第2節:「使えるようになる理由、“使いたくなる”仕組みとは?」
「使える場所があるのは分かったけど、
じゃあ、どうやって“Piでの決済”って広がっていくの?」
前節では、Piが実際に使われているお店の例を紹介した。
でも「点」だけでは世界は変わらない。
“Piで払いたくなる理由”と“お店が受け取りたくなる仕組み”が必要だ。
この節では、Piの“実需インセンティブ設計”を分かりやすく紐解いていこう。
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■ Piを使いたくなるのは、なぜ?
たとえばあなたがPiを持っていたとして、
「使いたい」と思うシーンはどんなときだろう?
•コンビニで買い物するとき?
•ネットでゲーム課金したいとき?
•海外旅行中に現金持ってなくて困ったとき?
•それとも、推しのコンテンツを応援したいとき?
Piが「ただ貯まる」だけじゃなく、「使うと得になる」構造が必要なんだ。
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■ 実際、Piには“使うと得”な設計がある
Piには、「使えば使うほど得する」っていう隠れた設計がある。
その正体は、「ロックアップ」と「マイニングスピード」。
•Piのマイナーたちは、Piを保有しつつ“使う(送金・決済)”ことで、将来的にマイニング速度が増えたりする仕組みがある。
•これは公式の発表では詳細に語られてないけど、“使う文化”を広めるための設計意図として推察されてる。
つまり、「Piで払う=損」ではなく、**「Piで払う=コミュニティ貢献であり、未来の得」**という価値観。
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■ お店側のメリットは?
逆に、Piを受け取るお店側のモチベーションって?
普通に考えるとこうだ:
•Piの価格が下がったら困る
•換金できなかったら意味がない
•結局、手間が増えるだけじゃない?
でも、実際にはPiを導入するお店には次のようなインセンティブが働いてる。
1. コミュニティからの集客効果
Piを受け付けると、全国・全世界のPiユーザーから注目される。
SNSでシェアされたり、Piの地図アプリに掲載されたり、まさに“新時代の広告塔”。
2. イベント連動型のプロモーション
Piの公式イベント(PiFestなど)に参加すれば、Piから公式支援を受けられる可能性もある。
つまり、単なる決済手段ではなく、“集客ツール”としての機能があるんだ。
3. Piユーザーの心理を読んだ価格設定
「1Piで500円相当のものを提供」みたいに、相場よりちょっと安く設定することで、
Piユーザーにとってはお得感があるし、お店側も新しい顧客層を掴める。
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■ 「使われる通貨」が勝つ時代
ここで、ちょっと経済の基本を。
通貨って、“貯められる”ものより、“使われる”もののほうが価値がある。
たとえば:
•ビットコイン(BTC)は「貯める資産」としての価値が強い
•イーサリアム(ETH)は「使われる資産」としてのdApps利用価値がある
Piはその中でも、**日常に入り込む「生活インフラ型通貨」**を目指してる。
つまり、
•「Piは使われてこそ、価値が生まれる」
•「Piを使える人/場所/仕組み」が増えることで、全体の価値が高まっていく
これが、“Piの実需戦略”の根幹なんだ。
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■ じゃあ、Piで何を買えばいい?
今のところ、飲食系・美容系・雑貨・オンライン商品が多い。
でも、将来的にはこうなるかもしれない:
•Piで映画館のチケット
•Piで公共交通機関に乗る
•Piで家賃や光熱費を支払う
•Piで仕事の報酬を受け取る
ちょっと未来っぽく聞こえるけど、
これって数年前までは「QRコード決済でラーメン?」って笑われてたのと同じ感覚かもしれないよ。
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■ おわりに
Piはまだまだ“使う体験”が始まったばかり。
でも、その設計やインセンティブはしっかり考えられていて、
「支払う側」も「受け取る側」も、得をする仕組みが用意されてる。
Piが本当に“使われる通貨”になる日は、
そんな遠い未来じゃないかもしれない。
(→ 第2章 第3節へつづく)