
「Piで払ったらどこに行くの?」
…そんな“リアルな現場”を、今から覗いていこう。
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【■ Pi支払いの基本:まずはウォレットを開こう】
Piでの支払いは、基本的に 「Pi Browser」 という専用アプリの中で完結する。
このアプリには、以下の機能が揃っている。
•Piウォレット(残高の確認・送金)
•Pi Pay(dAppsを介した支払い機能)
•KYC(本人確認)
•その他Pi公式サービス群
言ってしまえば、「Pi Browser」が Piの世界における スマホ型デジタル銀行 だ。
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【■ 実際の支払いステップ(店舗編)】
では、たとえばあるPi対応のカフェで支払う場面を想像してみよう。
【Step1】
レジ横に置かれた QRコードをスマホで読み取る
→ お店の「ウォレットアドレス」が表示される
【Step2】
Pi Walletを開いて「送金」を選択
→ 先ほどのウォレットアドレスを入力(または読み込み)
【Step3】
支払う金額(例:1.5Pi)を入力し、「送金」ボタンをタップ
【Step4】
数秒で送金完了。トランザクションIDが表示され、
お店側が「確認できましたー」と言えば完了!
ここまで30秒。現金やクレカより早い。
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【■ 決済速度と手数料】
•速度:数秒〜10秒以内
•手数料:0.01Pi未満、ほぼ無料
クレジットカードで3%の手数料を取られる世界において、
Piの 「ほぼ無料」かつ「高速」 な決済体験は革命的。
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【■ オンライン決済の場合】
たとえば「Pi専用のWeb漫画サイト」で1話購入するケースを考えてみよう。
【Step1】
「Piで支払う」ボタンを押すと、Pi Browserが立ち上がる
【Step2】
漫画のタイトルと価格(例:0.3Pi)を確認し、「承認」
【Step3】
自分のPi Walletと連携し、支払いが完了
クレカ情報の入力も、住所の登録も不要。
クリック2回で決済が終わる未来が、もう始まっている。
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【■ 「Piで支払う」が怖い?】
確かに、「ウォレットアドレスに送金」と聞くと身構える人も多い。
だが、Piには以下のような“安心設計”がある。
•Pi KYC済みユーザーだけが正規利用可能
•ウォレットアドレスはコピー or QRでミスなし
•送金ログがブロックチェーン上に残るので改ざん不可能
もちろん、詐欺的な相手に送ってしまえば戻ってこない。
でもこれは、現金でも銀行送金でも同じ話。
“信用できる相手にしか渡さない” という当たり前のルールを守れば、問題はほぼ起きない。
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【■ 「なんでこんなに簡単なの?」】
それは、Piが “非クリプト民”を前提に設計されているから。
Pi Networkは、最初から「一般人が使える仮想通貨」を目指している。
•難しい用語は排除
•UI/UXはスマホアプリと変わらないレベルに簡単
•決済はQRコード or ボタンタップのみ
つまり、「使えるクリプト」ではなく「使うために生まれたクリプト」 なのだ。
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【■ まとめ:Pi支払いは“生活の中にある未来”】
Piを使って支払う未来は、遠くない。
むしろ、もう一部では始まっている。
•友達に送る
•お店で支払う
•Webサービスに課金する
現金、クレカ、ポイント、そのすべてを置き換えるのではなく、
**「選択肢のひとつになる」**こと。
それが、Piが目指す未来の最初の一歩だ。
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次の節では、Piを取り入れると何が変わるのか? 実需の可能性をもっと深掘りしていく。
(→ 第2章 第4節へ つづく)